Festival Report フェスティバル レポート 2025

モーツアルトの楽曲に乗って爆笑パフォーマンス/クレイジーモーツアルト

プレミアムステージのトップバッターを飾ったのは、「クレイジーモーツアルト」。

軽やかに登場し、ごあいさつ。

のっけからノリノリで、客席に降りて観客と握手やハグ、さらには中継カメラに大接近して大サービス!

モーツアルトの音楽に乗せて次々と繰り広げられるリズミカルなコメディーパフォーマンス。

会場を巻き込んだその展開に、笑いの渦が広がっていく。

コミカルな動きの連続に、会場は爆笑しっぱなし!

何が起こるかわからない、そのライブ感がこそが彼らの真骨頂。

ネタバレになってしまうので詳細は控えるが、後半の「ラララ合戦」は思いっきり参加したほうが断然楽しい。



そしてラストのコンチェルトは必見。

「そう来たか!」と唸るアイデアで音楽が奏でられる。

どんな発想でそのようなアイデアが生まれるのかを尋ねると、「普通とは違うことを演ることを考えている」との答え。

常に新しいステージに挑み続けるその姿勢に、飽くなき探究心と情熱を感じた。

(neco)

2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 17:52

大道芸から世界中を笑顔に/りずむらいす

今年で10年目になるりずむらいす。

音大出身の2人組の彼らは、大学時代から打楽器をやっていたそう。

「打楽器だけで前に立ちたい」「観客を笑顔にしたい」その気持ちで卒業から5年後、大道芸の道を進みだす。

観客が気軽に楽しんで帰ってくれるよう、りずむらいすは意外性ある鍋やバケツを使って音を奏でていく。音楽に合わせた2人の息の合った演奏は圧巻です。

彼らは観客に心から笑って帰ってもらいたいという。笑顔は健康の元。

彼らのモットー「笑顔のハシ渡し」をもとに笑顔の連鎖、相乗効果で観客とりずむらいすにたちまち笑顔が広がる。

観客と一体になってお箸のポーズで「イェイ!」。

りずむらいすからいろんな音たちに乗って笑顔を世界中に!!

今まで聞いたことのない演奏をみんなの拍手でリズムに乗って笑顔になろう。

(R)


2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 17:14

アクロバティックなダブルダッチ/'97(キューナナ)

大道芸でもめずらしいダブルダッチのトリオ'97(キューナナ)が大道芸ワールドカップin静岡に初参戦。

静岡のために衣装も新調して気合いたっぷりです。

AKITO KYO ナガキの三人は高校の同級生で1997年生まれ。

チーム名'97はそんな三人の共通点から決めたとのことです。

ダブルダッチを始めたきっかけは高校に同好会があったことから。

三人の母校ではいまは部活動としてダブルダッチ部もあるそうですよ。

彼らのパフォーマンスはダブルダッチだけでなく、アクロバットやブレイクダンスを混ぜた様々な技で観客を魅了します。

世界大会で優勝、準優勝の実力に裏打ちされた三人は自分たちで考えた技で、お客さんに驚いて人の心を動かしたいとの思いでパフォーマンスをしています。

お客さんに楽しんでもらおうとトークでも盛り上げるのでぜひ、声を出して一緒に楽しんでください!

(Y.K.Kobayashi)

2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 17:13

大迫力!火を使ったパフォーマンス/火付盗賊

火を使ったジャグリングやダンスでお客さんを魅了。

火力は最高!少し離れたところまで熱が伝わってきました。

普段は火を使った練習ができないため、火なしで練習するそう。

また、みんな住んでいるところが遠く、なかなか集まることができないそうですが、大迫力の素敵なパフォーマンスを見せてくれました。

炎の剣を使ったパフォーマンスがすごくかっこよかったです!

「お客さんの声援がやりがい!」、「生で見たら熱さやすごさが伝わる!」と話してくれました。

昼、夕方、夜と3回のパフォーマンスを行っていて、「夜は昼よりも火が多くなる」とのことなので夜に見るのも大迫力間違いなし!

(みこと)


2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 17:08

めっちゃ楽しい!華やかな行列が成長していく!/SHOW店パレード

今回で2回目の試みの「SHOW店パレード」


しずまちゲートウェイポイント(三菱UFJ銀行前)を出発し、呉服町通り、スクランブル交差点、七間町のARTIEがゴールとなるパレード。

軽やかなマイクパフォーマンスの「to Rmansion」を先頭に、ユニークな音楽隊の「りずむらいす」、パレードの上り旗、市民クラウンが続く。

商店街の様々なポイントで演目を行いながらパフォーマーも行列に加わっていく。

観覧していたオーディエンスも、次は何をやるんだろうとわくわくしながら行列に加わっていく。

(筆者は時間の都合で途中までの参加でしたが、ゴールではどんなに大きな行列になっていたことでしょう)



普段見慣れている店先が大道芸の舞台になっている!

店先にならんでいる商品が大道芸の小道具になっている!

