スタッフが飛び回り取材し、会場よりその様子をお届けします。
若い頃、技術では海外のパフォーマーにかなわない、と、喋りを磨いてきました。
今ではシャベリングの先駆者として、多くの大道芸人の目標とされている、56歳の人気者、大道芸ワールドカップin静岡最多出場者です。 ![]() どんなときも必ず楽しいステージが作れて、寄る年波にも負けずに動ける、その秘訣を聞いてみたところ 「睡眠!一日8時間!」 とのこと。 ちょっと意外だけど深い名言ですね。 大道芸のヒーローはお客様、自分や道具は素材にすぎない、何もしなければ何も生まれない、自分と道具を使って楽しい場を作る、 落ち込むこともあるけれど、そのときできることをやるのが大切。 ![]() 人生の大切なことを教わった気がします。 ありがとうございました! |
すっかり大道芸ワールドカップin静岡の常連となったKANA∞。
本大会に初出演したのが14年前。当時はまだかわいらしい感じだった彼女もすっかり大人の女性になりました。 ![]() ハットジャグリングやフラフープを絡めたダンスはますます艶っぽくなり、観客の皆さんはすっかり彼女の演技に魅了されていました。 今年も静岡に帰ってこれて嬉しいと語ってくれたその笑顔は本当に素敵でした。 ![]() 来年もまた素敵な笑顔と演技で静岡をスカパリハッピーにしてほしい。 ![]() (うるし・松下・Quali) |
「自分のタイミングでもう一度、やらせてください。」
風に揺れる6本のポールをつないだ頂上から降ってくる、少しだけ緊張感を帯びたDemaNToidのTAKUの声に、会場は一斉に固唾を呑む。2度までチャレンジで、演技の成功の証となる倒立にまで至らなかった後の言葉だ。 ほんの一息の間、気持ちを整えるように沈黙した後、 静岡駅の北口広場に差した太陽の光に、緑色を基調にしたコスチュームが輝いて翻った。腕立て伏せをするような体制で体を平行に保ち、そこからゆっくりと天に爪先を向ける。そのままぴたりと静止し、更に、たまたまバランスが取れた状態ではない、と証明しようとするように、そのまま数秒、体を止めた。 「成功です!」それを待っていたかのように、会場にパートナーのNarumiの声が響きわたった。「おおっ!」という歓声と、拍手が入り混じる。公の場では初めて成功したパフォーマンスだった―。 ![]() それはさながらデマントイド・ガーネット。ダイヤモンドよりも稀なる輝きを放つ、とまで言われる美しい緑色の宝玉のようだ。 この、新たなる挑戦に成功したDemaNToidのTAKUは、器械体操競技からアクロバット・パフォーマンスの世界に入った。体脂肪3%、という超絶の筋肉は、日頃の練習と鍛錬だけで作り上げられたという、驚異的な経歴をもって作られたもの。一方、パートナーのNarumiは、はじめからサーカス・アクロバットでの活躍を夢見た生粋のパフォーマー。体からはちきれんばかりのパワーで会場を飛び回り、声を張って観客の気持ちを盛り上げる。その、152cmの小柄な体躯から繰り出されるのは「ハンド・トゥ・ハンド」という力を要する技。それは人々が普段、何となく想像している”女性の肉体の限界”という固定観念をいとも鮮やかに裏切るものだ。その演技は観ている者を驚かせ、ちょっとした爽快感さえ与えてくれる。 男性同士の組み合わせが多いアクロバットユニットには珍しい男女ペアだが、そのピッタリな息の合い方は、二人がプライベートでもパートナー関係にあることにも起因しているだろう。ただ、それ以上に演技の相性が合わなければ、ユニットとして成り立たない。二人の場合、夜の10時から朝まで練習に熱が入ることがある、と言う。 ![]() 「大道芸でアクロバットをする醍醐味は、観客と一体感を味わえること。観客の皆さんにハラハラ、ドキドキを一緒に楽しんでもらえるのがいい。」と大道芸の魅力を語る二人。