Festival Report フェスティバル レポート 2022

驚異のアクロバット芸/張海輪・中国雑技王

11月5日(土)のお昼時、すでにメイン広場は、2017年大道芸ワールドカップin静岡のワールドチャンピオンを待ちわびる人々で埋め尽くされていた。アーティストの名は、張海輪。河北省出身、河北省雑技団で修業を積んだ中国雑技王だ。



京劇を思わせるカラフルな衣装で登場した張海輪。大きな拍手を受けながら、驚異の早業で変面を繰り出した。一瞬で変わるマスクに、拍手が止まらない。しかし、パフォーマンスはまだ始まったばかり。猛獣に扱うような鞭があらわれると、床を叩くピシリという音に、「ほぅ。」と、思わず観客から溜息にも似た驚きの声が漏れる。間違って当たりでもしたら、とんでもないことになることは誰の目にも明らかだ。張は、勇敢にもボランティアをかって出た観客二人に新聞紙を持たせると、その長い鞭で新聞紙を半分に割いていった。まさに、正確無比の鞭芸だ。



その後も、重たく大きな陶器の壺をまるでボールを扱うように操る壺芸など、次から次へと驚異の技が披露される。圧巻は、四つのガラス瓶の上に六脚の椅子を積み重ねての倒立芸だ。太陽に照らされ、この時、メイン会場で一番汗をかいていたにちがいない状況にもかかわらず、抜けるような青空にその神技的バランス感覚が輝いていた。
パフォーマンスを終え、張は壺芸で使った壺を置いて、観客に呼びかけた。



「私の壺は重くて運ぶのが大変なので、皆さん、ぜひ軽いほうの(お金)で入れてください。」 観客との微笑ましいやりとりも魅力の張海輪。ぜひ、笑いあり、緊張感ありの神技の数々を自分の目で見てほしい。




(snow)

2022フェスティバルレポート / アーティスト レジェンドフィールド部門
2022/11/05 06:11 PM

スーパーテクニック!/渡辺あきら

見事に音楽を奏でるバウンドするボール達……
鮮やかなジャグリング、引き付けて離さないユーモアにあふれたトーク。



大学生のころから始めた大道芸は23年となる。バランスジャグリングと音との融合はとてもチャレンジングなアイデアだが、とても皆さんが喜んでくれると、現在もほぼ毎日練習に明け暮れている。アルティエのパフォーマンスでは、大人は彼の演技にくぎ付けとなり、ふわふわドームの上に陣取って見ている子供たちも夢中になって見ていた。
テクニックだけではなく、観客との楽しいやり取りや、ユーモアたっぷりのトークはとても心を和ませてくれる。
是非、一度彼を見ていただきたい。

文:フミさん 写真:みゅげ

2022フェスティバルレポート / アーティスト レジェンドフィールド部門
2022/11/05 06:05 PM

マルチで、楽しいエンターテイナー/デビットラムゼイ

デビットラムゼイは、アメリカ・ニューヨーク出身のアーティストだ。
年齢を聞いたところ、秘密だと言う。120歳かと聞いたところ、笑ってうなづいてくれた。
また、現在は横浜に住んでいるとのこと。



彼はマジックやジャグリング、シャボン玉から一輪車など、なんでもござれのユーモアセンスたっぷりのエンターテイナーである。

大道芸ワールドカップには初回から2015まで参加し、今回7年ぶりのパフォーマンスを見せてくれた。子供のころ見た、父のマジックを足掛かりに、本場ブロードウェイで磨きをかけてきた。
練習や、楽しい会話のアイデアは、とにかく人を楽しませるための、チャレンジが基本になっている、とのこと。

久しぶりの静岡は、暖かく迎えてくれていて、とてもうれしい、と話してくれた。



 11.5 フミさん

2022フェスティバルレポート / アーティスト レジェンドフィールド部門
2022/11/05 05:59 PM
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