Festival Report フェスティバル レポート 2024

オンリーワンをめざして / Freestyler NARI

彼のパフォーマンスの小道具は、とてもシンプル。
カラフルなバスケットボールに「バスケドラム」のみ。
その「バスケドラム」なんぞや?




これ、これなんです!

スティックの代わりにバスケットボールを操り、自由に音楽を奏でるパフォーマンス。
Freestyler NARI が世界で唯一行っている演目なんです。


(Photo by UME)


小中学校時代に熱中したバスケットボール。
中学の特別講師がバスケットボールを手の上で自在に操っていた様子を見て驚き、高校に入ってからパフォーマーに。



(Photo by UME)

ボールが体に手に吸い付き、一体化する。
素早く正確なドリブルによって打ち鳴らすドラムの音とパフォーマンス、そして観客の手拍子が融合した様子はライブそのもの。

ピンクの髪に、奇抜でおしゃれなファッション。
個性的で目立つ姿、「オレを見て!」とアピール。
彼の髪形やファッションとは反対に、最初の挨拶の丁寧さや、パフォーマンスからわかるように、超まじめで完璧主義。



パフォーマーかミュージシャン、他にも何でもできるけど、メインの肩書はなんですかと尋ねると、「Freestyler」ですと即答。

パフォーマンス、音楽だけでなく、モデルや動画編集なども手がける多才さ。
今のバスケットボールのパフォーマンスの進化系を編集した動画と同じ演技でも一部を披露している。

パフォーマンスと音楽の二刀流のみならず、3つ、4つと多刀流のマルチプレイヤーとして何事も極めるまであきらめない強さ。

「ナンバーワン」でなく「オンリーワン」を目指したいと語る彼の活躍が楽しみだ。




(みゅげ)

2024フェスティバルレポート / アーティスト ON部門
2024/11/03 07:14 PM

道端の胸像と等身大フィギュアが動き出したら… / モアザン・マイムシアター

このグループはオーストラリアの10人程のグループで、今年来日したのはその内の代表選手二名。


今回披露してくれたのはワインボトルを持ったバトラー(執事)の胸像とゼンマイ仕掛けのカラフルな写真やさんのリビングスタチュー。

道路脇に置かれたこれらの胸像とコミカルな風貌の写真やさんは誰もが置物だと思っているところに突然、表情が変わったり、手が動いたりするので、びっくりする。

それらが人間だと分かると通行人は立ち止まり、じっと表情と動きを観察する。

パントマイムで鍛えられたその表現力に心を奪われ、立ち止まった人々は暫しその虜になってしまう。

このグループは、普段イベントエンターテイナーとして、様々な会社の行事に招かれ、硬い雰囲気の会場が和むよう、いろいろなテクニックを駆使して来た人の心を鷲づかみにしている。

(ヒロ)

2024フェスティバルレポート
2024/11/03 05:51 PM

Vielen Dank to Daidougei! / Cia. JoCa

The premium stage is more gorgeous and more exciting.
The first artist of today's premium stage was a unit from Germany, Cia JoCa (Compania JoCa).



Their buddies are a massive ring and a metal pole. They will dance with the pole and an unbelievably powerful body.

They also control the ring with many ways. During the performance, the movement of the ring looks like a vehicle or even an animal.
But, they are also human just like us. They get sulky when they failed. This charming point also attract the interest of audiences.



This is their first time to join this event. They were a little nervous because usually they don't perform in Japan.
But with heartful and polite welcoming call of audience, they received courage and confidence.

"We are going to improve our performance through this stage. Our future goal is to perform all over the world.
We want to send Vielen Dank("Thank you" in German) to Daidougei." they said.



