Festival Report フェスティバル レポート 2016

大空に舞う、しなやかな翼を持つ男。 エアリアル ラジャ

赤いリボンに絡まった蝶のように、彼が飛び立つと、
一瞬みんなの目が釘付けになる。
それが、ラジャのパフォーマンスをはじめて見た印象でした。



とても美しく優雅なエアリアルなのに、彼が話し始めると、
とても気さくな人柄に驚かされます。
日本に来て初めてのワールドカップだと、うれしそうに話してくれました。





タイのバンコク出身のラジャさん、意外にもエアリアルを始めたきっかけは、12年前にビジネススクールで知ったのだそう。やってみたらとても楽しくて、それからエアリアルの魅力に惹かれたそう。

今までにカナダ、ドイツ、韓国やトルコでパフォーマンスをしたことがあるけれど、日本、特に静岡は魅力的で、もっと知りたいと思うよ、と言ってくれました。

また、クレーンを使った空中でのパフォーマンスで怖くない?と聞くと、
寧ろ地上の方が怖い。観客の暖かい視線があるのでこのように大勢の観客がいると勇気付けられ、いいパフォーマンスができるよ、と頼もしい回答もしてくれました。

最後には、『この大道芸を盛り上げてくれる観客をはじめスポンサー、プロデューサーに心から感謝しています。心に花が咲くようにうれしい気分です。』とお話してくれました。

話の途中で、『あ、富士山!』と叫んでいたのが。とてもチャーミングでした。

by Marine, Yuri and Atsumi

2016フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2016/11/03 05:42 PM

道化師/イェンタウンフールズ(BIRI&BUTCHY)

イェンタウンフールズは日本代表ともいえる和製クラウンのコンビです。

さすがと言えるほど人をのせるのがうまく、大きな拍手でパフォーマンスがスタートします。
ショーの前半は小道具を使った古典的なクラウンの芸。
鞄を使ったパントマイムや二人で行うジャグリングなど誰もが楽しめるものでした。
後半はストーリーのあるパフォーマンス。
2人がロボットになるものでは最後に少し感動を覚えました。

パフォーマンス中ころころ変わる2人の表情の豊かさに、観客の子供たちは釘付けで
その子供達と2人との絡みにも注目したいところです。

今年、大道芸参加が9回目になる彼らですが、コンビを組んでもう14年にもなるようです。
最初は舞台作品を作ることが目的で、メンバーも3人居たそうです。
BUTCHYはBIRIを最高のクラウンだと言い、コンビを組めたことに対して自分はラッキーだと言っていました。

ステージを出るまで彼らのパフォーマンスは終わりません。
最後の最後まで目が離せない2人のパフォーマンスをぜひ、ご覧ください。

(コロ助)

2016フェスティバルレポート / 25周年特別企画
2016/11/03 05:39 PM

考えずに感じてみて / ウィラー ニコロディ

本邦初公開、おじさんとネズミくんの愉快なトークショーです。
プレビューショー大トリでグランシップの海を沸かせ、衝撃的な日本デビューを果たした1人と1匹は、初日も朝から子どもたちの笑い声に囲まれて、大人気でした。

photo by A.Usami

おじさんの名前はウィラー、スペイン生まれのスイス人。聴衆を楽しませることを追求して、アクロバットから話術に転向して20年。
気の合う相棒ネズミはアメリカ産のメキシコボーイ、ホセリート(Joselito, Jの発音に注意)。
6年前に面白い顔のネズミがいるーとウィラーがホセリートに一目惚れしたことで結成されたペアです。
絶妙な間の日本語混じりの腹話術に、日本語学習歴1ヶ月だなんて、誰が信じられましょうか。
ドイツ語イタリア語スペイン語の飛び交う家庭で育ったマルチリンガルのウィラーにとって、新しい言語への挑戦はさほど苦にならないようです。
しかしこのトークの真髄は、会話の内容ではなく、雰囲気でしょう。理解する必要は無いとウィラーも言ってます。
マルチリンガルだからこそ生み出せる、言葉の壁を越えた面白さ、ぜひ体感してください!
運が良ければ、あなたもウィラーの腹話術人形になれるかも?!