今回の、高さを活かしたパフォーマンスは、ステージよりも天井を知らずの屋外でこそ輝く。「お客さんの顔が遠くまではっきり見えるのも魅力です。」とNarumiさんは笑顔を見せた。 静岡の大道芸ワールドカップに以前、フリンジ部門で出場したDemaNToidの2度目の晴れ舞台は、念願のステップアップを果たしたON部門。天に伸びていくポールのように来年は更なる高み、ワールドカップ部門出場を目指す。そのために二人は常に自らの技を研ぎ澄ましていく。 静岡を彩る、美しい宝石のようなパフォーマンスを見られるのは、静岡ではあと1日。皆さんもぜひとも足を運んで、その目で確かめてほしい。そしてDemaNToidと一緒に、楽しいハラハラ、ドキドキの世界に巻き込まれてみよう。 (晴) |
手のひらからこぼれる、無数の花びら。
何度あふれても、つねに水で満ちた杯。 虚空からモノを生み出すかのようなizumaのパフォーマンスに、観客は息を呑むばかりだ。 ![]() "和風手品師"を称するizumaは、世界大会日本代表としても活躍する実力派マジシャン。 しかし、ただいくつものマジックを披露するだけでなく、花や灯篭などを用いた独自のパフォーマンスを組み合わせて"大道芸"を完成させている。 「技術や正確性を競うのも大切です。でも、そのときの空気を味わいながら演じられる大道芸も大好きなんです」と話すizumaさん。 特に静岡の観客は「楽しもう」という意識が高く、大きなやりがいを感じるという。 ![]() また、izumaさんのパフォーマンスは和風テイストであることも特徴だが、「切なくはかない、情緒にあふれた世界観が好きで、それで和にたどり着いたんです」と打ち明けてくれた。 ![]() 高度なマジックと美しい所作が紡ぐ約25分間は、まるで夢まぼろしであるかのようにすり抜けていく。 ![]() (yoko) |
大道芸ワールドカップ常連の池田洋介。今回は、「自分がやりたい!こんなのが見たい!」という芸をひっさげて今年も静岡に帰ってきた。
![]() 池田洋介はパフォーマーとして顔の他に数学講師としての顔を持つエンターテイナーだ。だからなのだろうか、彼の演技は何気ないものを使いながらもその『閃き』によって全く新しい世界を作っている。 ![]() 特に彼の言葉を使ったパフォーマンスは、ネガティブな意味にとらえられることも見方を変えれば全く別の意味にとらえられるという「視点を変えてみること」を見ている人に提案する。また、今回は数学講師らしく数学パズルを使ったパフォーマンスも披露してくれた。「僕が目指す面白さはfunnyではなくinterestだ。」という池田洋介。今回も静岡の観客を驚かせてくれること必至だ。 ![]() なお、本日11/3のプレミアムナイトショーでは以前、一緒に活動していた渡辺あきらとのスペシャルコラボも見られるとのこと。まだチケットには若干の余裕があるのでぜひプレミアムナイトショーで彼らのスペシャルショーを見て欲しい。 ![]() Y.K.Kobayashi |
idio2は、「Entertainer Hi2」と「パフォーマー こうすけ」の二人組で、それぞれがソロとしても活動しています。二人が共に活動するようになったきっかけは、東京のとあるフェスティバルなのだとか。
![]() 演技が始まる前から、周りにはすでに大勢の観客が二人の演技を今か今かと待ちわびています。そして、いよいよ演技がスタート。コップやデビルスティック、帽子といったさまざまな道具を巧みに操る姿や、二人の息の合った掛け合いに会場全体が笑顔に包まれます。 ![]() 道具を二人で共有し、同じ道具を違った方法で用いて技を披露することによって、各々の個性が上手く融合されています。演技はボリュームたっぷりでありながら、時間があっという間に過ぎ去ってしまうような感覚。演技終了後には、また見たいと思わざるを得ません。 ![]() そんな、見る者を虜にする魅力を持つ二人は、今後海外での活動も目指しており、世界中にファンが増えること間違いなし! ![]() (バニラ) |
