Festival Report フェスティバル レポート 2019

受賞者速報

大道芸ワールドカップin静岡2019 各賞の受賞者は以下の通りです。

ワールドカップチャンピオン
 クァトロ ストンプ (カナダ/フランス/アメリカ)
シルバー賞
 アダム&ベンジャミン (ハンガリー)
ブロンズ賞
 チャーリー ケーパー (スウェーデン)

2019フェスティバルレポート
2019/11/04 06:21 PM

艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)/kana∞・izuma ・めりこ

大道芸2日目のプレミアムナイトショーをご覧になった方はいるだろうか。ダメじゃん小出とkana∞・izuma ・めりこの共演。美女と野獣がプレミアムナイトショーの進行を行った。このスペシャル企画からもう一つのスペシャル企画が人知れず始動していた。それが、静岡大道芸が誇る美女三人、kana∞・izuma ・めりこ夢の共演だ。



ナイトショーの内容は当日発表となるため、急な発表に驚いた方もいるかもしれないが、そもそもこの企画が決まったのも2日目のプレミアムナイトショーの後だったらしい。こんなサプライズが待っているのが大道芸がナマモノである証左であり、醍醐味だろう。ナイトショーの情報はガイドブックにすら載っていない、発表は当日の午後、ホームページで確認できるため来年はぜひ大道芸ワールドカップのホームページを見て欲しい。



3人の舞によってはじまった彼女たちのパフォーマンス。美女三人がコラボレーションをするだけでも期待が高まるが、注目すべきはその世界感である。和風マジックのizuma、八百屋お七を題材としたポールダンスで有名なめりこ、そして静岡大道芸15年目を迎えるkana∞。それぞれの強みが和というコンセプトのもと文字通り和し、大道芸最終日を締めくくるにふさわしいパフォーマンスとなった。



女性の持つ、しなやかさ、美しさ、情念。その3つを体現したような彼女たちのパフォーマンスは夜の闇と炎に照らされて、艶やかに、そして儚く舞い踊った。



Y.K.Kobayashi

2019フェスティバルレポート
2019/11/04 04:30 PM

A part of journey/Lorenzo Mastropietro

Look at him and guess what he is.



A man in a suit on the DAIDOGEI festival, so he is not a businessman.
He is a performer.
Because of his posture, you may think his performance is a pantomime or comedy. But, which is not correct.

He is a juggler. A hat juggler Lorenzo Mastropietro.

Lorenzo said,
"Usually, a juggler use balls or clubs but I try not to use these special tools, because I want to make it "normal". Hats are normal, and people use them everyday. That's why I choose hats for juggling"



His juggling is fragile as well. Hats are easily blown by wind. Despite such a hard condition, he juggle 5 hats. When you saw he's juggling, you might confuse his hats have magnets. Hats are well controlled and stick to his body just like magnets. But, hats are fragile, especially on the street. So he might fail sometime. However his jolly character and humor cover his failure. And audiences want to cheer him up. Probably, audiences support him because of his character, which is deeply based on his philosophy.

He said that failure is a part of journey.

"When you fail, don't be serious but, don't stop trying. You should think a failure is a part of journey, you will learn something from it. It will take you to the right place. Then, it cannot be a trauma."



His performance will give you energy to live , philosophy to overcome a failure and make you smile.

He said that audiences in Shizuoka were beautiful and made him feel home. I wish he will be coming back and make us smile again.



Y.K.Kobayashi

2019 Festival Report in English / Artist
2019/11/04 04:30 PM

おちゃめなどたばた騒動劇(ManoAmano Circo)

※パンフレットでは、「マノアマノ シルコ」となっているが、本来の読みとしては「マノマノ シルコ」が正しいようだ。


アルゼンチン出身の2人。アルゼンチンはスペイン語圏のため、チーム名もスペイン語だ。
「mano=手」「circo=サーカス」という意味だ。そして、「mano a mano」は、「hand to hand」と似た意味で、「握手、手と手をつなぐ」という意味が込められている。

2人の出会いは、2007年。アルゼンチンのブエノスアイレスにあるサーカス学校で出会った。
そして、今回が初来日。ラーメン、すし、ぎょうざ、えだまめ…と日本を満喫しているようだ。


