Festival Report フェスティバル レポート 2019
魔法使いに連れられて / 紙麿呂
顔が白くて衣装が赤い人、それが紙麿呂。
ジョーカー?座敷童子?何をするの?
指先から紡ぎ出される不思議な世界、さながら魔法の国ツアー。
目を見張っているうちに、30分なんてあっという間に過ぎてしまいます。
海外公演で目立たねば!という意識からそうなったという赤い衣装は、
それが必然であったかのような、紙麿呂の魔法世界のトレードマークになっています。
実は今大会の衣装は去年からマイナーチェンジしていることお気づきでしょうか?
ちょっとヨーロッパ風に、刺繍やレースや光沢の入った生地の衣装になっています。
実は学芸員資格を持ち博物館巡りがすきという紙麿呂、
静岡でのお気に入りの博物館を教えてもらおうと思ったら、
「大道芸の翌日は、どの施設も休館だから…」
残念!
月曜にオープンしている博物館的施設は、
みほしるべ、日本平夢テラス、静岡市埋蔵文化財センターくらいでしょうか。
今年度、祝日月曜の翌火曜は駿府城の巽櫓も開館しています!
これからも、世界の博物館を巡って魔法の糧にしてくださいね。
(yyukke)
2019/11/03 09:37 PM
緑のアイツは今どこに?/ジェンガ金次郎
大体の人が、小学校で会ったことがある、緑のアイツ。もしこれを読んでいる君が今、小学生くらいだとしたら、お兄さんやお姉さん、それがダメでも、お父さん、お母さんくらいになれば「ああ、知ってる。」と言うことだろう。それが二宮金次郎だ。
ちょっと前ならたいていの小学校の校庭には、アイツが立っていた。でも近頃じゃ、「歩きスマホをしてもいい理由になっちゃうからダメ!」とか何とか言われて、どんどん学校から追い出されているらしい。何とも世知辛い話だ。
でも忘れちゃいけない。彼は江戸時代においては一番に頭の切れる農政家、なーんて言われたやり手実業家の代名詞みたいなヤツだったんだ。ただ黙って追い出されるはずはない。少なくともそのうち一人は今、静岡にやって来ている。(なんでも東京は練馬区の小学校からやってきたというウワサもあるが、それが本当かどうかは定かではない。)
薪の代わりにジェンガを背負って…。
上から下まで緑づくめなのに、ぎょろっとした白目がよく目立つアイツは、常にジェンガの勝負相手を探している。その射抜くような眼差しが止まった先にいた君が、今日の勝負相手に決定だ。
もちろんアイツは銅像なんで口は利けない。でも、ちゃーんと相手にわかるように、手に学問の本ではなく、レストランのメニュー表みたいなトリセツを持ち歩いている。それを読めば、一発でルールが分かるって寸法だ。さすが天下の二宮金次郎、何かと行き届いている。
だが、ジェンガの勝負に入ったとたん、アイツの表情は一変する。どうにかこうにか、相手に次のジェンガの一本を抜かせるまい、と言わんばかりに狡猾(こうかつ)に輝く瞳にはもう、あの頃、校庭で子どもたちに「まじめに勉強しろよ。」と無言で訴えていた姿の、影も形もない。
子どもだからってアイツは容赦しない。一番イヤな一本を抜いてくる。相手が負けたら、実にうれしそうに全力で喜びを表現し、自分の首にジェンガのメダルをかけさせる。さらにその後には屈辱の「お片づけタイム」までが周到に用意されている始末。
でもだからってがっかりする必要はない。ヤツは陰でこっそりボヤいていたのだ。
「どうも静岡の奴らには勝ちにくい。」と―。
その証拠に、ヤツは静岡の子どもに何回も敗北を喫し、大人とはいえ一度は秒殺される羽目に陥った。そんな時ヤツは、がっくりと地面に四つんばいになり、自分のための悲しみの音楽を、ろうろうと流すのだ。そして涙をこらえて勝者の首にジェンガのメダルをかけ、勝利の証カードをこっそりと渡してくれるのである。
そんなヤツ・ジェンガ金次郎の、今の最大の野望はもちろんただ一つ。
「静岡をジェンガで征服すること!!」
だからこんなヤツを、今回の敗北すら、完全にへこませることはできない。
「いつでもかかって来ーい!」という雄叫びを残し、会場を去っていくジェンガ金次郎。
迎え撃て!静岡に集いし民よ!