観客を巻き込んだショーで会場を沸かせる、二人組腹黒クラウンThe Scovilles。クラウンのイメージを覆すほどのいたずら、悪ノリ盛りだくさんのパフォーマンスは、大人も子供もおなかを抱えて笑い出すこと間違いなし。
「子供は大嫌いだけどなぜか好かれる」と毒を吐く彼らだが、会場ではいつの間にか子供たちと追いかけっこを始めていた。 ![]() また、詰め掛けた大勢のお客さんにホッカイロを配ったり、赤鼻をつけて記念撮影をしたりして、ショーの前から場は笑いに包まれていた。 ![]() 彼らの演技は幅広く、ジャグリングやバランス、バルーンなど技の引き出しは多岐にわたる。それを得意のブラックジョークで笑いに変えてしまうのが彼らの魅力だろう。誰でも手当たり次第に巻き込んで演技の共犯者に仕立て上げてしまった。 ![]() オフ三年、オン四年の常連さんだが、その時々の雰囲気や観客にあわせて変わる内容は、何度見ても飽きることはない。メッセージを聞いてみると、「楽しんで帰ってください」と回答。まだ見ていない人も、もう見た人も中毒になる彼らのパフォーマンス、是非ごらんあれ! ![]() (姫) |
去年の技メインのパフォーマンスから、更にコメディテイストを足してバージョンアップした彼らのパフォーマンスが帰ってきた。お笑いライブを見ているような、はたまた音楽に身を揺らせて一緒に踊りたくなるような音楽ショーを見ているようなホワイトアスパラガスのショーを見ていると、色々なものを二重にも三重にも楽しむことができる。
![]() ボールと音楽の掛け合い、そして随所随所で投げかけられていく突っ込みに思わずクスッと笑ってしまう。目指すところは自分達が面白いと思うことをネタにするというとてもシンプルなものである。しかし、それを技を通して観客に伝えるというとはとても難しい。それを音楽にのせ、ショートコントのように笑いに変えてしまうのだからすごい。これは日本でもトップクラスを誇るハチロウと常に面白いことを考え続けるアクロバット担当の谷口の二人だからできる唯一無二のパフォーマンス、いや“オンリーワン”のパフォーマンスだ。 ![]() 音楽にのせてアクロバットなパフォーマンスとジャグリングボールの掛け合いのパフォーマンスが完成していく。才能あるクールな印象のハチロウとトーク上手で面白い谷口と対象的な二人だが、そのギャップがコンビとして対比効果を表しているのかもしれない。サーカス学校以来7年以上の付き合いでお互いの考えていることは大体分かるという二人のパフォーマンスはひとつのボールを二人で扱っているようには見えない程の息ぴったりのパフォーマンスだ。二人の息がピッタリだからこそ即興で毎回“オンリーワン”の演出が見られる。これが大道芸ならではの観客とつくっていくステージでもある。 そして、最後の演目ボールマスターからのアスパラダンス!!君も目指せボールマスター!思わず一緒に叫びたくなるような踊りたくなるようなパフォーマンスが繰り広げられる。一緒に踊るちびっ子の姿もあり、愉快な楽しい空間がつくられていった。 ![]() ホワイトアスパラガスは今後も、二人が面白いと思うことを嘘をつかないリアルな笑いとして追求していくという。時代とともに変化するホワイトアスパラガスの今後のパフォーマンスにも期待だ。 ![]() 最後に静岡の観客の皆様ににホワイトアスパラガスの2人から “みんなで一緒にアスパラダンスを踊ろう!!” 残り2日もホワイトアスパラガスのショーを観ることができるのでぜひ観てみてください♪ 11/3(土)アピタ静岡にて 12:30~、14:30~、16:30~ 11/4(日)どき!どき!ランド静岡にて 10:30~、16:00~ プレミアムステージにて 14:00~ ![]() (yuri.T) |