Festival Report フェスティバル レポート 2016
絶妙な世界観から抜け出せない!/加納真実
強い日差しの中、彼女の登場を待つ多くの人たち。
もの悲しいリコーダーの音が会場に響き渡った瞬間、雰囲気は一変。
哀しくもあり、愉しくもあり、どこか懐かしさを感じさせる不思議な世界観に、観客は引き込まれます。
今年で11回目となる大道芸ワールドカップの出場。
青ジャージがトレードマーク、シュールな加納真実のパフォーマンスは、一度観たら忘れられないほどの中毒性があります。
そんな加納ワールドに虜になってしまったファンも多く、メニューが発表されるたびに歓声が上がるほど。
観客を巻き込んで繰り広げられる加納ワールドに、会場は笑いの渦に飲み込まれます。
最後は踊り狂う仮面姿の加納真実。
彼女はステージ上にお客さんを連れ込み、仮面姿へと変貌させてしまいます。
さらに、お客さんがお客さんへと仮面を伝染させ…!?
おもしろおかしく、狂気じみた光景に、会場は大盛り上がり!
観るたび新鮮に映り、新しい発見がある彼女のパフォーマンスですが、ご本人は「私はずっと何も変わらず、年を取っていっているだけ」と言います。
最近では海外でも活動をおこなっており、その反応もなかなかとのことで、今後の活躍も期待されます。
今日を入れて残り2日。来場される方にメッセージをお願いすると、笑顔で「気が向いたら来てください」と、ここでも彼女らしい回答が。
最終日もシュールな笑いを提供するとのことです。
日常を彩る少しのスパイスに、彼女の笑い、いかがでしょうか?
chipico
2016/11/05 05:23 PM
スポーツスタッキングのチャンピオン/SEOPPI
SEOPPIは2006年~2008年スポーツスタッキング日本大会三連覇、
2009年スポーツスタッキング世界大会ジュニア部門総合優勝など、さまざまな賞を受賞しているアーティストです。
中高一緒だった桔梗ブラダーズの篤さんとジャグリング部を創部した際、
ジャブリング道具を買うときにスポーツスタキング出会うなどして、中三からジャグリングとスポーツスタッキングを始めたそうです。
始めはまさかのバク宙から!
華麗なアクロバティックで観客を盛り上げてくれました。
これは今年度の大道芸初登場の青葉通りから始まった新しいパフォーマンスのオープニングです。
次にジャグリングの披露。ボールを増やしながら足の下を通すなど、さまざまな技を見せてくれました。
その後はコップなどでも色々器用な技で観客を魅了していきました。
photo by H.Shinohara
そして、最後にスポーツスタッキングの世界チャンピオンの実力を目の前で行ってくれました。
千分の一秒まで表示するタイマーで優勝したときと同じ8秒台でコップを積み、そして崩すことを繰り返しました。
手の動きがすばやく、全身で集中している姿を観客は息を止めて見守ってました。
photo by H.Shinohara
「競技の速さそして集中力。気持ちを注ぎみんなで集中できる。」
これがスポーツスタッキングの魅力だと教えてくださいました。
また、大道芸の感想として、「今年は天気がよく、成功したときにみんなで盛り上がれてりのがいい。」と、
笑顔で伝えてくれました。
メッセージをお願いすると、「是非生で見てもらいたい。生で見たときしか味わえない空気を味わってほしい。」
と話してくれましった。
本当に目の前で見たときの迫力はすごいので、ぜひご覧ください!
(フジ)
2016/11/05 05:13 PM
新世代のポールSYO!/パフォーマーSYO!
子供のころ、初めて大道芸を見たときから、ずっと大道芸にあこがれ、
今では世界チャンピオンになるとほどに成長した、パフォーマーSYO!
14歳でアーティストデビュー、大道芸ワールドカップには16歳のときから出場しています。
そして去年、バンコクで行われた世界大会で優勝し、世界でも認められるアーティストとして
今年静岡に帰ってきました。
大道芸では、バランス芸、ジャグリング、ポールでのパフォーマンスなどを披露してくれます。
バランス芸では、バランスをとりながらけん玉をします。風の強い中でも見事に成功させます!
たいまつに火をつけヘリコプター、扇風機、チェーンソーをジャグリングします。
ヘリコプター、扇風機、チェンソーのジャグリングが見たい人はぜひ行くべきです!