静岡のお客さんについて聞いてみた。すると、「始まる前から静かに待っていてくれて、パフォーマンスが始まると歓声をくれる。とってもすばらしいお客さんたちだね。」と笑顔で語ってくれた。

2人が使うのは、一本の少ししなやかなチャイニーズポール。アクロバティックで、でもどこかくすっと笑えるおちゃめなステージだ。お客さんと握手したり、ハイタッチしたり、客席に紛れ込んだり。どんな動きをするか予測できない2人から、一秒たりとも目を話せない。さらに、初来日にも関わらず、日本語を巧みに使いこなす。
「こんにちはー」「待って、待って!」「助けてー」「こっちへ来て!」「ありがとう、静岡」
なぜ、こんなにも日本語で話せるのか?気になって聞いてみると、日本に来る前に必要な日本語を教えてもらって、飛行機の中で必死に勉強したそうだ。声に出したり、文字で書いたり…。そんな2人のかげながらの努力もあいまって、よりステージは盛り上がる。



最後に、静岡のみんなへメッセージをもらった。
マーティン「ありがとうございました。また、静岡に戻って来たいです!」
アナ「すごいすばらしい大会ですね。いろいろなパフォーマンスを見れて、これからもこの大会を続けて欲しいです。」

2019フェスティバルレポート
2019/11/04 04:30 PM

ちょっと大人な空間

to R mansion似の人たちが巻き起こすとあるキャバレーでのお話。
赤と白の水玉模様のワンピースが素敵な女性と、目玉柄のスーツで決めた男性。※ただ、顔は白塗り。
そのキャバレーの店長を勤める、サングラスがかっこいい男性。
マッチ売りの少女や人魚姫…続々と登場人物は増えていく。



《今日だけ限定。ここは、キャバレー。ようこそ、大人な空間へ…。》


トップバッターは、「ゼロコ」!
スケッチブックを片手に登場。

「朝の支度」×「つかれ」 「ウェイター」×「山頂にて」

まずは、テーマに沿ってそれぞれパントマイム。次に、2つを組み合わせてパントマイム。
あれ?合ってる?絶妙にはまってる?あれれ?絶妙に組み合わさってる!!


(はい。この仕組みがわかったうえで、「ウェイター」×「山頂にて」を見ましたが、どう組み合わさるのかまったく想像できませんでした。でも、やっぱり2人がやると絶妙に組み合わさってました。く~。何だこのむずがゆさ!)



続きまして、「DemaNToid」!
筋骨隆々とは、Takuさんのためにあるような言葉。
Narumiさんとのアクロバティックなパフォーマンスから、「日本で」、「世界で」、Takuさんにしか扱えない道具での究極のバランス芸も。
ポールの数が増えるほど、観客席からはどよめきと応援の拍手が!もちろん最後は、ばっちりがっちり決めました!


(見ていただけなのに、なぜか私も力んでしまい、終わった後に疲労感が…。そして、なぞの達成感も…。)



《ここで、店長の大人な小話4連発。文字にはできません(笑)。毎回、丁寧な「オチ」の解説付。》

次は、「ZANGE」!
光と映像とダンスのコラボレーション。
映像の動きにピッタリ合ったダンス&室内ならではの演出に、観客全員が息を飲む。まるで別世界に入り込んでしまったようだ。
誰もが釘付けになり、最後のZANGEさんのお辞儀でやっと現実だと気づく。


(この感動を誰かに伝えたいのですが、言葉にするのが難しく、「とりあえず、見て!」と家族に紹介するという荒業に出ました。)



そして、「Romina Micheletty」!
フラフープと戯れているかのような、しなやかでかつ大胆なパフォーマンス。
始めは1本だったフラフープも、2本3本と増えていき、最後は数え切れないほどのフラフープを回す。
波打ちながら回るフラフープは、生きているかのようだ。


(私も久々に、フラフープを回してみたくなりました。フラフープを極めれば、Romina Michelettyさんみたいな無駄のない美しい体型になれるのかな…。)



《ラストアーティストの紹介をめぐる仁義なきイス取りゲーム。敗者はなんと、鼻フックの刑!?》


最後は「張海輪・中国雑技王」!
さすが、2017年ワールドカップチャンピョン。曾おじいさんの代から受け継ぐ業の数々。ブロックを積んだ上で逆立ちしたり、イスを何個も積み上げた不安定な場所でのバランス芸。そんな危険な場所でもちゃんと拍手の催促は忘れません!

