Festival Report フェスティバル レポート 2019

真っ白に込められた可能性(BLANKO)

この真っ白なBLANKOが誕生したのは2013年のこと。オランダで行われているリビングスタチューのフェスティバルでは毎年新しいキャラクターを出さなければならない。2010年にCandy Manで優勝したJohnは未完成のキャラクターでいこうと考えた。BLANKOは観客が完成させるキャラクター、なので、もし誰も何もしなければ何も起こらない。そして観客みんなで自分自身のオリジナルスタチューを作り上げていく。

怖かったことはないというが、クリエイティブでいることと失礼なことの線引きができない人がいるという。JohnはBLANKOのキャラクターを崩したくないので、そのような時は周りのスタッフに手伝ってもらう。アクシデントなどで目などに入ってしまうこともあるようだが、そのようなときにすぐに謝ってもらったり、目を拭いてくれたり、というような優しさにふれることもあるので、彼から観客が描ける場所などの指定は出さないそうだ。Johnは観客全員に自分のできることの可能性をBLANKOを通して見つけていってほしいと語った。

静岡の観客はとても安心できるし、とても感謝しているとのこと。大会関係者だけではなく、市や市民からの歓迎を受けたのもとてもうれしかったようだ。もしあなたが彼に伝えたいメッセージがあれば、ぜひ筆を手に取り、自分の思うままに描いてみてほしい。






(Nana)

2019フェスティバルレポート
2019/11/04 02:58 PM
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