Festival Report フェスティバル レポート 2018

路上のシャンソン・ショー! /アヤチーガル

「路上を劇場に」がテーマの「アヤチーガル」。歌手の「あやちクローデル」と作曲家の「イーガル」による大道シャンソン・ユニット。2009年の結成時から様々なコンセプトを追求し、2017年10月から今のパフォーマンスに行き着く。

ヒントは、「愛の讃歌」で有名なフランスのシャンソン歌手「エディット・ピアフ」。路上で本格的な歌を披露し観客を魅了するあのスタイルに着目し、アヤチーガル独自のドラマチックでコミカルなシャンソン・ショーを創り上げた。

あやちの本格的な歌声とイーガルの情熱的な鍵盤演奏。しかし、美しいシャンソンに聞き入っていると…、いつの間にか紙吹雪やダンスで観客をパフォーマンスに巻き込み、遂にはどこが舞台で誰が観客か判らなくなるアクティブな演出。

あやちのあの豪華な舞台衣装は、巨大なヘッドドレスを含め、全て手作り。歌のレパートリーは40~50。中でも、特に聞いて欲しいのは「ラストダンスは私に」。エディット・ピアフの「愛の讃歌」とともに聞き逃せない1曲です。

大道芸ワールドカップは初めての参加。でも、「静岡の皆さんはいつも遠くまで足を運んで観に来てくれるので、初参加とは思えない親近感があります。いつも有り難うございます!」とのこと。

音楽的にもレベルの高いパフォーマンス。是非、アヤチーガルと一緒に歌って踊って楽しみましょう!


(福)

2018フェスティバルレポート
2018/11/02 05:27 PM

アクロバット?いやいやコメディです!ホワイトアスパラガス

去年の技メインのパフォーマンスから、更にコメディテイストを足してバージョンアップした彼らのパフォーマンスが帰ってきた。お笑いライブを見ているような、はたまた音楽に身を揺らせて一緒に踊りたくなるような音楽ショーを見ているようなホワイトアスパラガスのショーを見ていると、色々なものを二重にも三重にも楽しむことができる。

ボールと音楽の掛け合い、そして随所随所で投げかけられていく突っ込みに思わずクスッと笑ってしまう。目指すところは自分達が面白いと思うことをネタにするというとてもシンプルなものである。しかし、それを技を通して観客に伝えるというとはとても難しい。それを音楽にのせ、ショートコントのように笑いに変えてしまうのだからすごい。これは日本でもトップクラスを誇るハチロウと常に面白いことを考え続けるアクロバット担当の谷口の二人だからできる唯一無二のパフォーマンス、いや“オンリーワン”のパフォーマンスだ。



音楽にのせてアクロバットなパフォーマンスとジャグリングボールの掛け合いのパフォーマンスが完成していく。才能あるクールな印象のハチロウとトーク上手で面白い谷口と対象的な二人だが、そのギャップがコンビとして対比効果を表しているのかもしれない。サーカス学校以来7年以上の付き合いでお互いの考えていることは大体分かるという二人のパフォーマンスはひとつのボールを二人で扱っているようには見えない程の息ぴったりのパフォーマンスだ。二人の息がピッタリだからこそ即興で毎回“オンリーワン”の演出が見られる。これが大道芸ならではの観客とつくっていくステージでもある。


そして、最後の演目ボールマスターからのアスパラダンス!!君も目指せボールマスター!思わず一緒に叫びたくなるような踊りたくなるようなパフォーマンスが繰り広げられる。一緒に踊るちびっ子の姿もあり、愉快な楽しい空間がつくられていった。


ホワイトアスパラガスは今後も、二人が面白いと思うことを嘘をつかないリアルな笑いとして追求していくという。時代とともに変化するホワイトアスパラガスの今後のパフォーマンスにも期待だ。


最後に静岡の観客の皆様ににホワイトアスパラガスの2人から
“みんなで一緒にアスパラダンスを踊ろう!!”

残り2日もホワイトアスパラガスのショーを観ることができるのでぜひ観てみてください♪


11/3(土)アピタ静岡にて 12:30~、14:30~、16:30~
11/4(日)どき!どき!ランド静岡にて 10:30~、16:00~
    プレミアムステージにて 14:00~


(yuri.T)

2018フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2018/11/02 05:16 PM

「進化し続けるジャグラー兄弟」桔梗ブラザーズ

今年で12回連続出場となった桔梗ブラザーズ。
パフォーマンス開始15分前にはかなりの人だかりができ、立ち見のお客さんも大勢いた。

前半はパフォーマンスをしながら衣装替えをし、最後にはジャケットをかっこよく羽織り観客から大きな拍手が起きていた。

後半では彼らのメインパフォーマンスである「高速ジャグリング」を見ることができ、今年初披露(昨年ジャパンカップで披露したがストリートでのパフォーマンスでは初めて)である台を用いたジャグリングは5年ほど前から取り組み始めていたそうだ。そしてパフォーマンスの締めくくりには「11本クラブパッシング」。会場に一体感が生まれ、成功をもってパフォーマンスが終了した。