そうすればアイツは修行の旅の果てに、何度だって静岡に帰ってきてくれるはずだ。
(晴)
2019/11/03 06:36 PM
ルーシーブラウードについていくつかの質問/ルーシーブラウード
あなたにとって大道芸の魅力とは?
大道芸の場は、ゆめのようで、楽園で、現実から遠くにいたような場所です。私が、ここで観客のみなさんに
ペイント出来ることが、今一番の幸せです。まるでプリンセスになったかのように感じました。
好きな食べ物はなんですか?
日本のフライドチキン。外国のではなくて、日本のものが好きです。
あなたが大道芸でメイクをする上で、一番大事にしていることはなんですか?
ペイントや、大道芸で活動をすることで、みんなの期待や希望に答えてみんなを楽しませることができること。
感想
ルーシーさんが描くメイクは、凄く上手でペイントをしてもらった人たちみんなを
笑顔にさせることが出来ると思ったので、凄いなと思いました。
今回、ルーシーブラウードさんに取材をしてみて、笑顔で取材に応じてくださり、凄く良かったです。
自分は英語が苦手だから、もっと勉強をしなければいけないなと思いました。
(maple)
2019/11/03 06:09 PM
大道芸界のトップアイドル/建山
ジャグリングを投げ捨て、歌って踊って、決めゼリフ。
「みんなのハートをキャッチ&リリース!」「自分の心身ゴリゴリ削る」「超自遊系アイドル終末キモイン建山です!」
少し驚かせてしまったかもしれないが、ぜひブラウザバックはしないでほしい。
大道芸ワールドカップの会場に広がっていたのは、もはや大道芸というより、まさにアイドルのライブそのものだった。
しかし、それは普通のライブではない。何が違うって、ステージの中央で黄色い歓声に包まれながら、歌って踊るのが、かわいい女の子などではない。
それは、、、おじさんだ。
仲間はいない、たった一人でそのステージに立つのおじさんは、終末キモイン建山。
彼のライブで見た会場の一体感は並みの大道芸を超え、気づけば観客はみな彼の虜になっていた。
アイドル暦7年目の建山は、普通の大道芸をやってきた。しかし、あるときライブをやってみたいと思い立ち、アイドルになった。
といっても、なかなか理解できないかもしれないが、とにかく彼はアイドルになった。
恥ずかしくはない、それで多くの人の笑顔をつくれるのなら。そんな強い思いを胸に、彼は今日もこの大道芸ワールドカップでアイドルライブを開催している。
最後に、建山から静岡の方々へ
「静岡でのはじめてのライブで不安でしたが、毎回たくさんの応援をありがとうございます。」
「皆さんの声援にこたえられるように、これからも大道芸界のトップアイドルを目指してがんばります!」
*彼のハイレベルな芸も必見です。
(T.U)
2019/11/03 06:01 PM
たのしまなくっ茶(to R mansion)
「新作」を引っさげて帰ってきた!
みんなお待ちかねのto R mansionのステージ。360度どこからでも楽しめる!
アーティストの皆さんも、サラウンドな環境で楽しいと言う。
新作かつ、静岡ネタも盛りだくさん。
パフォーマンス内容は、ご当地…だけでなく国単位でも変える!
海外では、マイクパフォーマンスもその国の言葉で話すそうだ。
今回の静岡ネタの富士山は、静岡に着いてから富士山パネルの製作を開始した。出来立てほやほやだ。
「たのしまなくっ茶」も、行きの車で思いついたそうだ。
みんなが楽しめるステージ作りには、みんなでアイデアを出し合う。昔のネタや、ボツになったものが復活することもある。
アイデアを一つ一つ丁寧にかき集めてできるto R mansionのステージ。
大道芸ワールドカップで見られるのも明日が最後!
明日(11/04)は、パルシェ屋上でやってます!!
味
2019/11/03 05:55 PM
Wanna give you a smile! /to R mansion
Performance
A story begins in a cafe...cups, ashtray, or sugar, any cafe items become their
lovely entertaining tools.
In no time, they will take you to a magical trip.
Small items become a large scall of physical world.
You can feel like flying in the air with a tiny jet toy.
That's their MAGIC!
It's surprising but so cozy.
Don't miss this mysterious theater.
Interview
They travel around the world and find new ideas, and at the same time,
they become friends with people they meet.
People's smile gives them new ideas and invensions, so that they do researh
what is popular and what is like at the places they visit.
After all
Their performance is created from people's lives and smiles.
That is why the performance of the 'to R mansion' is very heartful.
I believe they will continue travering around the world to meet you and give you a smile!
