Festival Report フェスティバル レポート 2023

何を感じるかはあなた次第 / ガンジスインダスドーダス

 そこに森がいる。「それ」は自然そのもの。

 ガンジスインダスドーダスがウォーキングストリートに現れると、道行く人々から様々な声が飛び交った。

 特に多く聞こえたのは「こわい!」という声。小さな子どもからは悲鳴が上がっていた。

 確かに大きくて見慣れない真っ黒な姿は恐ろしい。観客たちは怖いもの見たさで「それ」の周りに集まっているように見えた。私も、恐ろしく、神秘的で、予測のできない「それ」に惹かれてしまった。

 その存在自体はもちろんのこと、大股で歩き、長い棒状の物を宙で回す動き一つ一つに迫力がある。自然そのものである「それ」は自らの体が反応するほうへ動き、周りのお客さんは自然現象で石ころや草と同じ自然の一部だという。



 ガンジスインダスドーダスは、見る人自身を映す鏡であるという。だから、「こわい」も「かっこいい」も「かわいい」も何を感じても正解、不正解はない。人それぞれでいいのだ。



 ガンジスインダスドーダスに出会ったとき、あなたは何を感じるだろうか。

 これは、実際に見た人にしかわからないだろう。ぜひ、ウォーキングストリートでガンジスインダスドーダスと対峙していただきたい。

report:しんしん
photo:広報スタッフA

2023フェスティバルレポート / アーティスト ウォーキングストリート
2023/11/04 06:57 PM
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