そしてこの大道芸の1番の見せ場は、ポールでのパフォーマンスです。
観客のお兄さん方もお手伝いとして呼ばれポールをたてていきます。
SYO!さんは、ポールに登り華麗なポーズを見せてくれます。
最後は、ポールの1番上の板で3本のたいまつに火をつけジャグリングをします。
そして観客も驚く火吹き。とても大きく炎が燃え上がります。
SYO!さんは口の中に火のついたたいまつを入れパフォーマンスは終了です。
SYO!さんにインタビューしてみたところ、今後の目標は、大道芸ワールドカップのワールド部門に出場すること。
また海外で英語でパフォーマンスしてみたいとのことです。
大道芸ならではの空気にこだわり、笑いのトークで場を盛り上げ観客を楽しませるSYO!さんをご覧あれ!!
イケメンですよっっっ☆
(いずみこ、Marine、lapin)
2016/11/05 05:11 PM
富士見に突如出現したサーカス/クロワッサンサーカス
クロワッサンとはフランス語で三日月。世界を股に活躍するサーカスアーティスト集団が静岡にやってきた!サーカステントに広がるのは個々で活動もしている総勢10人のメンバーによってつくりだされた独特の世界観。新しく始まったフリンジ部門のために作り出されたこの空間にはどこか懐かしい昭和レトロな雰囲気につつまれている。
生演奏ともにサーカスがはじまると、もう目が離せなくなります。世界を二周した団長が、選びに選んだ世界各地サーカス学校出身者や体操のインターハイ経験者などのメンバーは個性豊かである。
コミカルな動きで会場を笑いに包むピエロ。
美しくもあり力強くもあるポールダンス。
息のそろったアクロバットに空中ブランコ。
シガーボックスにバランスアクト。他にも上げればキリがない。
ともかく百聞は一見にしかず。おもちゃ箱をひっくり返したような摩訶不思議な空間にぜひ一度お来しあれ!
(べさき、maikoh,みこ)
2016/11/05 05:07 PM
シャべラー/三雲いおり
毎年静岡を高度なジャグリングとユニークな話術で笑いの渦に巻き込む、通称「シャべラー」三雲いおり。
今年も彼のパフォーマンスを観ようと、始まる20分も前から場を埋め尽くすほどの大勢の観客が集まった。
彼が登場した場面ではすでに観客は期待で笑顔を浮かべいる。三雲いおりへの期待感が高いことが伺える。
今回一風変わった、まるでどじょうすくいの様ないでたちで登場し、訛った口調で老若男女問わず笑いを誘い込む。
観客を巻き込むスタイルも、毎回展開が変わって飽きることはない…
そしてレベルの高いジャグリングで場を圧倒させ、話術で観客との一体感を生みだす「シャベリング」に目が離せないだろう。
ブログを拝見し「大道芸が近づき、2、3日前から悪夢に脅かされる」と書かれていた。
その真意について質問したところ、祭が近づき気持ちが高ぶるとそういう夢を見るそうだった。
しかし、W杯が始まってからはそうした夢は全く見なくなり、今は楽しみのほうが大きいとのことだ。
長年積み重ねてきた、"味のある大道芸"をぜひご覧になってみては!?
kame
2016/11/05 05:01 PM
空を泳ぐ人魚姫 オーレリー・ドーファン
パフォーマンスが始まると、会場はもうすでに彼女の美しい海の世界の虜に。
彼女はゆっくり上昇し、しなやかに身体を使い、海の生き物や彼女の持つ世界観を巧みに表現していく。
すると突然、身体に巻いていたリボンを解き、一気に急降下!