「初めての日本、初めての静岡、緑がいっぱいで長閑でとても良い雰囲気。みんな時間を守って秩序があって、教育が行き届いている!ヨーロッパも見習った方がいいなぁ。」
とのメッセージをいただきました。大道芸ワールドカップin静岡、明日以降もみなさん気持ちよく楽しんでくださいね。

(yyukke)

2016フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2016/11/03 05:36 PM

ドリームチーム/アンジェラ・ヒッチ ルーシー・ブラウラード リズ・スモール

今年は世界から3人のフェイスペイントアーティストがやってきた!
カナダ出身のルーシーとアンジェラそしてイギリス出身のリズだ。
ルーシーは2009年にフェイスペイントで、2010年にはボディペイントで世界チャンピオンに輝いたフェイスペイント歴30年の実力者で、今回が15回目の出場。
彼女は元々演劇のメイクをしていたが、ヨーロッパの旅行中に金欠になったとき、たまたま友達が持っていたクレヨンでフェイスペイントをしてお金を稼いだというユニークなきっかけで始めた。

ルーシー・ブラウラード

リズはフェイスペイント歴16年で9回目の出場。
ルーシーに誘われ彼女と共に何度も参加してくれている日本では他の国でやるときとは違い、明るい色を多く使い蝶をよく書くという。
着物に合わせてフェイスペイントをするのが1番楽しいと語ってくれた。
アンジェラは今回初出場のアーティスト。
フェイスペイント歴は7年で、子供用の演劇のメイクを探しているうちにフェイスペイントに出会い、この道に進んだ。
アンジェラもルーシーに誘われて、皆とペイントを共有して楽しみたいとの思いを胸に静岡にやってきた。
ホラー系のペイントや男らしいペイントを得意とする。

アンジェラのフェイスペイントを楽しむ中村莉子ちゃん、華菜ちゃん、華野ちゃんの姉妹。

3人とも現在はカナダを拠点としていて、アンジェラいわく、“私たちはドリームチームよ!”
3人ともおすすめはおまかせ。あなたに合ったペイントを施してくれる。
彼女たちは毎日入れ替わりで決まった場所でパフォーマンスを行っている。
初日の今日も朝から行列ができるほど人気だった。
彼女たちのインスピレーションであなたも彼女たちの作品になってみてはいかがだろうか?(MII)

2016フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2016/11/03 05:23 PM

English man in Shizuoka /MAT RICARDO

Ladies and Genteleman. Here we would like to introduce the gentleman juggler Mat Ricardo from London.



He comes to Shizuoka with his amazing trick that Shizuoka hasn't seen before. It is called a reverse tablecloth trick.
Many of you might see simple tablecloth putting off trick but, Mat is able to put a tablecloth back on a table underneath all the object.
This trick doesn't have any secreat. Only 10 years practicies can make this trick comes true.
He is the only man who can do this in the world.


Simple tablecloth pulling off


A tablecloth putting back on

He visited Japan several times and he also taught his tablecloth putting off trick to a Japanese famous actor Sakai Masaaki.
You can't miss his great performance and his elegant movement. He is the coolest man in Shizuoka this season.

Message from Ricardo



Thank you for inviting me! I love Shizuoka!

Mat Ricardo

Written by Yuki

2016 Festival Report in English / Artist
2016/11/03 05:19 PM

The Dream Team: Lucy Brouillard, Angela Hitch and Liz Small

This year, 3 face painters have come from around the world to Daidogei! They are Canadians Lucy and Angela as well as the British Liz.

Pioneer of Daidogei face painting and 30 year veteran and, winner of the world 2009 face painting and 2010 body painting champion, Lucy is back for her 15th year! 18 and broke during a trip through Europe, a friend's crayons and a local festival provided her with the first of her many face painting sessions.

Lucy Brouillard

As for Liz, she has been doing face painting for 16 years. Invited to the event by her friend Lucy, they have now appeared together 9 times. According to her, she uses a very different, brighter, color palette and many butterflies when she works in Japan than in any other country. Her favorite thing however, is when she can create an image to match kimono.

And finally, in her Daidogei debut, is Angela. A face painter for 7 years, she found herself drawn to face painting when searching for makeup that works well on children in her theater work. Also invited to the event by Lucy, she is extremely excited and finds herself very lucky to be here in Shizuoka. Her specialty, is scary things or "boyish" images.

Sisters Riko, Kana and Kano enjoying Angela's work

She says "We call ourselves the dream team," when speaking of the three of them who now reside in Canada.

As for your own design, just leave it to them and enjoy your orginal face painting!

These talented women can be found in the same location every day this weekend. Even on the first day, their work is already popular! Why don't you go check them out and become the inspiration for these women's next work of art? <MII>

2016 Festival Report in English / Artist
2016/11/03 05:19 PM

夕焼けに踊る赤と黒/イズマ


イズマは日本出身のアーティストで、「和風手品師」として活動している。
手品と聞けば洋風なパフォーマンスをイメージするかもしれないが彼女は違う。
和のテイストを中心として幻想的な世界観を表現するのだ。



「和風」というように彼女の使う衣装・小道具・BGMもすべてが和のテイストである。
艶やかな赤い着物に身を包み、静かな音楽に合わせながらの演技はあなたを幻想的な世界へ招待する。
しかし演技の後半から一変、激しい音楽へと変わり、装いも新たに黒の着物へと衣装が変わる。
「和」というテイストが中心でありながらも様々な印象をその演技から受ける。




彼女が手品師の道を選んだきっかけは大学時代に所属していた手品サークルだという。
そこで身に着けた技術や経験を元に、彼女は自分オリジナルの「和の世界観」を創り出す。


一目彼女の演技を観たら、あなたもその世界観の虜になるだろう。
ぜひ、ご覧あれ!!