Written by Mr. Tu

2024 Festival Report in English / Artist
2024/11/03 05:36 PM

大道芸のみんなへVielen Dank! / Cia. JoCa

プレミアムステージ。
通常とは違う特別なショーが見られるこの会場で、今日もアーティスト達がパフォーマンスを催していく。

三日目となった今日は、ドイツ出身の二人組パフォーマー、Cia. JoCa(コンパニア・ジョカ)がトップバッターとなった。



彼らの相棒は巨大リングと鉄のポール。
あの手この手でリングを駆使し、観客を魅了していく。
そんなリングの動きは、もはや一種の乗り物、もしくは生き物にさえも見えてくる。

そしてそれを操る二人は、ポールを使って回転したりして、お客さんの驚きをさらに強くする。
全身を余すことなく活用した大胆なアクロバットを魅せてくれると思いきや、たまにうまくいかなくてふてくされるおちゃめな一面も。
この達人が目の前に現れた時、皆驚きの表情を隠すことはできないだろう。



そんな二人は時折、陶器でできたポットでお茶を淹れている。彼らのおちゃめさを象徴するこのティータイムは、どこか懐かしさ、安らぎを感じるものである。

今回が大道芸初参加となったコンパニア・ジョカの二人。
普段とは違う日本での舞台公演に緊張したものの、ていねいに歓迎してくれる観客から元気と勇気をもらったという。

「この経験をきっかけに今の技術を改良し、将来は世界中の国で公演していきたい。大道芸を支えてくれたみんなにVielen Dank(ドイツ語で「どうもありがとう」)を送りたいよ。」

観客からの拍手や反応は、二人に届いていること間違いなしだ。



(つーさん)

2024フェスティバルレポート
2024/11/03 05:34 PM

大道芸ワールドカップ in 静岡2024 3日目の会場の様子

大道芸ワールドカップ in 静岡2024 11月3日(日)、3日目の会場の様子です。
今日は雨も上がり、多くの観客でにぎわっていました。













(ちきん)

2024フェスティバルレポート
2024/11/03 05:31 PM

観客との信頼を築きながら、舞台は創られるのだ。 / ソ・ナンジェ

優雅に結い上げた長髪に、整った髭。ダンディーな風貌をみせる人物が、静岡の舞台に立った。
彼は韓国出身のポールダンスパフォーマー、ソ・ナンジェだ。

一見もの静かな佇まいを見せる彼だが、観客を愛し、信頼を大切にし、熱いハートを持つ漢であった。
彼の危険なパフォーマンスは、観客との信頼関係によって支えられていたのである。

ポールダンスを披露するためには、棒を縦に何本もつなげ、長い棒を作らなければならない。しかし、それは彼一人だけの力では成しえないことである。

まず観客の一人に棒を持たせ、自分が持っている棒とつなげてもらう。棒の長さが彼の身長を超えると、今度は他の観客に声をかけた。肩車をしてもらいながら、棒をさらに縦につなげていく。こうしてできた棒は、彼の身長の3倍にはなっただろうか。

また、棒にはロープが4本括りつけられている。4人の観客を呼び、そのロープを持ってもらう。4方向に引っ張る力のバランスで、棒を垂直に保たせるのである。こうして最後は、観客の力を借りて立った棒に登り、やっとのことでポールダンスを披露できたのである。

ただ、一人でも間違って手を放しては、棒は即座に倒れてしまうだろう。命の危険すらある。
なぜ、こんなにも人を信頼できるのであろうか?演技後に彼に尋ねてみた。

はじめに棒をつなげてもらい、肩車をしてもらうというように、小さなお手伝いからお願いするのが重要なのだという。
人はだれしも初対面でいきなり助け合うことは難しいだろう。いきなり棒を支えてもらうのは本人も怖いという。少しずつコミュニケーションをとり、段階を経ていくことで、信頼関係が築かれるのだという。
また、彼は派手な衣装は身にまとわない。あくまで観客と同じ視点に立ち、自然と染まっていくことを大切にしているという。



彼は元々はジャグリングを本業としており、2018年の大道芸の大会で、Performer Syo!さんを観て、自分もポールで演技をしたい!という希望を持って始めたそうだ。

当時の韓国には競技人口が少なく、そんな中でもYouTubeやフランス渡航で必死に技術を磨いてきただ。

来日前は、日本の観客は消極的なのだろうかと不安だったそうだが、実際のステージでは温かい拍手もあり喜んでいた。

彼を見かけた際には、温かい拍手で迎えるとともに、ぜひあなたも手に汗を握るこの現場に当事者として参加してほしい。きっと彼は、協力してくれたあなたと熱い抱擁を交わしてくれるだろう。

(りゅりゅ)

2024フェスティバルレポート / アーティスト ON部門
2024/11/03 05:26 PM

Soap bubble brought you smile! / Sogni di Sapone

The comical Sogni di Sapone makes his entrance as if he is slipping.