(チャンピョンの貫禄がすごい!危険なパフォーマンスとわかっているけど、なんか絶対の安定感を感じる!)



《これで終わりと思いきや、なんと最後は店長の歌謡ショー!金ぴかの衣装に着替えて、美声を響かせる。出演者全員が舞台に上がり、みんなでラインダンスをしてフィナーレを迎える。》


(子供が見てもいいのかな?と思うような、ちょっと攻めた内容のプレミアムナイトショウ。ただ、夜だし、ナイトだし許されるよね!!あー、面白かった。次はいつ開店するのかなぁ。)




2019フェスティバルレポート
2019/11/04 04:25 PM

ジャグリングと手品のオンパレード/まわりみち

大学時代の先輩、後輩の、ジャグラーぱわぁとマジシャンTokyo Tomoの珍しいコンビ。まわりみち。
おととしのフリンジ出場に次ぎ、今年はOn部門での出場である。






前半、Tokyo Tomoのマジックとぱわぁのジャグリングがドタバタ披露されると、いきなりTokyo Tomoが黒いドレスのマダムに大変身!!!



舞台中央にあるリボンで包装された箱の中にマダムが入ると、ぱわぁがハンガーにかかっている傘を周囲から串刺しに・・・





すると、いきなりその箱がダンボールモンスターに大変身!(笑)



傘を差されたのが頭に来たのか、暴れながら刺さった傘をすべて抜くと、マダムが再びご登場(ジュディーオングかい(笑))





その後はまたマダムとぱわぁのドタバタ演技のオンパレード!











いったい25分の演技時間の中でいくつ演技が行われたのか・・・

最初から最後までドタバタな、でも実力派な二人の演技を機会があればぜひ見ていただきたい。



(うるし、Todd)

2019フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2019/11/04 04:15 PM

ぼくゆうについて


ぼくゆうにとって大道芸の魅力とは、

シンプルに分かりやすく、じぶんのパフォーマンスを見ている観客の人たちに

伝えること。シンプルにわかりやすい演技をすることで、

ぼくゆうじしんが演技をする上で、考えなくていいそうです。


大道芸を目指したきっかけは?


もともとぼくゆうは趣味で大道芸をやっていて、、

18歳の頃から大道芸人を目指し20歳で、大道芸人を目指したそうで

本人いわく、気づいたらなっていたそうです。



何故、路上に立とうと思ったのか?

ぼくゆうさんが大道芸人として、路上に立とうと思ったのは、生きる為だそうです。

また、大道芸をやっていくうちに、だんだんと楽しくなっていたそうです。


ぼくゆうさんが出演した、大道芸関係の番組の中で、一番楽しかった番組はなんですか?

ぼくゆうさん自身が出演した、大道芸関係の番組の中で、一番楽しかった番組は、

特になくて、映像関係があまり好きではなく、どちらかといえば、目の前にいる

お客さんに向けてパフォーマンスをするのが好きだそうです。

皆さんも、街中などで、見かけた際は、ぜひパフォーマンスを見て見てください。


また、ぼくゆうさんは、パフォーマンスを見ている観客の人達にあわせて、演目や、演出を変えていたり、

間を短くしているそうです。

最後に、静岡の皆さんへ、一言

純粋に先入観なくパーフォーマンスを見てもらいたいです。


今回ぼくゆうさんをはじめて取材をしてみて、


どんな質問にも、臨機応変に答えてくださったので

とても取材がしやすかったです。また、パフォーマンスをする上で、分かりやすく、シンプルに演技をしていたので、

見ていて今、彼はいったいなんの演技をしているのかが、すごくよくわかりました。

街中で、もしまた見かけた際は、是非、彼の演技を見たいと思います。


ペンネームmaple




2019フェスティバルレポート / アーティスト ニューカマーズ部門
2019/11/04 04:13 PM

大きな体のお道具屋/フェーブルキーヴマン

黒い大きなボックスとともに登場した、かわいいパンツがちら見えする大きな彼の名は、フェーブルキーヴマン。

お茶目な彼の背中にはお店の名前のような『Quality Tools』の文字。舞台セットのスタッフのようだが、彼のパフォーマンスは本物だ。

この道13年で造り上げたショースタイルは、笑いあり、涙はないけど、歓声あり。本物の包丁に本物の陶器のお皿、生卵を使うから、ものすごくそわそわもある。

そして彼がこのショーを通して伝えたいのは、できそうにないことでもできるという希望。彼はその体型をもってそう主張する。(いも)

