Festival Report フェスティバル レポート 2023
高度なテクニックで観客を魅了するフープの妖精 / HOOPER MAEP
大道芸ワールドカップ2日目のエスパルスドリームプラザ会場は、清水港の青い風景がとても美しかった。
そんな風景の中に突然鮮やかな黄色の衣装に身を包んだ「妖精」が現れた。本大会初出場の「HOOPER MAEP(フーパーマエピー)」氏だ。
※演技の途中でご本人が「『まえぴ~』って呼んでくださいね☆」と言ったので、ここからは彼女のことを「まえぴ~さん」と表記します。
冒頭で2つのフラフープ(以下、大小ともに「フープ」で統一)を使った演技を開始した、と思ったらそれをひとつにつなげて巨大なフープに。それを腰で回した後両手であごに乗せ、最後はあごだけで巨大フープを支え始めたではないか!
そこで観客席から大きな歓声が上がったのは言うまでもない。その華奢な体とあごで巨大フープを支えちゃいますか!なんというバランス感覚。お見事!と感嘆のため息が出た。
続いて、4つのフープを手や足でひとつずつ回し始め、最後は両手両足で一度に回す凄技を披露。観客席からひときわ大きい歓声が上がった。
その後、大小のフープを使った観客参加型の楽しいパフォーマンスが続き、みんなが「まえぴ~ワールド」に引き込まれていった。それだけでも十分楽しめる内容ではあった。
しかし真の本番はそこからだった。
まず、ご自身が「今の限界」と考える8本同時のフープ回しが成功。続いて黄色いドレス姿のまえぴ~さんが、黄色の布つきフープを回して青空に映える美しい景色を見せてくれた。
そして、最後は大量の虹色フープをじゃばらのように広げる華やかな演技で締めくくり、しばらく観客席から拍手と歓声が鳴りやまなかった。
まえぴ~さんのフープパフォーマンスは、素人から見ても非常に高いテクニックを要するものばかりだ。だから広報スタッフA(以下、「A」)は彼女を「プロとしての芸歴が長い方」だと思っていた。
しかし、ご本人によれば、「脱サラしてプロパフォーマー一本になったのは去年の春」とのこと。にもかかわらず、すでに2つの国内大会(関西パフォーマンス大会・高槻大道芸グランプリ)で優勝している。
それらのタイトルにふさわしい実力を大道芸ワールドカップでもいかんなく披露した大型新人の登場に、思わず「来年もぜひ大道芸ワールドカップに来てくださいっ!期待しています!」とお願い。
まえぴ~さんはそれに応えるような力強い声で「もちろん来ます。来年も応募しますっ!」と言ってくれた。
ちなみに、今年まえぴ~さんはソロで出場しているが、実は彼女には長年ユニットで活動している2人の仲間がいる。できれば来年はユニットの演技も静岡で観たい。そんな思いを胸にエスパルスドリーム会場を後にしたAだった。
黄色が似合うフープの妖精(まえぴ~)さん、来年もお待ちしています♪
(広報スタッフA)
2023/11/03 11:05 PM