Festival Report フェスティバル レポート 2017

加納ワールドにようこそ!


始まる前から会場は観客で一杯。そんな中で登場したのは、青いジャージが鮮やかな、明らかに異様な空気を身にまとった女性、加納真実である。

曲に合わせて、ミステリアスな顔で観客を凝視しながらステージを歩き回ったり、独特で繊細な演技をしたりと、今までに見たこともないような個性的な芸が連続で繰り広げられていく。観客は目の前で何が起こっているのかよく理解もできないまま、「加納ワールド」の中にすっかり引きずり込まれてしまう。

加納さんのパントマイム歴は30年で、始めたきっかけは大学時代の偶然の出会いだったそうだ。大道芸を始めたのは15年前で、この大道芸ワールドカップin静岡には10回ほど出場しており、長年にわたって静岡の人々に愛されてきた。

加納真実の魅力は、なんといってもその豊かな表情にあるだろう。表情を作る時に心がけていることを聞くと、「何も隠さないこと、何も考えないことを意識している。」と答えた。ありのままの人間の姿が垣間見えるような生々しい演技だからこそ、これほど多くの観客の心を掴んで、決して離さないのだろうか。

加納真実の独特な世界観は、言葉では到底語り尽くせない。とにかく一度、この感覚を生で味わってほしい!

(まおまお)

2017フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2017/11/03 06:00 PM

ラ マレットの小さな劇場へようこそ/ラ マレット

ハーモニカの音楽と一緒に奏でられるラマレットの小さな劇場。
手押車の劇場の中には仕掛けがたくさん!いろんな動物が飛び出します!

la malette
何の動物が出てくるかは見てみてのお楽しみ!
ノリのいいリズムとかわいい動物たちは子ども達に大人気。
取材に行った時も子ども達の列が途切れませんでした。小さな劇場なので、前の方で見ないと何をしているかわからないのですが、混んでいてもご安心を。一回の演奏は5分ちょっとなので、10分おきぐらいに演奏が始まります。
混んでいる時は少し待ってくださいね。もしお子さんと一緒に大道芸を見に来ているのならお子さんが気に入ることうけあいです!!

la malette


Y.K.Kobayashi

2017フェスティバルレポート / アーティスト ウォーキングストリート部門
2017/11/03 05:58 PM

ジャグリングとマジック、奇跡の化学反応/まわりみち

ジャグラーぱわぁとマジシャンTOKYO TOMO、異色のユニット「まわりみち」。ワールドカップには今年、初めて参加してくれた。


二人のショーを見ていても、驚きが途切れることがない。ステッキがスカーフに変わったと思えば、ハンドバッグが宙を舞い幾何学軌道を描き出す。最後には、ダンボールに箱詰めしたTOKYO TOMOを、四方八方から傘でぱわぁが串刺しにしてしまう。箱の中のTOKYO TOMOは大丈夫だろうか?





大学で出会った二人は、2010年にユニットを結成したという。

一瞬一瞬で成否が決まるジャグリングに対して、小さな技術の積み重ねで最後に観客を驚かせるマジック。異なるフィールドの二人が演目を組み立てるときには、意見をぶつけ合うこともあるようだ。

マジックの常識ではタブーだったような構成を思いついたとき、なぜ今までタブーだったのか、なぜできなかったのか。そんな理由を突き詰めて、構成を練り上げていくという。そんなこだわりが、彼らの演技を見たときの斬新な驚きにつながっているのかもしれない。TOKYO TOMOは今でも大学院で奇術史を研究して、ステージでの古典マジックの実演に役立てているという。


最後に、二人からもらったメッセージ。
レトロモダンスペクタクル!二人の生の姿を、現場でぜひ!

2017フェスティバルレポート / アーティスト フリンジ部門
2017/11/03 05:58 PM

静岡随一のやんちゃ者が大暴走!? /サンキュー手塚・ダメじゃん小出

大道芸ワールドカップは駿府城公園を中心に行われていますが、市街地でも各地にスポットが用意されています。
そのひとつ、駿府城公園から最も離れているのが清水エスパルスドリームプラザです。
遠いこともあり、スタッフが少ない中で、静岡随一のやんちゃ者が大暴走!?
メインエリアから離れているにもかかわらず、非常に多くのお客さんがこの二人を待っていました。

謎のスタッフのエスコートで最初に出てきたのはサンキュー手塚さん!
「ロボットフェア」など、わかりやすい!そして、笑える!パントマイムで場を盛り上げます。
←動いてないのになんとなくロボットのパントマイムだとわかるのがすごい!