2019フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2019/11/04 04:04 PM

グローバルな二人組み、予想できない小道具にご注目!/「Funny Bones」

「Funny Bones」はまさにグローバルである。
一つ目に、彼らは出身国が異なっている。一人は日本人のけーぼー、もう一人はイギリス人のクリス。
誰もが気になるのではないだろうか、果たして彼らはどのように出会ったのかと。
彼らはもともと別々に活動していたそうだ。そして、何度かパフォーマンス先で顔を合わせるようになり、2002年に「Funny Bones」の結成に至ったという。
二つ目に、彼らは日々異なる国でパフォーマンスをしている。「今までにいくつの国でパフォーマンスをしてこられたのですか。」と尋ねたところ、「数え切れない。数えることにも価値がない。」と答えてくれた。日々世界を回っているとそれが特別なことではないのかもしれない。

彼らのパフォーマンスの注目ポイントは、旅を象徴するキャリーバッグから次から次に出てくる小道具の数々だ。
また、その活用方法も多彩だ。ガムテープだけでも振り子や杖、シートベルト、ゴールテープにもしてしまう。
また、小道具はキャリーバッグ以外からも登場する。それは、観客の持ち物なのである。
それらをその場ですべてを顔で支えてしまうのである。

気づくと、いつの間にかメンバーが増え、3人になっている。その正体は、会場にいた観客の一人なのだ。
その彼は、二人のダンスをがんばって真似する。
急にステージに上がったとは思えないような良い動きをしており、会場も笑いに包まれた。


後半には、先端に顔、顔から下は黒い布につつまれた大道具が登場。
また、少し聞き取れるような聞き取れないような変わった声で会話もするのだ。
また、胴は伸縮自由で観客の方へ反るなど、読めない動きに観客も驚いていた。



世界中で通用する彼らの腕前、多様な小道具を活用し会場を笑いに包み込む彼らのパフォーマンスは、もっとみていたくなるばかりであった。

T.T

2019フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2019/11/04 03:53 PM

はじける笑顔でみんなを虜に/KANA∞

今年で大道芸ワールドカップin静岡でのパフォーマンス15周年を迎えたKANA∞。
そんな彼女の華麗なステージを堪能しようと時間前から多くの観客が待ち構えていた。

「大道芸最終日、すべてを出し切る気持ちで臨む。」
そう意気込むとKANA∞の世界が幕を開けた。

サーカスイメージの衣装に身を包み、フープを自由自在に操る。
フープの数が1本、2本と増えていく...



次に見せたのは、ハットジャグリング。
数々のハットを宙にあげ、キャッチする姿はなんともスタイリッシュだった。



...あれ?衣装が変わっている。
一体どうやって衣装チェンジしたのだろう。

モノトーンのシックな衣装もとても似合っている。

次に見せてくれたのは、黄金のフープを使ったパフォーマンス。
数え切れないフープに包まれている。
そしてまたまた衣装チェンジ。
ドーリーなバーニーガールが姿を現していた。



驚きを隠せない観客を見て得意げに微笑むKANA∞。

最後に全身を使ったフープダンス。
花を纏い軽やかに舞う姿は、妖精のようだった。




パフォーマンス後の彼女に取材をさせてもらった。

Q1コスチュームにこだわりはありますか?
A1あります!!KANA∞の世界を堪能してもらうために一番時間をかけています。

Q2パフォーマンスで大事にしていることは?
A2全てのステージ1回1回が奇跡だということを忘れず、悔いなく演じる!

Q3静岡はどんな場所?
A3ただいまと言える場所!

パフォーマンスでも取材の時間でも人を思いやるKANA∞の人柄がひしひしと感じられた。
芸と旅をし、周りを笑顔と幸せで包むKANA∞。
また大道芸ワールドカップin静岡で会いたい。
心からそう感じた。(咲)









2019フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2019/11/04 03:46 PM
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