Festival Report フェスティバル レポート 2018

そのパフォーマンス、夢かまぼろしか/izuma

手のひらからこぼれる、無数の花びら。
何度あふれても、つねに水で満ちた杯。

虚空からモノを生み出すかのようなizumaのパフォーマンスに、観客は息を呑むばかりだ。



"和風手品師"を称するizumaは、世界大会日本代表としても活躍する実力派マジシャン。
しかし、ただいくつものマジックを披露するだけでなく、花や灯篭などを用いた独自のパフォーマンスを組み合わせて"大道芸"を完成させている。

「技術や正確性を競うのも大切です。でも、そのときの空気を味わいながら演じられる大道芸も大好きなんです」と話すizumaさん。
特に静岡の観客は「楽しもう」という意識が高く、大きなやりがいを感じるという。



また、izumaさんのパフォーマンスは和風テイストであることも特徴だが、「切なくはかない、情緒にあふれた世界観が好きで、それで和にたどり着いたんです」と打ち明けてくれた。



高度なマジックと美しい所作が紡ぐ約25分間は、まるで夢まぼろしであるかのようにすり抜けていく。




(yoko)

2018フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2018/11/03 05:45 PM
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