(harumiview)
2019/11/03 05:52 PM
最強にして最高の王者/Kerol
360°全ての視線を奪い去る圧巻のパフォーマンス。個性的ながらも巧みなビートボックスにジャグリング。
皆さんは今大会の一枚看板とも言えるあの男をご存知だろうか。
大会パンフレットの表紙をも飾ったスペシャルゲスト。
そう、前大会優勝者Kerolが今年も静岡に帰ってきた!
自分のパフォーマンス前なのにいつの間にやら観客と遊びだしたり、近くで飲んでいる人に絡みだしたり。挙句の果てにスタート位置は観客席、ステージまでの道中も観客にいたずらのオンパレード。
まさに「Welcome to my world、俺の世界にようこそ!」と出だしからKerolワールド全開だった。
彼の特徴は変幻自在なビートボックス。ありとあらゆる音を自ら生み出し、ころころと変わる表情が思わず笑いを誘う。それにジャグリングが加われば、いつの間にやら一瞬の目も放せない、彼唯一のパフォーマンスが作り出される。
巧みに観客を魅せていくだけでなく、時には全員を巻き込んでのビートボックスだったりとほんの数分の中に見所が目白押し。
観客との関わりを何より大切にしているというKerol。
三年目の参加ということもあってか、観客とよりよい繋がりが結べていると感じているという。
大道芸に訪れた人々がみんな一様に情熱と興奮を持っていて、彼ら彼女らの愛を感じることができるとうれしそうに答えてくれた。
常に進化を求め変化し続けるパフォーマンスは、どんな観客でも楽しめる、新しい何かを魅せるため。自分も楽しんで演技に望めば、観客も自然と楽しんでくれるんだ、と語るその心は本心からでた笑顔だった。
最後に語ってくれたのは、大道芸とここに訪れる我々へのメッセージ。
「keep doing what you do」
この大会を続けるだけでなく、私たち観客も変わることない情熱を持っていて欲しいという。
すばらしい大道芸ワールドカップと、訪れる観客の笑顔のすべてが「宝石」だと言ってくれた。
既に見に来た方も、まだ見てない人も、
令和最初の大道芸ワールドカップ最終日、Kerol必見です!
(夕日)
2019/11/03 05:46 PM
ワールドレベルの大技、観客一同大興奮!ー開演前から最後までー/桔梗ブラザーズ
「大道芸 WORLD CUP in SHIZUOKA」には13年連続出場で、初出場の際の年齢はなんと18歳と16歳だった。
兄の篤さんはトーク担当、2008年のジャグリング世界大会のチャンピョンである弟の崇さんは技担当だという。
彼らは静岡でも多くのファンを獲得しており、彼らのパフォーマンスを観るのは2回目以上だという観客が半数以上。
彼らにとって静岡はもはや第2の「ホーム」だと笑顔で語った。
まず注目すべきは、彼らの衣装だ。和風的でもあり、クールでもあるその衣装はなんと手作りだという。
ジャグリングなどの際の円滑な動きを実現するため、一部に伸縮性のある布を採用するなどの工夫を図っていると教えてくれた。また、衣装はひとつだけではなく数種類の変化がある。
彼らのパフォーマンスは開演前から注目なのだ。開演15分ほど前からウォーミングアップを行う彼ら。しかし、ただのウォーミングアップではない。
技の難易度はウォーミングアップのそれではなく、観客の歓声や拍手も開始前から最高である。
観客の中からは「もう始まってるの?」などという声も聞こえてきた。
開演20分前にはポイントへ行って着席しておくことが彼らのパフォーマンスをより楽しむためのポイントである。
彼らのパフォーマンスの見所は、なんといっても高速ジャグリングである。
二人がクラブを高速でパスしていくパフォーマンスであるが、そのクラブを目で追うのは不可能だ。いつの間にか自分の目が回っていた。
その中でも注目は、クラブをパスしながら衣装を脱いで着るという至難のパフォーマンスだ。途中何度かハラハラする場面もあったが無事成功。
会場には割れんばかりの拍手と歓声が響いていた。
そのハラハラする感じと会場の盛り上がりを是非ご自身で体感していただきたい。
パフォーマンスの終わりころに観客からの「アンコール」の掛け声。
そこで、彼らは自分たちの限界に挑戦。
そのチャレンジとは、クラブを11本使ったジャグリングである。この11本という数がポイントなのだが、なんとこの数字、ジャグリングの世界記録なのだ。
しかし、このとき風が強く吹いていた。少しの風でも感覚が違ってくるという。最悪のコンディションだった。
そのような悪条件の下での自分たちの限界への挑戦、今まで笑顔が一転、真剣な顔つき。
やはり風の影響で上手くいかず、一時はもう終了かと思われた。
しかし、篤さんが「もう一度挑戦していいですか」と観客にお願い。もちろん観客は盛大な声で承諾し、「がんばれー」という声も。
会場は、「成功」という共通の目標一点に集中していた。その一体感は会場でなければ味わえない!