そして次の出てきたダメじゃん小出さんは軽快なパフォーマンスにちょくちょく混ざるブラックな政治ネタでお客さんを放しません。
←なかなか実際に見てもらわないとなかなか面白さが伝わらないんですが……
パフォーマンスが終わればサイン写真に長蛇の列で、両名二人と一緒に写真を撮りたいという方もたくさんいらっしゃいます。
ダメじゃん小出さん「あのお客さんは九割がた手塚のお客さんだからね!」
サンキュー手塚さん「僕はライトな芸で、小出にいさんはヘビーな芸だから……」
と、さすがのコンビネーションでお話いただけたなかで特に印象に残ったのが、
サンキュー手塚さん「静岡は本当ホーム感が強いというか、それだけ芸に対する視線の厳しさみたいなのもあるんですけど……」
ダメじゃん小出さん「二世代に渡って応援してくださるファンの方も多くて、静岡のファンの方に結婚式の司会をご依頼いただいたことも何回かあります」
25年間の大道芸ワールドカップを誰よりも長く見てきた二人は、ある意味静岡の大道芸文化を育ててきた二人なのかもしれません。
←マジでお蔵入りになるかもしれないやつらしいです。
時にはお客さんに「あの人プロなの?全然芸をしてない……」と言われてしまうけど(昨日言われてたそうです)、それだけの期間続けてきた彼らの芸がつまらないはずはありません。
二人のパフォーマンスは場所や客席によって毎回変わるそうなので、リピートもおすすめです。

ちなみにダメじゃん小出さんはライブ活動も精力的に行っています。
年明けの2月3日には葵区七間町で「葵のご紋に握りっ屁」が行われるそうです。気になった方はダメじゃん小出公式サイトをご覧ください。
http://koideiinoda.jp/

(ながぽん)

2017フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2017/11/03 05:49 PM

ワールドレコードのジャグリング王者/ドミトリー チェルノフ

 若きジャグリングの王者、ドミトリー・チェルノフは17歳で初来日し、今回が11回目の日本とのことだ。
ボールのジャグリングでは世界レコードの7個を扱うアーティストである。

 黒の衣装には背中や脛など、いたるところにジャグリングのためのボールを収納するための籠上のものが
付けられており、魔王のような雰囲気だ。イメージは忍者か、デビルマンかと質問したところ、シャーマン
とマジシャンを統合してイメージしているとのことであった。「ハロウィンじゃないよ。」と笑いながら語る、
ボールを片手に側転を決めたりする、アクロバティックでとてもフレンドリーなシャーマンだ。

 両親ともにサーカスで活躍していたため、7歳からこの世界に入り、12歳から単独で演技もするようになり、
その12歳の時のロシアでのユースカテゴリーでベストジャグラーに選ばれてもいる。その後はパリやモンテカルロ、
モスクワなど、世界中の大会で優勝している。7つのボールが宙を飛ぶ様は本当に素晴らしい。

 昨年はボリショイサーカスで来日しており、観客とのやり取りも、笑いを誘いながら楽しませてくれる。
日本は世界中色々な所へいっているが、一番素晴らしいと話し、特に静岡の皆さんはリスペクトしていますと、
笑顔で語ってくれた。日本に11回も来ている理由がわかった。
                                          フミさん

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/03 05:44 PM

DROWN THE AUDIENCE IN HIS TALK/ DAMEJAN KOIDE

"I have been charmed by his characteristics.
He demonstrates his vision of the world through his performance.
There are only a few performers who can do that", said one of his fans.



He is not a mere stand-up comedian.
His words can be expressed as an art which enchants the audience with happiness.
His performance includes acts such as magic, balloon-art making, and cigar boxing.

He is having a live-show in Shizuoka in February.
If you miss his performance this time, you still have a chance to enjoy his show.

