Festival Report フェスティバル レポート 2014
まるで数学!?パントマイムをご覧あれ!/池田 洋介
音楽とパントマイムの知的な化学反応、池田 洋介。
彼のパフォーマンスはまるで数学!
見た後に公式やパズルを解けた時のスッキリとした感覚が味わえます。
音楽とパントマイムのユーモアな組み合わせが観客を楽しませてくれます。
小さなお子さんもゲラゲラ笑って、観客も手拍子をして一緒に作り上げる楽しいパフォーマンス。
見る人みんなが笑顔で見ていたことが印象的です。
昨年まで数学の講師をしていた彼。
ところが、彼のパフォーマンスが評価され南アフリカからのオファーがあり一躍世界で活躍するアーティストになりました。
ちなみに現在は講師を辞めて大道芸一本でやられています。
たまに講師時代の生徒も見に来て驚かれるそうです。
うまく構成をしていき、最後にカチッとつながる「数学の気持ちよさ」が今の芸に影響を与えていて
パフォーマンスのアイディアは、東急ハンズなどの物があふれている所で
本来の機能から離されたものにインスピレーションを受けるとか。
目の前にいるお客さんと楽しめるのはこの場限りだから一緒に楽しもう
という気持ちを心がけているそうです。
尊敬する方は静岡のアーティストの皆さんで、
なんでも大道芸を始めたきっかけはこの大道芸ワールドカップ静岡にありました。
98年からずっとこの大会に見に来ていてこの大会で大道芸を知り、
パフォーマンスやビデオを見て、パントマイムを独学で学び、この大会により成長されたそう。
大道芸ワールドカップin静岡のお客さんは大道芸を見る目が肥えていて、
理解力があり、普通ではできない挑戦ができるそうです。
見る側の想像力があると、大道芸はよりいいものになるそうです。
今年で23回目の大道芸ワールドカップin静岡。歴史の長さを感じられます。
音やパントマイムで一番笑う子供のイマジネーションが面白いそうです。
もしかすると、彼のように素晴らしいパフォーマンスの数々を見て
自分も大道芸をやりたいというお子さんがいるかもしれませんね!
(ゆいぽこ)
2014/11/02 05:57 PM
見事なけん玉さばき/けん玉師 伊藤 佑介
日本の古きよき遊びといえる「けん玉」でこの大道芸に名乗りを上げたものがいる。
けん玉師 伊藤 佑介だ。
彼がけん玉を始めたきっかけは、兄がやっていたこと。
けん玉歴28年を数えけん玉の全日本大会で通算10回もの優勝を誇る。
そんな彼のパフォーマンスを見ようと、始まる前から多くのお客様が小雨が降る中集まっていた。
そしていよいよスタート!
お客様は、巧みなけん玉さばきに「おー」などと歓声を上げていた。
さらにけん玉がいかに難しいかを実際に子供にやってもらうときには、その出てきた男の子が見事に指定された
技をやりのけアーティストの思惑を壊し、たじたじになり多くの笑いを誘った。
しかしその後の演技では、さっきまでのことは嘘のような素晴らしい演技をみせた。
そうしてけん玉師伊藤佑介のパフォーマンスは終了した。
(yoshi)
2014/11/02 05:54 PM
夜のパフォーマンスも必見!/望月 ゆうさく
オン部門、唯一の静岡市出身のアーティスト、望月 ゆうさく。
タップダンスとディアボロのコンビネーションで魅せるジャグリングを披露してくれた。
地元出身のため、3歳のころから大道芸を見始め、慣れ親しみ、毎年、この時期になると血が騒ぐそうだ。
大道芸をきっかけにヨーヨーをはじめ、ジャグリングの世界にのめりこみ、極めているうちに、音楽と映像を組み合わせたパフォーマンスを考えるようになった。
東京オリンピック開業50周年の記念イベントのときには、オリンピック招致のゲストアーティストとして会場を沸かせた。
惜しくもジャパンカップを逃したが、緊張もほぐれ、のびのびとした演技を見せることができた。
ディアボロとタップダンスを融合し、リズムを強く意識した。
ディアボロの数が増えると共に、歓声も大きくなり、より会場が盛り上がっていった。
彼が常に意識していることは、楽しむこと。
技を追求しすぎると型にはまってしまう。
自分が楽しむことで、お客さんも楽しませることができると彼は語っていた。
今後も彼の進化するパフォーマンスに注目していきたい。
夜は昼間とは違い、彼の真骨頂である映像を使った演技を行います。
夜7時のパフォーマンスを是非!必見です!!
