Festival Report フェスティバル レポート 2019

彼女のチャレンジ精神・独創性が生んだユニークなジャグリングに注目!/アニ クーパー

ドイツ出身のジャグリングアーティスト、アニ クーパーさん。
アーティストとしての来日は2回目、静岡でのパフォーマンスは今回が初めてだという彼女。

彼女のパフォーマンスは女性的でしなやかなものとなっており、そのゆったりとした雰囲気に会場全体が魅了されていた。
そのパフォーマンスの中でもとりわけ注目すべきは、両腕を縄でくくってジャグリングを行うパフォーマンスである。持ち前の足先の器用さと体の柔らかさを活かし、
うまくピンを持ち上げて体全体をめぐらせていく。特に、「そんなとこを腕が通るのか」と体の柔らかさに驚かされるばかりである。

そのような唯一無二のパフォーマンスが生まれた背景には、彼女の人間性にある。
彼女は、14歳のころにジャグリングと出会った。その出会いは、憧れの男の子がジャグリングクラブでジャグリングをしている姿を見て、
彼女自身もそのクラブに所属したというまさにドラマのようなものだったようだ。
彼女は、その後サーカス学校に入学したところ、そこではジャグリングはみんなができるということに気づいた。
そこで、ジャグリングに他のアーティストとの差異を求めるという「チャレンジ」に出たという。
そこでひらめいたのがこのパフォーマンスだ。

他に類を見ない体の柔らかさと足先の器用さに加え、他者との違いを生み出そうとするチャレンジ精神や独創性、
さらには彼女とジャグリングとの出会いが生み出した彼女ならではのパフォーマンスは、まさに奇跡的なものだといえる。

また、彼女は静岡に好印象を抱いていおり、「街は美しいし、食べ物もおいしい。」と語っていた。
T.T

2019フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2019/11/01 06:02 PM
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