Festival Report フェスティバル レポート 2017
スプレーアートの魔術師/アートパフォーマー☆ファイター☆
今年もスプレーアートの名手・アートパフォーマー☆ファイター☆が静岡にやってきた。
ストリートの一角に立てたイーゼルには1枚の画用紙。彼はそこにカラースプレーを重ねていく。そして雑誌の切れ端やガムテープの芯などの、ごく身近な廃材やヘラを使って絵に変化をつけていく。
一見無造作に見える動作の繰り返しだが、そこからみるみるうちに惑星などの絵が浮かび上がり、5分程度で美しく幻想的な風景画が完成する。その様子を目にした通行人が次々と立ち止まり、彼のスプレーアートに目を奪われる人がどんどん増えていくのもうなずける。
通常、スプレーアートというと、大きな壁一面のダイナミックなスプレー画を思い浮かべる方も多いだろう。しかし彼の作品は実に繊細なタッチで描かれており、それらのスプレー画とは一線を画している。制作過程を知らない人が見れば、それがスプレーだけで描かれているとはわからないかもしれない。
その手に神が宿ったかのような、人間離れした業を繰り出す彼は、まさに「スプレーアートの魔術師」。そんな彼のライブアートは観る人を魅了すること間違いない。
今年の大道芸ワールドカップも残すところあと1日。アートパフォーマー☆ファイター☆のスプレーアートをまだ見ていない方は、ぜひ新静岡セノバそばにある「ペガサート(35ポイント)」に行こう!
また、今年のプレミアムステージの会場となっている静岡市民文化会館前(13ポイント)には、彼の描いた大きな翼が飾られている。その前で撮ったポートレートは大変インスタ映えすると評判なので、興味がある方はそちらにもぜひ足を運んでいただきたい。
Written by 富士山なすび
2017フェスティバルレポート / アーティスト フリンジ部門
2017/11/05 07:00 AM
2017/11/05 07:00 AM