Festival Report フェスティバル レポート 2019
最強にして最高の王者/Kerol
360°全ての視線を奪い去る圧巻のパフォーマンス。個性的ながらも巧みなビートボックスにジャグリング。
皆さんは今大会の一枚看板とも言えるあの男をご存知だろうか。
大会パンフレットの表紙をも飾ったスペシャルゲスト。
そう、前大会優勝者Kerolが今年も静岡に帰ってきた!
自分のパフォーマンス前なのにいつの間にやら観客と遊びだしたり、近くで飲んでいる人に絡みだしたり。挙句の果てにスタート位置は観客席、ステージまでの道中も観客にいたずらのオンパレード。
まさに「Welcome to my world、俺の世界にようこそ!」と出だしからKerolワールド全開だった。
彼の特徴は変幻自在なビートボックス。ありとあらゆる音を自ら生み出し、ころころと変わる表情が思わず笑いを誘う。それにジャグリングが加われば、いつの間にやら一瞬の目も放せない、彼唯一のパフォーマンスが作り出される。
巧みに観客を魅せていくだけでなく、時には全員を巻き込んでのビートボックスだったりとほんの数分の中に見所が目白押し。
観客との関わりを何より大切にしているというKerol。
三年目の参加ということもあってか、観客とよりよい繋がりが結べていると感じているという。
大道芸に訪れた人々がみんな一様に情熱と興奮を持っていて、彼ら彼女らの愛を感じることができるとうれしそうに答えてくれた。
常に進化を求め変化し続けるパフォーマンスは、どんな観客でも楽しめる、新しい何かを魅せるため。自分も楽しんで演技に望めば、観客も自然と楽しんでくれるんだ、と語るその心は本心からでた笑顔だった。
最後に語ってくれたのは、大道芸とここに訪れる我々へのメッセージ。
「keep doing what you do」
この大会を続けるだけでなく、私たち観客も変わることない情熱を持っていて欲しいという。
すばらしい大道芸ワールドカップと、訪れる観客の笑顔のすべてが「宝石」だと言ってくれた。
既に見に来た方も、まだ見てない人も、
令和最初の大道芸ワールドカップ最終日、Kerol必見です!
(夕日)
2019/11/03 05:46 PM