いつも接客している店長さんがパフォーマーと一緒に大道芸しちゃってる!

お祭りの時に見る紺屋町や呉服町の法被(はっぴ)をパフォーマーが着ている!

大道芸ワールドカップと静岡のおまちの商店街がぐっと接近した瞬間を目撃しました。


パレード後の商店街のヒーローにお話をうかがってきました。

マツモトキヨシの店長「練習は当日で直前だった。当初、担ぎ上げられるだけだと思っていたら、足を上げることになった」

「聞いてないよ~!」という心の声が聞こえた気がしましたが、うれしそうにお話されていたのが印象的でした。

アクロバティックなポーズ、お疲れ様でした。


柿豊の店主「楽しかった!ジェンガ金次郎さんの意外な素顔がみられてよかった!」

パフォーマンスの話から始まり、大道芸ワールドカップや商店街について熱いお話がたくさん聞けました。

「静岡の人は食いつきがよくないけど、楽しくなってくるとだんだんスイッチが入ってくる。触れ太鼓のような導入部分が大切。なのでこのパレードは本当に良いと思う」

「(大道芸ワールドカップin静岡が)始まった当初は通りすがりに演目を見られたけど、今は並ばないと見ることができない。だから、このパレードは自分が参加した気分になれて楽しい。(固定位置の演技に比べて)パフォーマーとの距離も近いし、市民クラウンも気軽に話しかけてくれてお子さんも喜んでいる」

こちらの店には普段のお客様はもちろん、大道芸の時期になると訪れるお客様も居て、たくさんの声が集まるといいます。

「商店街とタッグを組んだ取り組みはお客さんも楽しめるし、街も元気になる」

SHOW店パレードは、伸びしろ大のイベントです。

(neco)

2025フェスティバルレポート
2025/11/01 17:06

ブームを超えたヨーヨー/SPIN stAr

皆さんの中にも小さいころに一度はヨーヨーで遊んだ事がある人は多くいると思います。

しかし、遊びを超えてパフォーマンス、さらには競技にもなると考える人は少ないのかと思います。

SPIN stAr の3名、Rei、TOMMY そして SOUL はそれぞれ異なる部門で世界チャンピオンになったメンバーで、彼らのコラボパフォーマンスは必見です!


紐とヨーヨーが分かれているオフストリングでは、円盤の形状のボディーを高く上げたり、うまくコントロールしてまた紐でキャッチします。

スピードとダイナミックな動きが楽しめる迫力あるパフォーマンスです。

一方で、多くの方になじみ深い紐とボディーがつながっているヨーヨーでは、曲に合わせて優雅で上品な動きを楽しむもので対照的。

どちらも甲乙つけがたい魅力のあるパフォーマンスです。


SPIN stAr の方たちが遊びを超えて取り込むきっかけとなったのは、ハイパーヨーヨーがブームとなった時、単なるブームで終わらせたくなかったから。

また、幼少期からこの大会を間近で見ており、パフォーマンスも参考にしているそうです。

少しでもヨーヨーに興味を持ち、ブームを超えて楽しむ人が増えることがパフォーマーの喜びとのこと。

(h.s.)

2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 17:00

兄弟ジャグラーが魅せた奇跡のフィナーレ/桔梗ブラザーズ

突然出てきた2人の兄弟。クラブを投げながら風を確認する姿は、ショーが始まっていないのにも関わらず綺麗で、観客は一瞬にして目を奪われた。その後、MCを合図に、兄弟ジャグラー桔梗ブラザーズのショーが始まる。

まず彼らが最初に見せた技は、ボールジャグリングだ。5個から始まったボールは彼らの手を軽々と行き来しながら徐々に個数を増やしていく。その目に見えないほどのスピードと正確性に、観客の拍手は止まらない。

その次はディアボロだ。2人でパスしあいながらの技の連続は、何度も何度も見ている人をわくわくさせた。リズミカルな音楽に合わせてみんなが手拍子をしていると、途中で音楽が途切れて「話してもいいですか」と兄が言い、ユーモアなMCが始まる。トーク力は素晴らしく、観客がみな笑顔になった。

後半はクラブジャグリングが主流のショーだ。8本のクラブが宙を舞い、それを落とすことなく彼らは行き来させる。テンポよく高速ジャグリングをする姿に、観客は圧倒されるばかりだ。

「挑戦させてください」

兄が言ったその言葉に、観客は息をのんだ。桔梗ブラザーズは普段、確実にできる技しか披露しない。そんな彼らは、大道芸ワールドカップを挑戦の場として毎年選んでいる。

今年の挑戦は、11本でのグラブジャグリングだ。繰り返し挑戦し見事成功した時には、観客は驚嘆し拍手が鳴りやまなかった。ガッツポーズをする彼らの姿は輝いていた。

たくさんの練習と家族ならではの自然と息の合った動き、彼らは毎年挑戦し、あなたに元気と笑顔、活力をお届けするだろう。

(とす)