2016フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2016/11/03 05:13 PM

歩くブラックジョーク/フレイザーフーパー

歩くブラックジョーク/フレイザーフーパー

イギリス出身のコメディアーティストのフレイザーフーパーは、今年で27年のキャリアを誇る。

彼はパフォーマンスの間、一言も言葉を発さない。彼のパフォーマンスの元となるのは、
愉快な効果音と様々な小道具、そしてなんといっても観客である。
大勢の人の注目の中、音楽と共に登場した彼は観客の中から子供たちを次々に呼び寄せると、
少年と釣りをしたり突然椅子取りゲームを始めたりと予測もつかないパフォーマンスを繰り広げる。
続いてボクシングを始めたかと思えば今度は口に水を含むと、なんと観客に吹きかけたのである。



しかし、その観客さえも笑顔にしてしまう。それが彼のステージのすごいところだ。

彼は幼い頃からクラウンになることが夢だった。ソロで活動を始める前はサーカスに所属し演技を続け、
技を磨いてきたという。彼は世界中でパフォーマンスをしており、今までパフォーマンスをした国の数は
30カ国にも及ぶ。

どの国でもこのように言葉を発さないパフォーマンスをするのには理由がある。
その方が自分自身の動きや道具に集中して演技を見てもらえるからだという。

日本や静岡についての印象を伺うと、人が優しく温かく食べ物が美味しくて大好きな国だと
笑顔で答えてくれた。

一度見ると必ず引き込まれる彼のパフォーマンスは必見だ。ぜひ会場に足を運んで
見てはいかがだろうか。



(梅原/Photo by Y.Inokuma)

2016フェスティバルレポート / アーティスト スペシャルプログラム
2016/11/03 05:12 PM

Vertical Stage: Bencha

Wait. That's the stage!? Surprised voices could be heard waiting for the performance to begin.




This year marks Bencha's 5th appearance at Daidogei. The performance group learned about the event after receiving an invitation from Daidogei, but have continued to appear because of the kind and friendly people.

While Bencha Theater is a 4 person group, two of their best aerial performers appeared this year. Descending from the roof, the two proceeded to perform a vertical tango-like dance expressing the "langauge of love."



Suspended from the roof, they captivate their audience as they move, giving the dancers the feeling of weightlessness, like they are moon walking and moving in slow motion. The two performed not only in midair, but also on the ground, making use of their gymnastic and acrobatic backgrounds.

These two were introduced to aerial dancing while attending a workshop and, since then, have worked in tandem with their troup to create a performance style that includes all specializations and is unique to the Bencha Theater group."Of course, we loved to fly once we tried (it)." Performer Sarah Kooij said of their background in aerial dance.

As for their message to the audience, "Just enjoy it," she says. <MII>

2016 Festival Report in English / Appearance of festival
2016/11/03 05:11 PM

垂直の壁がステージ/ベンチャ

え、そこがステージなの!?
始まる前お客さんからそんな声が聞こえてきたのがベンチャのパフォーマンスだ。



ベンチャは大道芸ワールドカップに5回目の出場。
きっかけは大会側からの招待だったが、今では人が優しくフレンドリーという理由で出場を続けてくれている。
普段は4人のメンバーで様々なパフォーマンスを披露するが、今回は空中でのダンスを得意とする2人のメンバーが静岡に来た。
彼らは屋上から登場し、垂直の壁の上でタンゴにのせて愛の物語を表現する。
屋上から吊るされてまるで月面を歩くように重力を感じさせない動きやスローモーションのような舞でお客さんを魅了する。



壁の上でのパフォーマンスに目を奪われがちだが、彼らは元々体操選手と軽業師のコンビなので地上でのアクロバティックなダンスにも注目だ。
彼らのパフォーマンスは、ワークショップで出会った空中でのダンスにこれまでの自分たちの技術を取り入れていき、今のスタイルになった。
「1度やってみると、鳥のように飛ぶ感覚を経験し大好きになった」と始めたきっかけを彼らは教えてくれた。
そしてお客さんには「ただ楽しんで」と語った。(MII)



2016フェスティバルレポート / アーティスト スペシャルプログラム
2016/11/03 05:00 PM
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