彼らは和服を着用してのパフォーマンスが多いが、和服は動きづらくかなり素材に悩んだと話していた。また日本舞踊を意識した身体の魅せ方を研究するのが大変だったとも話していた。上記にもある通り、12回連続出場となった桔梗ブラザーズ。静岡に来るとホームのように「おかえり」という雰囲気を感じると言っていた。

最後に「静岡に来てくれるお客さんに一言コメントをください」とお伺いした所、「12回出させてもらっているけど、まだ僕らのことを知らない人もたくさんいるのでぜひ1人でも多くの人に見てもらえるよう頑張りたい。」と仰っていた。


今夜19時からのプレミアムナイトショウではルミナスJの一員として静岡市民文化会館でパフォーマンスを行う。ぜひ行ってみてはいかがだろうか。


(ユキ)

2018フェスティバルレポート
2018/11/02 05:08 PM

地球にいることを忘れてしまう、そんな感覚を生み出す大道芸人が静岡に!!/アストロノーツ

「これは、ロボットなのだろうか、それとも生身の人間なのだろうか?」
初めて彼を目にした者は、必ず疑問に思うであろう。
筆者も、1年前の大道芸ワールドカップの時、新静岡セノバで彼を見かけたときは衝撃を受けた。
まったくぶれない静止姿勢、ゆっくりとしたその動作・・・

「アストロノーツ」は、その名の通り、宇宙飛行士の装いで、無重力空間を演出する。
衣装や小道具はすべて手作りだという。

演劇を20年やってきたが、ずっと大道芸に関心があった。
そこで、浅草のスタチューのワークショップに通い、少しずつ勉強をしていき、現在の演劇スタイルを確立させたのは4年前だそう。

ちなみに、週5でジムに通い、体を鍛えているそう。彼が創り出す独特な世界観は、努力の賜物といえるであろう。
(ピーキノ)

2018フェスティバルレポート
2018/11/02 05:04 PM

楽しいリズムの渦だよ/りずむらいす

「楽しんでるうちに終わってる。細かいことは解らないんだけど、楽しめたことは解ってる。だからもう一回観てみようかな」
そんな気分にさせる楽しいパフォーマンス。
終わってみると、その掴み処のなさに首を傾げる。
でも楽しめるんだから良いのかな。
ちっく(たぬきさん)とちょっぷ(きつねさん)がお客さんからs笑顔の橋渡しをして貰い、Chop S Tick(ChopStick)となる。
だからみんなと一体となって楽しまなければね。
知らないうちに引き込まれ、知らないうちに参加し、知らないうちに楽しんでいる。
楽しみの三段活用はいつでも変わる。
何故なら参加するお客さんは毎回変わるのだから。
その飽きさせない不思議なリズムが楽しみで堪らない。
さあ、みんなもりずむらいすと不思議なリズムを刻みに行ってみよう!!

パフォーマンスの内容、構成や演出は、回によりマイナーチェンジしているとのこと。
その時々に合わせて、ベストと思われるものを出す。
だから、お客さんは何度観ても、飽きさせない。

PS.
いまTwitterなどで、りずむらいすむすび(靴紐の結び方)を公開中。
りずむらいすを観るなら、靴紐を思い思いの色で結んで、一体となって楽しもう。

2018フェスティバルレポート
2018/11/02 04:57 PM

確かで高度な技術をベースにした、ユーモアと笑いの王者!/The Flying Dutchmen

ザ フライングダッチメン、二人組の彼らは1993年第2回大会のチャンピオンでもある。 

ダッチマンというネームだが、2人のうち一人は確かにオランダ人だがもう一人はカナダ人である。
二人が知り合ったきっかけは、今から30年前の1988年、カナダのハリファックスでの大道芸フェスで意気投合したとのこと。
彼らのコスチュームは白い布地に自分たちでカラースプレーして図柄を描いたオリジナルである。

今回は5回目の参加だが、日本食が大好きでそれも参加の一因になっているようだ。ただし、納豆以外は。(笑)
パフォーマンスの中ではユーモラスな日本語を使って観客の心を、そして笑いを掴む。
彼らのジャグリングや一輪車は、笑わせてはいるが本当に素晴しい一流の技術である。

一輪車は3mもの高さがあり、その上でジャグリングを行うのだが、それも火をつけて行う。そこでさらに笑いを取る。凄い!