2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 16:58

どこでもライブハウス/G-jo OneManBand

マイクチェックの時間でさえ、彼にとってはパフォーマンスの一部である。

花道を通り抜け観客席へ足を進めたかと思えば、街へ飛び出し演奏を続ける。

その境界線のなさこそが、彼の音楽の魅力である。

かつてはプロのドラマーだった彼だが、「もっとインクルーシブに、誰もが楽しめる音楽を届けたい」という思いから、ライブハウス以外の場所でもできるワンマンバンドとしての活動を始めたという。

そして今年、曲や心境の変化を表現したいという思いから、去年とは異なる名前で再び静岡に帰ってきた。

愉快でありながらキレのある彼の演奏は、子供から大人まで…

いや、そんな言葉では言い表せないほど、誰もが楽しめるパフォーマンスだ。

彼は「このフェスティバルにもっと多くの音楽パフォーマーが集まってほしい」と語り、来年以降の大会への期待を膨らませた。

(のーす)


2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 16:52

ダイススタッキングの先駆者に/すごろく

城門を抜けた先、屋台の立ち並ぶ駿府城公園は人々の熱気に溢れていた。

すごろくは、13:00からパフォーマンスを行うのだが、その10分も前にはステージに立っていた。

「パフォーマンスの前のそわそわする時間を控え室の中で過ごしたくない」と語った彼は、観客からお題を受け取り、なんとなぞかけを始めてしまった。お題がさまざまにありながらも、スラスラと解いてしまう。

巧みで軽快な話し方とフレンドリーな雰囲気。パフォーマンス前なのにもかかわらず、観客はあっという間にすごろくの虜にされたように思えた。

満を持して始まったパフォーマンスはまさに圧巻だった。

まずは、ダイススタッキング……ではなくけん玉。ダイスの形をした玉をけん先に突き刺すというパフォーマンスだ。シンプルながら盛り上がるパフォーマンスに拍手が巻き起こる。

続くダイススタッキングでは、4つのダイスを縦に積み上げる一般的なものから、ボトルの上に積み上げたり、空中でキャッチして積み上げたりなど、豊富なパフォーマンスを見せてくれた。

彼は、「ダイススタッキングは観客の方と触れ合うための道具でもある」と大道芸への思いを語った。

実際に、彼のパフォーマンスは観客との距離感を感じさせないよう、工夫が凝らされたものだった。そして「ダイススタッキングはまだ発展途上の競技だから、今始めれば日本一も狙える」というメッセージも添えた。

日本初のダイススタッキングの全国大会は岐阜県で開催されたが、その大会委員長を務めたのが彼だった。

日本におけるダイススタッキングの先駆者たる彼の姿を見て、心を動かされる人も少なくはないはずだ。

太陽の光が人々の熱気を包む中、舞うダイス。

日本ダイススタッキングの先駆者の珠玉のパフォーマンスを大道芸ワールドカップでぜひご覧あれ。

(Yuzuru)


2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 16:51

まるで生きているようなマリオネットたち/ジプシーマリオネティスト

大勢の観客の集まる会場。彼らの視線は演者の足元に向けられている。そこにいるのは1体のマリオネット。精巧な木彫りのマリオネットは糸につられ、パフォーマーの腰のあたりを舞った。その姿は、まるで生きているようだ。

ジプシーマリオネティストを手がけるのは、ラシッド・ニコリッチ。イタリアから来た彼は、持ち前のコミカルさで登場から観客を魅了した。「日本語は話せません」と言いながら、その手には数枚の紙。それを見ながら、彼は日本語での説明を始めた。

彼が大切にしていること、それはパフォーマンスを通して観客に自分のことを知ってもらうことなのだという。観客との意思を通わせるためにその言語をできるだけ話すのだと、彼は語った。だから、日本語はわからないが、できるだけ話す努力をする。それが面白く思われてもかまわないのだ、と。

ラシッドは今回、パフォーマンスの2日前から日本語を学んだのだという。用意したセリフは、大道芸スタッフの協力もあったのだそうだ。その甲斐もあってか、ラシッドが日本語で話した時の観客のウケは抜群だ。

ラシッドの操るマリオネットは、すべて彼が作ったものだ。今回のパフォーマンスで使ったのは3体。全部で13体あるのだそう。

まず登場したのは、骸骨のマリオネットだ。観客の一人を呼び寄せ、ステージで骸骨と同じポーズを取らせるなどコミカルな演技が光った。

次に登場したのは、赤いドレスを着た女の人。ラシッドの姉妹にインスパイアされたというそのマリオネットは、通常は4、5か月制作にかかるところを6か月を要したというだけあって、細かな動きまで表現されていた。

最後に登場したのは、虎のマリオネットだ。まるで本物のように走る虎の動きはしなやかであった。

3体のマリオネットは、すべて本当に命のあるように動く。それを操るラシッドの腕は本当に見事なものだ。

コミカルで楽しいラシッドのしゃべりと生き生きとしたマリオネット。この2つの融合した最高のパフォーマンスをぜひ一度体験してみてはどうだろうか。

(Elle)


2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 16:23