なんとその後の挑戦で成功させ、その瞬間に会場は最高潮の歓声と拍手で包まれた。
今まで何度か会場全体の一体感について触れてきたが、それは生でなければ味わえない。
この一体感を体感したいと思ったそこのあなた、ぜひ彼らのパフォーマンスの会場へ足を運んでいただきたい。
T.T
2019/11/03 05:11 PM
Youngest Starter
On the streets of Shizuoka a young man was thrilled to perform, on a platform that was filled with excitement and heat.
His name was Performer Syo, a 24 year old young Japanese youth. Surprisingly he started to learn tricks when he was still just 6 years old. Even more outstanding, he started to perform when he was just 10! Syo himself emphasized that the reason why he begun his journey in street performance was because he loved it so much. He felt that the atmosphere street performances made was something exclusionary and something special. He wanted to do the same thing and a strong desire was aroused in him that agrresively pushed the doors of Syo`s career at the age of 6.
Syo`s performances mainly included juggling, balancing and fire! He spat out fire, juggled fire and even juggled fire while rolla bolla acting. Every audience felt that the performance was nerve-racking to watch and everybody`s heart pounded every juggle he did. He even juggled motored chainsaws that were swithced on and he stated that he was the only Japanese chiansaw juggler currently that exists.
It seemed as Syo did not know what danger meant, seemed as if he did not have any limits to his act. Obviously, this is the reason why he is different from others and liked by many. Furthermore, other than his risk-taking, his act is very special since his performance included an act that can not be done just by himself. He needed the audience`s help. This is something very special about his act because, as the show proceeds it shows how Syo deepens the relationship between him and the audiences, whereas it means that his act effectively depicts how there is a big bond between viewers and street peformers.
This show is something a person needs to experience. There is nothing similar to Perforemer Syo`s act. Tomorrow is your last chance. Go see him right away!
(M.K)
2019/11/03 04:57 PM
ニューカマー部門唯一のコメディーエントリー/大道芸人ジーニー
黄色い服に身を包んだポッチャリ系の関西アーティストがニューカマー部門唯一のコメディージャンルで登場です。コメディージャンルは、ひたすら笑いを追及するカテゴリー。さてさて、何を見せてくれるのでしょうか? 観客がそぞろ集まり始めた時から彼の仕掛けは始まっています。ちっちゃなちっちゃなキューピーさんが登場。子供たちのハートをきゅっとつかみます。開演時間には大人たちもすっかり彼のペースです。
本演は誰もが知っている有名なねずみさんを何かを使って(さて、何でしょう?)作ります。この時点でもう汗びしょびしょ。汗だくで作る姿に女性陣からは「かわいーぃ」の声が・・・。関西弁に乗せた親しみのあるトークで「ギンギラギンにさりげなくぅ~」舞台は進みます。何が出てくるかを紹介するのは野暮というものでしょう。どこまで本気? どこから演出? そんなことは気にしない、気にしない、と思っているうちに時間は過ぎて最後の大技クライマックスへ。このころには観客とジーニーは一体。流れの作り方はニューカマーとは思えぬ安定感です。
元消防楽団員という異色の経歴の持ち主。ジーニーは「大道芸との共通点は人と楽しい時間を共有すること」と語ります。大成功でした。パフォーマンスのすべては見事にお客様との一体感に結実していました。
お客様の求めに応じてプログラム帳にしていたサインがかわいかったので、私もしてもらいました。子供が読めるようにひらがなで書かれた「じいにい」に彼の人柄がにじみ出ています。ちなみに、正式なアルファベット名はZIINIIですが、サインではZの代わりにJを使っているとのこと。
静岡には、まち劇パフォーマーとして以前に来たことがありますが、大道芸ワールドカップは初めて。みんなが「楽しむぞー」とやる気満々で特別な雰囲気を感じるそうです。目標は?と聞いたら、まずはまた静岡に来ることと話してくれました。 来年もぜひまたお会いしましょう! (Todd)
2019/11/03 04:23 PM