Festival Report フェスティバル レポート 2017

マジカル ダンサブル 構造的パントマイム/池田洋介



 パントマイムというジャンルだが、音楽やダンス、マジックのような手法も混じりオリジナルの存在感が感じられた。
言葉を文字として使い、その意味をスタート時とパフォーマンスが終わる時には、その内容・イメージが変化させてしまう
不思議な世界観を醸し出していた。緻密な構成の中に笑いや、驚きをちりばめて、見るものを離さない確かな技術がある。
たとえば、帽子を使ったジャグリングや、ダンスなど、どれをとっても練り上げられた技を感じてしまう。
 大道芸のきっかけはマジックだったそうだ。最初はトランプやコインなどの室内型のものから、ステージへ、
そして、オープンでのジャグリング、最後はダンスやパントマイムへと移行したそうだ。現在も通常のパントマイムの枠を
超えたシンプルだが人の心に届くパフォーマンスを目指しているとのことだった。

 池田さんのパフォーマンスはとても緻密なので、何度も見て細部や構成を楽しめる精度の高いものだ。
やはり、最初から最後まで通してみることで、池田さんの思い・パフォーマンスが理解できると思う。

 池田さんは滋賀県生まれで京都に住んで20年になるそうだ。京都大学を卒業し、数学の本も出されているという俊才である。
現在は予備校の講師の傍ら、海外で活躍している。今年の大道芸WCの後も、すぐにシンガポールの劇場で1時間に渡るパフォーマンスを
行う予定だ。そんな池田さんが、静岡の皆さんは、本当にしっかりと見てくれるので、とても感謝していると言っていた。
明日も個人的に見たいと思っている。皆さんも是非、池田洋介ワールドを楽しんでいただきたい。
                                             フミさん

2017フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2017/11/03 05:36 PM
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