Festival Report フェスティバル レポート 2023
美しく不思議なファンタジーの世界へ / しろみときみ
ウォーキングストリート3にできていた人込みの一角。その中心には、まるでアンティークショップのショーウィンドウに飾られているような美しい2人組がいた。
その名は「しろみときみ」。
人形が人形を操っているような、独特な美しく妖しい世界を作り出す彼らのテーマは「ファンタジー」。
ビルが立ち並び、お世辞にもファンタジーとは縁のないような静岡の街中(筆者の主観)にもかかわらず、彼らの「ファンタジー」の世界感が馴染んでいるように感じるのはなぜなのか。その秘密を聞いてみた。
「私たちはファンタジーの世界をテーマにしていますが、決してその世界感を押し付けようとは思っていないんです。その時、その場の雰囲気や通る人々の様子に合わせて、少しずつ合わせています」
なるほど。その時々にあったパフォーマンスを提供するからこそ、街の中に自然と溶け込んでいるのだろう。
彼らの写真を撮っているギャラリーからは「かわいい」「素敵」といった声が多く聞こえていた。
浜松から来ていた6人組のグループは、彼らと写真を撮った後このように語った。
「一緒に写真を撮れてもううれしくてうれしくて、20歳、いや50歳は若返ったわね!」
「テレビでいつも見ていて気になっていたけれど、遠くてなかなか来ることができなかったから初めて来れてすごく楽しい。」
年輩の方と写真を撮るときは椅子を譲ったり、お子様と写真を撮るときはおもちゃのカメラを取り出してコミカルな動きをしたりと、その人の様子や年齢に合わせて動きやポーズを変えていくのも彼らの魅力だ。
実は4日間フルでの参加は初めての「しろみときみ」。大道芸ワールドカップは思い入れのあるイベントで、ずっと心待ちにしていたという。
「来てくださる皆さんもずっと楽しみにしていたという様子が伝わってくるのですごく楽しいです。最終日なのでさらにテンションが上がっています」
皆様も「しろみときみ」の二人を見かけたら、一緒にファンタジーの世界に飛び込んでみるのはいかがだろうか。
<まり>
2023/11/05 03:03 PM