Festival Report フェスティバル レポート 2014

音楽とジャグリングを愛する青年/Koji Koji Moheji

静かな雨音の中、どこからか音楽が聞こえてきた。
バグパイプを抱えた青年が奏でるメロディーは時に優しく、時に楽しく、観客に寄り添う。

ミュージシャンであると同時にジャグラーでもあるKoji Koji Moheji。
彼が静岡のために用意した演目はディアボロとバグパイプ。
まったく違うジャンルのこの2演目を1回のパフォーマンス中に行うのは彼だけなのではないだろうか。

負けず嫌いな性格故にディアボロで日本一になった彼。
ディアボロに限らず、さまざまな道具の「技」を習得するのが好きなのだという。
そんな彼が語るところによれば、性格は意外にも人見知り。
初対面の相手に自己紹介をする際、顔を見て話すのが苦手で会話が滞ることもあった。
そんな時にディアボロの技を披露してみせたところ盛り上がり、その場をつなぐ事ができた。
一芸があれば人見知りな自分でも会話の糸口をつかめる。
自身の人見知りな性格がディアボロ上達の促進剤になった。

趣味はジャグリングでも、彼が卒業したのは音楽系の大学。
現代版にアレンジされたバグパイプの曲がラジオから流れてきた時、衝撃を受けた。
数あるバグパイプの中でも彼が演奏するのはスペインの「ガイタ」。
今までに6回スペインに渡り、尊敬する師の下で学んだ。
ガイタについて語り始めたらとても長くなりますよ、と微笑む彼からは自身の音楽への愛が感じられた。

そんなKoji Koji Mohejiがパフォーマンスで目指したいと語るのは「ジャグリングと音楽の融合」。
彼の音色には独特の魅力があり、通行人が次々と足を止める。
優しい曲ではゆるやかに体を揺らしながら、リズミカルな曲では手をたたきながら。
彼の音楽を聞く観客は心地よさそうに彼の音楽に浸っていた。

大道芸を見ているお客さんが全員ノッている姿を見てみたい、ヘッドバンキングくらいさせてみたい、と語るKoji Koji Moheji。
彼の音楽と共に手拍子をし、足でリズムを刻む観客が多くいた様子から察すると、彼の夢はそう遠くないうちに実現するのかもしれない。

(未奈)

2014フェスティバルレポート / 2014アーティスト オフ部門
2014/11/02 03:47 PM
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