Festival Report フェスティバル レポート 2019
ニューカマー部門唯一のコメディーエントリー/大道芸人ジーニー
黄色い服に身を包んだポッチャリ系の関西アーティストがニューカマー部門唯一のコメディージャンルで登場です。コメディージャンルは、ひたすら笑いを追及するカテゴリー。さてさて、何を見せてくれるのでしょうか? 観客がそぞろ集まり始めた時から彼の仕掛けは始まっています。ちっちゃなちっちゃなキューピーさんが登場。子供たちのハートをきゅっとつかみます。開演時間には大人たちもすっかり彼のペースです。
本演は誰もが知っている有名なねずみさんを何かを使って(さて、何でしょう?)作ります。この時点でもう汗びしょびしょ。汗だくで作る姿に女性陣からは「かわいーぃ」の声が・・・。関西弁に乗せた親しみのあるトークで「ギンギラギンにさりげなくぅ~」舞台は進みます。何が出てくるかを紹介するのは野暮というものでしょう。どこまで本気? どこから演出? そんなことは気にしない、気にしない、と思っているうちに時間は過ぎて最後の大技クライマックスへ。このころには観客とジーニーは一体。流れの作り方はニューカマーとは思えぬ安定感です。
元消防楽団員という異色の経歴の持ち主。ジーニーは「大道芸との共通点は人と楽しい時間を共有すること」と語ります。大成功でした。パフォーマンスのすべては見事にお客様との一体感に結実していました。
お客様の求めに応じてプログラム帳にしていたサインがかわいかったので、私もしてもらいました。子供が読めるようにひらがなで書かれた「じいにい」に彼の人柄がにじみ出ています。ちなみに、正式なアルファベット名はZIINIIですが、サインではZの代わりにJを使っているとのこと。
静岡には、まち劇パフォーマーとして以前に来たことがありますが、大道芸ワールドカップは初めて。みんなが「楽しむぞー」とやる気満々で特別な雰囲気を感じるそうです。目標は?と聞いたら、まずはまた静岡に来ることと話してくれました。 来年もぜひまたお会いしましょう! (Todd)
2019/11/03 04:23 PM