Festival Report フェスティバル レポート 2024

日本の伝統芸能をストリートで… / めりこ

黒緑橙の垂れ幕、鐘のついた金属のポール、美しい着物に身を包んだ美女…。
彼女が演じるのは、歌舞伎や文楽でおなじみの演目「八百屋お七」。

当大会で八百屋お七を演じて今年で10周年になるという彼女は、「毎年グレードアップした姿を観客に届けたい」と解釈を練り固め、衣装や表現にこだわり続けている。



日本初のストリート・ポールダンサーとして活躍する彼女だが、実は大道芸人としての始まりは新体操だったという。

大道芸が好き!ポールダンスが好き!という情熱から、まだ誰もやっていなかったストリート・ポールダンスを始めたらしい。

演技のポイントである表情管理は、自身の人生経験から拾い上げて感情を載せているとか。

「死ぬときは天に上るだけ。だからこそ今と向き合って信念を貫くだけ。」と、演目の内容と絡めて自身のポリシーを語る彼女は、私の眼にとても強く、美しく映った。

「見る者すべてのハートに火をともす」パフォーマンスを彼女はこれからも魅せ続ける。



(のーす)

2024フェスティバルレポート / アーティスト ON部門
2024/11/02 05:18 PM
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