Festival Report フェスティバル レポート 2018

親子で描く美しい高速ジャグリング

空中を超高速で飛び交う銀色の物体。そう、ジャグリングのクラブである。
そんな超高速ジャグリングを繰り広げるのが、マリオ&シャロン ベロウセクの二人。実はこの二人、父と娘のデュオジャグラー。2013年の本大会では審査員特別賞を受賞した、参加二回目の注目すべき親子である。
速さ自慢の父、マリオはジャグリング暦35年。彼の投げるクラブはまるで一つ一つが意思を持っているかのように、マリオの体の回りを目に追えないスピードで複雑に踊りまわる。



しなやかな体を使った、美しいジャグリングを繰り広げる娘、シャロンはジャグリング暦10年。彼女の投げるクラブは父のように速くはないが、全身を使い美しいクラブの軌道を描く。



彼らの家系は1750年代からづづくサーカスアーティスト。シャロンはなんと9代目。古くから受け継がれてきたジャグリングの技術を残す上で、今回のように親子一緒に演じるのは重要だそうだ。
ジャグリングの特徴は人それぞれの才能が作り出す。マリオのジャグリングのスピードは誰かに教わったものではないのだという。同じ高速ジャグラーである母親の血がマリオ自身の体内に受け継がれているのだそうだ。それと同様にシャロンも自身の才能が描く、特有の美しいジャグリングがある。それぞれの異なるジャグリングが息ぴったりな親子により調合され、魅力あふれるパフォーマンスが生まれる。



彼らにとってのジャグリングとは何かと聞いたところ、それは、人生の一部で、愛する子供であり、情熱を注げるものだという。
2013年とは違い、ジャグラーにとっては好条件の屋内でのパフォーマンスがプレミアムステージで行われる。彼ら二人の更に進化したパフォーマンスから目が離せない!



(たろ)

2018フェスティバルレポート
2018/11/03 05:34 PM
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