For further information, click↓
http://koideiinoda.jp/

(nk)

2017 Festival Report in English / Artist
2017/11/03 05:42 PM

From the North and Mid-west of Japan, the juggling and magic of Mawarimichi! /Mawarimichi


Mawarimichi bring you the juggling skills of Power ( Hokkaido) and magic talents of Tokyo Tomo (Toyama).The two met whilst in university and have been performing together since 2010. However the 2017 Shizuoka Daidogei, is the first time for this fringe duo to take part in street performance. This year they brought magic, comedy and juggling from a repetoire that they have been building for the last seven years, the newest act only having a practice time of three months.
The new challenge for Mawarimichi performing outside is that their performance can be seen from all angles, yet they use this to their advantage, bringing a new dynamic to their acts such as "Man in the umbrella box" - it has to be seen to be believed!
Mawarimichi, are so happy to have the chance to perform in close range to and interact with the audience at Daidogei.
Tokyo Tomo would like you to enjoy a mysterious performance, the likes of which you've never seen before! Power wishes for you to be amazed by the retro-modern spectacle they have prepared for you!

Lisa

2017 Festival Report in English / Artist
2017/11/03 05:42 PM

マジカル ダンサブル 構造的パントマイム/池田洋介



 パントマイムというジャンルだが、音楽やダンス、マジックのような手法も混じりオリジナルの存在感が感じられた。
言葉を文字として使い、その意味をスタート時とパフォーマンスが終わる時には、その内容・イメージが変化させてしまう
不思議な世界観を醸し出していた。緻密な構成の中に笑いや、驚きをちりばめて、見るものを離さない確かな技術がある。
たとえば、帽子を使ったジャグリングや、ダンスなど、どれをとっても練り上げられた技を感じてしまう。
 大道芸のきっかけはマジックだったそうだ。最初はトランプやコインなどの室内型のものから、ステージへ、
そして、オープンでのジャグリング、最後はダンスやパントマイムへと移行したそうだ。現在も通常のパントマイムの枠を
超えたシンプルだが人の心に届くパフォーマンスを目指しているとのことだった。

 池田さんのパフォーマンスはとても緻密なので、何度も見て細部や構成を楽しめる精度の高いものだ。
やはり、最初から最後まで通してみることで、池田さんの思い・パフォーマンスが理解できると思う。

 池田さんは滋賀県生まれで京都に住んで20年になるそうだ。京都大学を卒業し、数学の本も出されているという俊才である。
現在は予備校の講師の傍ら、海外で活躍している。今年の大道芸WCの後も、すぐにシンガポールの劇場で1時間に渡るパフォーマンスを
行う予定だ。そんな池田さんが、静岡の皆さんは、本当にしっかりと見てくれるので、とても感謝していると言っていた。
明日も個人的に見たいと思っている。皆さんも是非、池田洋介ワールドを楽しんでいただきたい。
                                             フミさん

2017フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2017/11/03 05:36 PM

Dancing in the Sky / Josefina Castro & Daniel Ortiz

Starting their performance with Daniel singing "Shima Uta" (a traditional Japanese song) to the entire crowd, we could tell that we were in for an entertaining treat.



Their high flying act communicated a story of love lost and love gained throughout an enthralling 10 minute performance.

They have been practicing for about 8 years, which includes at a minimum 2 hours Monday through Friday of practice for the act itself. This does not include the other training they must do in order to prepare for the act, such as weight lifting and dance.

While there may be a lot of arguing between the pair (they even argued in front of me during the interview), it was clear that they were as close as siblings.

Watching the pair of Josefina and Daniel in their acrobatic story, you could not imagine a better pairing in the world. (Part-Time American)

2017 Festival Report in English / Artist
2017/11/03 05:31 PM

BMXの魔術師 / BMX Performer YUYA

YUYAは、去年初めて18歳でフリンジ部門に出場し、今年はオン部門でBMXを使ったアクロバティックな演技をするアーティストです。

今日は、BMXを自由自在に操り、静岡限定のものから全国優勝した時に披露した難易度の高い技まで披露し、観客を驚かせてくれました。
中でも、世界で数人しか挑戦していないBMXのハンドルの上に立つ大技が一番印象的でした。







場の空気を盛り上げることの出来るパフォーマンスと人柄を兼ね備えた彼だからこそ、よりいっそう、私たちを楽しませてくれるのだと思います。

人を飛び越える技があったのですが、「その技をするときに緊張しますか」と質問したところ、
意外にも「緊張していない。」とあっさり答えたので、さすが優勝経験が豊富なだけあると思いました。



「BMXのすばらしさをより多くの方に伝えたくて、このパフォーマンスをおこなっています。」とYUYAはおっしゃっていました。
より迫力を感じてもらうために、前方で見ることをおすすめします。
ぜひ世界の技を、この機会にご覧あれ。


(kamome/大道芸太郎/ちるちる)

2017フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2017/11/03 05:31 PM
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