会場から驚嘆の声があがり、暖かい拍手に包まれた。
一度地面に降りた後、彼女は網を身体に巻きつけ再び上昇。
彼女のパフォーマンスのテーマでもある『海』を彷彿とさせる演出だった。
約15分間、会場は人魚姫のような彼女の美しくも力強いパフォーマンスに圧倒された。
パフォーマンスが終わると、静かな声で観客にメッセージを送っていました。
「私からのコインを受け取ってください。そして私のことを思い出してください。」
アルプスの小さな村の出身で、幼いころから自然に囲まれ、自然のエネルギーを感じながら育ったので、今でも自然や動物、環境を守ることに積極的に活動しているのは、納得させられます。
16年間ダンサーとして活躍し、8年前からエアリアルを始めたそうです。
空中でのパフォーマンス中、富士山が見えたわ!と言っていました。
日本は2度目の滞在で、日本人が物に敬意を払うところ、自然や環境もとても気に入っていて、
できれば富士山の山頂にコインを置きに行きたい、と言っていました。
そう、彼女にとってコインは思い出のシンボル。
「私はここに、メッセージを伝えにきたのです。静岡の人にはとても感謝しています。」
彼女にとってパフォーマンスとは、見せることではなく、意思を伝えることなのだと感じました。
by いずみこ Marine Lapin
2016/11/05 05:01 PM
11月5日夕刊
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2016/11/05 04:30 PM
線上の魔術師 / リー ウェイ
ステージに張られた1本のワイヤー。
観客席からの張り詰めた空気の中、
一人の男が、片手だけでワイヤーの上で逆立ちをする。
簡単に見えるようだが、実はとても難しい技で
両手で逆立ちをして片手を離す片手技をする人がいても
最初から片手だけで行う人はいないらしい。
「片手だけの腕立て伏せは1万回も練習したよ。」
と言っていた彼だが
「今じゃ簡単だけどね。」と余裕の表情。
若い頃に大変な練習を乗り越えてきたからこそ、
今があるという。
努力してきた彼だからこそ言えるのだろう。
ワイヤーの上での一輪車は、大変な技と思っていたら
「超かんたん、3ヶ月で出来たから。」
とさらりと答えた。
Photo by UME
何でも、「楽に出来ちゃうよ。」
と答える自信家の彼だが
8~10時間の練習を10年から12年もやってきたから言えるのだろう。
いつもは室内でのパフォーマンスで外では初めてなので、
風でバランスが崩れるのが気になるが、
それは筋力で補うからと笑顔で答えてくれた。
また静岡に来たいというラーメンと寿司が好きというリーウェイ。
彼の自信にあふれた演技をぜひ目に焼き付けてください。
(みゅげ)
2016/11/05 04:18 PM
中国の伝統技が静岡で炸裂!
張海輪 中国雑技王は、その名のとおり中国で代々続く雑技俳優一家の4代目として生まれた。
6歳のときから芸術大学で中国雑技を学び、現在はその驚異的なバランス技で世界を魅了している。
オープニングでは赤い伝統衣装に身を包み、マスクを着けて伝統音楽に合わせて華麗な舞を披露。
舞に合わせて次々に色を変えるマスクに、観客はどんどん彼から目を離せなくなっていく。
マスクを脱ぐと今度はしなるムチを使ったパフォーマンス。
目隠しをして、観客が持つ新聞紙や花を叩き落すシーンでは思わず一同が息を飲んだ。
そして後半は、張海輪 中国雑技王のメインパフォーマンスである、椅子を使ったバランス芸。
テーブルの上に乗せた4本のガラス瓶の上に、椅子を次々と重ね、だんだん高くなる椅子の上で逆立ちをしたり開脚をしたり・・・。
重ねられる椅子が増えるたびに、観客からは「え、まだ乗せるの?!」と驚きの声が上がった。
最終的に重ねられた椅子の数はなんと6脚!
この技を習得するまでに、7年かかったという張海輪 中国雑技王。
習得して以降は、一度も失敗したことがないというのも驚きだ。
現在は日本でも多く活動の機会があるとの事で、日本語も堪能な彼は、お客さんとのコミュニケーションもばっちり!
日本語でジョークを言ったりして、緊張感のあるステージにもほっとする瞬間を与えてくれていた。
小さな2人のお子さんも中国雑技に興味を持ち、父である張海輪 中国雑技王に教えてもらっているとか。
「いつかはお子さんと一緒に舞台に立ちたいですか?」と聞くと、「一緒にかは分からないけど、中国雑技に興味を持ってくれて嬉しいよ。」ととっても嬉しそうに語ってくれた。
中国伝統の技をぜひその目でご堪能あれ!
2016/11/05 03:57 PM
エラスティック
フランス語で「ゴム」を意味する、エラスティック、
ゴムのように変幻自在に表情を変えられることから付けた名前だそうです。
観客席からの登場に、お客さんもびっくり!
ひとつひとつのジェスチャーがコミカルで、言葉が通じなくても笑いのツボって世界共通なんだなと実感しました。
笑いばかりかと思いきや、びっくりするような手品や細かい演出で、最初から最後まで飽きることなく、次は何をするのかな?と観客みんな目をキラキラさせていました。
大道芸を始めたのは今から30年前、15歳の時だそうです。
ずっと人を笑わせる仕事につきたくて、夢見ていたんだそうです。
ずっと自己流で笑いを追及し続け、今もネタはすべて自分で考え、ビデオを見ながら練習するんだとか。
笑いを届けるエンターテイナーとして世界各国を回っているエラスティック、日本に来たのは3年前の大道芸ワールドカップが初めてだそうです。
日本の印象と、観客の皆さんへのメッセージを聞いてみました。
「日本のお客さんは真剣に舞台を見てくれるし、とてもフレンドリーで温かいです。
静岡の皆さん、いつも温かく芸を受け入れてくれてとても感謝しています。(もみじ)
2016/11/05 03:50 PM