Festival Report フェスティバル レポート 2025
ダイススタッキングの先駆者に/すごろく
城門を抜けた先、屋台の立ち並ぶ駿府城公園は人々の熱気に溢れていた。
すごろくは、13:00からパフォーマンスを行うのだが、その10分も前にはステージに立っていた。
「パフォーマンスの前のそわそわする時間を控え室の中で過ごしたくない」と語った彼は、観客からお題を受け取り、なんとなぞかけを始めてしまった。お題がさまざまにありながらも、スラスラと解いてしまう。
巧みで軽快な話し方とフレンドリーな雰囲気。パフォーマンス前なのにもかかわらず、観客はあっという間にすごろくの虜にされたように思えた。
満を持して始まったパフォーマンスはまさに圧巻だった。
まずは、ダイススタッキング……ではなくけん玉。ダイスの形をした玉をけん先に突き刺すというパフォーマンスだ。シンプルながら盛り上がるパフォーマンスに拍手が巻き起こる。
続くダイススタッキングでは、4つのダイスを縦に積み上げる一般的なものから、ボトルの上に積み上げたり、空中でキャッチして積み上げたりなど、豊富なパフォーマンスを見せてくれた。
彼は、「ダイススタッキングは観客の方と触れ合うための道具でもある」と大道芸への思いを語った。
実際に、彼のパフォーマンスは観客との距離感を感じさせないよう、工夫が凝らされたものだった。そして「ダイススタッキングはまだ発展途上の競技だから、今始めれば日本一も狙える」というメッセージも添えた。
日本初のダイススタッキングの全国大会は岐阜県で開催されたが、その大会委員長を務めたのが彼だった。
日本におけるダイススタッキングの先駆者たる彼の姿を見て、心を動かされる人も少なくはないはずだ。
太陽の光が人々の熱気を包む中、舞うダイス。
日本ダイススタッキングの先駆者の珠玉のパフォーマンスを大道芸ワールドカップでぜひご覧あれ。
(Yuzuru)

2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 16:51
	
				
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