世界中を回る彼らだが、時には奥さんやお子さんを連れてツアーを行うこともあるそうだ。

世界中の観客を虜にしている彼らだが、最後に、、
「この大道芸ワールドカップは本当に素晴らしい、世界で一番のフェスティバルだ。
だから、是非とも継続をお願いしたいと伝えて欲しい。静岡大好きです!」と、笑顔で話してくれた。

見るものを魅了する彼らの高い技術に裏付けられたパフォーマンスと、
ユーモアあふれる日本語のトークを是非とも会場で体感していただきたい。

                           (フミさん)


2018フェスティバルレポート
2018/11/02 04:41 PM

円がつなぐ縁/Cyr Wheel Ablaze

重厚感のある金属の輪がぐるり、ぐるりと回転する。無邪気に、優雅に、そして力強く、時々に表情を変えながら。炎がやわらかく弧を描き、円と成り、炎と金属が丸く柔らかく観客の心をつかんでいく。

Yangの操るシルホイール(金属の輪)もTitosが戯れる炎も、それぞれが自身の分身のような物なのだと言う。シルホイールや炎には魂が宿り、自由な意思があり、個性すら感じられる、と。
転がるシルホイールを追いかける時には自分の夢や自分自身を追いかけているような気持ちになるそうだ。どの道具を扱うときも「物」ではなく大切な何かを扱うかのように接し、時にはシルホイールや炎の灯ったスタッフ(棒状の手具)と挑戦的な関係で互いを高めあっていく。パフォーマンスの最中は、少年たちが青年に成長する過程を見ているかのような気持ちにすらなる。

彼らがパフォーマンスの最後に掲げる言葉は「初心忘るるべからず」
自分が誰なのかを忘れないこと。自分の心の中にある「円」を忘れないこと。どうして私たちは愛し合い、生きていくのか。
素の自分で観客と向き合い、人生について私たちの心に問いかけるかのような、暖かいパフォーマンスだった。

台湾でのステージネームは「星火燎圓」。 星、火、そして輝く円。
「人生とは円である」のメッセージが、観客一人ひとりの心を繋ぎとめ、柔らかくしっかりと包み込んだ。

(瀬尾未奈)

2018フェスティバルレポート
2018/11/02 04:34 PM

天使の羽/アートパフォーマー☆ファイター☆

アートパフォーマー☆ファイター☆の天使の羽を見てきました。


スタッフの女の子に入ってもらいましたが、飛んでるようにみえるかな?



(うるし)

2018フェスティバルレポート / アーティスト フリンジ部門
2018/11/02 04:06 PM

ヨーヨー世界チャンピオン、DIDOGEIワールドカップin静岡に初参加!/Shu Takada(シュウ タカダ)

わずか7歳にして父親の影響を受けてヨーヨーを始めたと語る、現役大学生のヨーヨー世界チャンピオン。
ヨーヨーを自由に操りながらダンス、アクロバットを披露し、会場からは拍手が鳴り響く。

今回、初のストリートパフォーマンス。
「風の影響を受けやすいんです。」と言いながら、持ち前のヨーヨーの腕前と高い身体能力を武器になんなく難しい技に成功!





ストリートでのパフォーマンスは観客の温かみを感じられて嬉しいと素直に話す姿が印象的。
明日(11/3)、18:30から静岡東急スクエアで光を反射させる特別なパフォーマンスを披露する予定。
是非、足を運んでみてください。(Bregier・秋・うるし)

World Champion of Yo-yo, his first entry to DAIDOGEI World Cup in Shizuoka!
At only 7 years old, Shu Takada started his career affected by his father.
He plays Yo-yo with dance and acrobats. Lots of audience are impressed with his skill.
It’s his first experience to perform outside. His performance is easily affected by wind but he successes lots of his techinique.
He is glad to meet people on streets when he performs.
3rd of November, he will do a special lighting show in front of Tokyu Square at 6:30pm.
If you have time, please come and see him!

2018フェスティバルレポート / アーティスト フリンジ部門
2018/11/02 03:56 PM

不思議と惹かれる、独特な世界観!/加納真実

加納真実さんのパフォーマンスは終始独特だ。彼女は決してしゃべらず、その青いジャージから繰り出されるさまざまな小道具とパントマイムによって進行していく物語は見ている人にシュールな笑いを提供する。

そしてその世界観に最初は戸惑いながらも、知らず知らずのうちに惹かれ、巻き込まれて会場はしまいには一体感で包まれていた。
「会場のみんなを巻き込んで楽しませてくれるからいつも見に来てしまう」彼女を目当てに来るお客さんはそんな世界観を楽しみにいつも足を運ぶ。
加納真実さんがパフォーマンスで大切にしていることは「一生懸命にやること」。これだけは決して外せないという。

「レパートリーが多くて何を今日はやるのか楽しみ」彼女のパフォーマンスの種類は多様で、見に行くたび違う演目が楽しめる。

加納真実さんのパフォーマンスは11月3日がエスパルスドリームプラザにて、4日は常盤公園にて開催される。
まだ見に行ってない人も、今日見にに来たという方も会場に足を運んで、青いジャージが作り出す独創的な世界観に魅了されてみるのはいかが?(秋・うるし・Bregier)

2018フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2018/11/02 03:03 PM
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