(Haru.S)
2014/11/02 05:16 PM
公園のベンチと素敵な出会い/クレール デュクルー
ベンチを斜めに引きずりながら現れる1人の女性。
抱えるベンチに、そして一歩ずつ進む足取りに、深く没頭し集中していた。
彼女がふと目を上げて観客の少年と目が合ったとたん、彼女と少年の間に生まれたストーリー。
ベンチが彼女の世界への入り口となり、観客は彼女の世界感に、優しく穏やかに包まれていった。
ショーの中で一番観客を魅了したのは、観客と同じ空間にいる彼女自身の存在感だった。
ダンスの名門であるコンセルヴァトワールを卒業した後、マイムやフィジカルシアターなど様々な技術を学んだクレール デュクルー。
様々な手法を取り入れていった結果、どのジャンルとも違うオリジナル色の強いパフォーマンスが出来上がったのだという。
1997年にレアンドレと来静した彼女を覚えている方も多いのではないだろうか。
今回はソロでの出演となり、前回とはまた違った魅力を携えて戻ってきてくれた。
深く、静かに、穏やかに進んでいくクレール デュクルーの優しいストーリー。
あの心地よさは日常の諸々を爽やかに吹き飛ばしてくれた。
(未奈)
2014/11/02 03:32 PM
クールで熱い騎士/アレクシス レヴィロン
雨の中、黒騎士が一人、取り出したのは、剣ではなくディアボロだった。
ディアボロを意のまま自由自在に操り演技するのは、
フランスからやって来たアレクシス レヴィロン。
今回、初参加の、彼のディアボロは何かが違う。
華やかな技というより、技術が細かく、目を凝らして見ていないと見逃してしまう。
ディアボロの2個の向きが違うぞー!そんなこと出来るの?見たことない!!
新しい技を取り入れた心惹かれたショーだった。
インタビューでの彼は、クールなイケメンぶりから想像出来ない位に、熱くその事を語ってくれた。
「こんなこと出来る訳無い!」と言われたら、
「そんなことない!ほらできているよ。」と言えるような技を練習して、
それを動画でアップしてみんなで共有してそれを超える技を作ってもらいたい。
どんどんレベルアップしていきたいんだ。
そんな思いが、ドーンと伝わってくる。
でも、雨の中で手から滑ったディアボロを拾う時に、観客に見せた変顔は、
とても可愛くて子供の様。何をしてもサマになる。
ディアボロの向きに注目して、この素敵なナイトの演技に魅了されてください!!
(みゅげ)
2014/11/01 07:12 PM
天も味方するシュールアーティスト/加納真実
青いジャージに、白い顔、一気に観客を自分の世界に引き込む。その人こそ加納真実である。
彼女のシュールなパントマイムこそ、独特の世界観を作り出し、見る人の目を離さない。これが加納真実。
「つきあって」、「交際して」、「友達から」、、そんな彼女の切実な願いとともに流れる「恋人よ」の音楽。
そして強くなる静岡の雨。まるで天すら彼女の味方をしたかのようなシュールさ。さすが加納真実。
今年で大道芸ワールドカップ in 静岡も10回目となる彼女。懐かしい気持ちで見る観客も少なくない。
この大道芸ワールドカップで最も雨が似合うパントマイムアーティストとして、
最後までその小道具が持つかが心配される。加納真実自身が心配してる。
各回ごとにさまざまな演目をみせてくれる彼女のシュールさに今後も目が離せない。
(うるし、tsun)
2014/11/01 06:52 PM
幸せの雨が降る/パフォーマー カナ
大道芸ワールドカップのアイドル、パフォーマー カナ。
そのアイドルぶりは毎年伝え聞いておりましたが、ようやくお会いすることができました。
そして、会ってみて1秒でわかりました。アイドルたる所以が。
か…かわいい…
日常生活の中で摘み集めた小さな幸せを、
パフォーマンスでお客様に提供するというのが彼女のポリシー。
とにかくポジティブ、とにかく笑顔、雨だってへっちゃら、幸せが降ってくるのよ
…上向いたら目薬や~
フラフープやハットの技はもちろんのこと、しなやかかつはじけるダンス、
次々と移り変わってゆくお手製の衣装、そして時々出てくる大阪弁トークにも注目です。
(注:しゃべりが売りではありません)
15才でこのパフォーマンスを始めたとのこと、
私たちがカナのパフォーマンスを見ると幸せになるのは、
彼女が意識して集めてきた幸せだけでなく、
無意識のうちに滲み出る15才当時からの純真でまっすぐな想いを
感じられるからかもしれません。
オフ部門での初出場から10年連続出場、今回はジャパンカップにもエントリー、
おめでとうございます!
