Festival Report フェスティバル レポート 2015

時空を超えてSHIZUOKAから/望月ゆうさく

世界を舞台に活躍する静岡出身のスーパージャグラー。今回のワールドカップでは歴史をテーマとした新作を披露している。

望月のライフワークであるディアボロ史の研究成果をパフォーマンスにまとめたものだ。明治時代の『見世物研究』技術編(朝倉無声著)を読み解き、室町時代の放下師(大道芸人)による輪鼓(りゅうご)=ディアボロが庶民の間で人気であったという記述に着想を得た。ショーでは『室町時代の人気ナンバー1の技』を披露。



その後、時は現代に移りディアボロをタップダンスと合わせて披露。ビートを刻みスピード感のある技を次々と展開し、ラストでは4つのディアボロが宙を舞う。



ナイトショーでは『見世物研究』からの絵をスクリーンに投影し、光と映像を使った奥行きのあるショーを展開。



「なぜ昔も今も人々はジャグリングに魅了されるのか。」

時代を超えて愛され続けるディアボロの歴史を掘り起こすなかで、望月はジャグリングの本質に迫る。

「人々は同じものに共感する。昔も今も人のこころは変わらない。」



最後に、観客の皆様にメッセージをいただきました。
「いつもあたたかく見守っていただきましてありがとうございます。これからも望月ゆうさくの独自の世界を追求していきます。」

(yuuki)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/01 08:39 PM
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