At first, people looked uneasy, not knowing if they were really falling, but the smile on Sogni di Sapone's face soon brought laughter back to audiences.

People were immediately drawn in his happily move with the music.
The numerous bubbles created as if dancing with the music brought smiles to the children's faces.

Big and small bubbles flew and blew toward the audience, entertaining even those who were far away from him.



Songi di Sapone is aware of the importance of non-verbal communication by bubbles, because he can't communicate with audience in Japanese.

His non-verbal communication has definitely hit the hearts of Japanese audiences.

He said,
“This is my first time performing in Japan. Japanese people are very polite and give me a lot of reactions.”

Only one day has left to see his performance in this event, why don't you smile with his comical bubble performance?

(dekapurin)

2024 Festival Report in English / Artist
2024/11/03 05:15 PM

笑顔を呼ぶシャボン玉 / ソーニ・ディ・サポーネ

まるで滑っているかのように入場してくるコミカルなソーニ・ディ・サポーネ。

最初は本当に転んでいるかわからずに不安そうな表情をする観客も、サポーネの笑顔を見ればすぐに笑いが戻る。

音楽に合わせて楽しそうに動くサポーネの姿を見て、すぐに人々は引き込まれていった。
踊るように生み出されるシャボン玉の数々は、子供たちを笑顔にしていく。

小さなシャボン玉も大きなシャボン玉も観客のほうに飛んだり割れたり、離れた人も楽しませていくのが魅力だ。



サポーネは言葉が通じない分、シャボン玉という共通の非言語コミュニケーションを意識しているとのことだ。

日本の観客の反応も良く、彼の非言語コミュニケーションは間違いないく日本の観客の心もつかんだだろう。

日本でのパフォーマンスは初めてとのことだが、「日本の皆様は礼儀正しくリアクションもたくさん返してくれます。」と語っている。

大会もあと1日、彼のコミカルなシャボン玉パフォーマンスで笑顔になるのはいかがだろうか?

(dekapurin)

2024フェスティバルレポート / アーティスト ON部門
2024/11/03 04:23 PM

"混沌"へようこそ / Compagnia Bellavita

はるばるイタリアから初来日した二人組のパフォーマー、Compagnia Bellavita(コンパーニャ ベラヴィータ)。
”美しき人生のコンビ”は、この大道芸ワールドカップ2024で「混沌」を創り出した。

ジャグリングと皿回しで魅せるアントニオ、ユーモアとチャーミングな日本語でもてなすアンドレア。
この二人が生み出すショーに目が釘付けになること間違いなし。

彼らのショーは登場からイタリアンな陽気全開で始まる。



テーブルクロスをひき、優雅に食事を楽しむかと思えば、突然ワインボトルでジャグリングを始めた。
ワインボトルにこんな使い方あったんだ!という発見とともに、その腕前にあっという間に視線を盗まれる。
時折垣間見えるイタリアン‐ジェスチャーが演技にスパイスを加え、より個性的に輝かせた。

アンドレアの不思議なパスタ芸にみとれていると、曲調がガラッと変わり、演目「Cocorito」が幕を開ける。
ノリノリな音楽も相まって、会場の熱気もピークを迎える。



サッカーボールでの演技を揚々と始めるが、おやおや。これは、失敗?
いいえ、これは彼らの計画通り。

失敗する様子が計画通りなのか、それとも違うのか、観客が惑う様子を見ると嬉しいのだそう。
それこそが、彼らの意図したことであり、パフォーマンスの一環として大切にしているらしい。

日本での初公演ということで私たちが感想を聞いてみると、二人は口を揃えて”本当に最高な祭典だったよ”
と、満面の笑みで述べた。
国境をまたぎ、幅広く活躍する彼らの活躍に今後も目が離せない。

(Alba)

2024フェスティバルレポート / アーティスト ON部門
2024/11/03 01:25 PM

立体絵画の世界へようこそ / シンクロシニティ

駿河屋アートポイントでは、シンクロニシティによるキューブアート展が行われています。



時間によっては、目隠しルービックキューブ作成も見ることができます。



ショーや展示以外にも、アーティスト本人からルービックキューブの指導を受けることも。


続き▽

2024フェスティバルレポート / アーティスト フリンジ部門
2024/11/02 07:38 PM
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