最近ではフラフープの本場サンフランシスコ始め、世界各国で活躍中。
これからも毎年静岡に戻ってきてくださいね。
次は20年連続出場、期待しています!
(yyukke)
2014/11/01 06:42 PM
からだで語るマイムアーティスト/バーバラ村田
雨がしとしとと降る中、「かたわれ」のパフォーマンスが始まる。
道行く人の足を止め、ひとときロマンチックな世界に誘っていく。
雨が降り注ぐステージには、黒いドレスに黒い布で目を隠し、
白いマスクを被ったバーバラ村田一人。
すぐ近くにあるのに、実はよく知らない自分。
本当の自分って一体何なんだろう?
自分の中のもう一人の自分?
自分の中にいる誰か?
誰かの中にいる自分?
そんな葛藤をマスクを使って表現していく。
一見普通の仮面だが、バーバラが持った途端に
表情がどんどん変化していく。
最初に一つの存在であったものから大きな苦しみを経て
もう一つの人格が分離し、二つの存在として対峙し、
激しく争い、求め合ったあげく、最期にまた一つに戻っていく。。。。
まるで一本の映画を見ているように。
この独特な世界観はどのように作り上げられたのか?
10年前に友人に自分の顔面をかたどった仮面を作ってもらう機会があり、
それから仮面を使ったパフォーマンスを始めたという。
舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、漫画『半神』などの作品に触れ、
自分の中のもう一人の自分、コンプレックスについて深く考え始める。
それからいろんな影響が積み重なって今のパフォーマンススタイルに至る。
今回は雨でもできるパフォーマンスだったが、天候によって演目が変わる。
「かたわれ」とは違った彼女の一面が見れるかもしれない。
是非、この異世界に迷い込んでみては?
(ゆっか)
2014/11/01 05:12 PM
驚異のジャグラー雨のなかのステージ/天平
雨が降り注ぐ静岡駅北口。多くのお客様が今か今かと待ち構えていた。
お客様のお目当ては技巧派ジャグラーの天平だ。
雨のためステージの中止が危ぶまれていたが、時間通りステージは開始された。
まずはトランプを使い、観客を驚かせた。
そしていよいよ天平の真骨頂とも言えるジャグリング。
まずはボールを使い、目にも留まらぬ速さでボールを操った。
ボールの数は次第に増えていきお客さんはその演技に魅了された。
続いてディアボラを披露した。雨もひどくなってきて滑りやすい中での
演技だったが完璧にやりこなした!
それと同時にお客さんからは拍手が送られとても盛り上がった。
最後に5分にもわたる演技をほぼノンストップで披露。
リング、クラブ、デビルスティックのそれぞれでジャグリングを行った。
雨もまだ降り続いていた状況でも演技をやってのけた…!
ステージ終了後にはサインや写真撮影なども行われ、ファンサービスにも快く応えていた。
今日のパフォーマンスについては、「天気の悪い中だったが多くの人が見に来てくれて嬉しく思う。」と語り、
残りの3日間については、「天気が晴れてくれて、少しでも多くの人に来てほしい!」と語ってくれた。
(yoshi)
2014/11/01 03:47 PM
愛を伝えるミスターブンブン
「本当に見る覚悟はあるか」
怪しげな音楽と共にまず登場したMr.BunBun扮する南米バルーンアーティスト、ピエロ・ココタリカ。
楽しいバルーンパフォーマンスの中、突如現れる見えない敵。
敵に討たれ倒れ雨に打たれびちょびちょになりながらも、現れたミスターブンブン。
「ぼうず、恋はしたことはあるか」
少年を巻き込んでのパフォーマンスは「最初は弱く、だんだん激しく」と
恋のアドバイスと共にお客さんの笑いを誘っていました。
何度も何度も現れる見えない敵と戦いイブを守る。壊れる拳銃。
おなじみ禁断の果実(りんご)ジャグリング。
現地調達36個のりんごたちを回しまくってかじりつくすためにはりんごに負けない気持ちが大切です。
ときには、現地の八百屋のりんごが美味し過ぎて誘惑されます。負けちゃだめです。
ジャグリング後もお客様を楽しませながら、掃除をする真面目なミスターブンブン。
テンションハイなショーを見せる彼は、りんごの欠片を髪につけながら取材に応えてくれる、
とってもホスピタリティあふれる人でした。
イブ(愛しい人)を守るために、失恋の悲しみからはいあがるために、
そして勇気がほしいすべての人に、ミスターブンブンをお勧めします。(うるし、tsun)
2014/11/01 01:41 PM