Festival Report フェスティバル レポート 2014

イラッシャイマセーーー!!/サリー ブラザーズ

駿府城公園のメインステージ1の横を通り過ぎようとするお客さんをこの方法で引き止めるアーティストがいる。
大きな声で一言「イラッシャイマセー!」

雨天に備えたテントの下でパフォーマンスをしてくれたのは
イタリア出身のサリー ブラザーズだ。
彼らの特徴は音楽&アクロバットという、なかなかお目にかかれないジャンルである。

昔アルゼンチンで狩りに使われていた”BOLEADORAS(ボレアドラス)”という
1メートルほどの紐の先端に丸い物がついた目にも新しい見たこともないような楽器とドラム、
そして巧みなタップダンスであいにくの雨の中でも会場を盛り上げてくれた。


パフォーマンスの始まりは兄弟でドラムとボレアドラスを使って、情熱的なテンポの速い曲を披露してくれたが、
中盤に差し掛かるとボレアドラスを風きり音が使えるほどのスピードでまわし、
立った状態から後方に体を地面ぎりぎりまで反らせていくという軟体パフォーマンスを見せてくれた。
その後に観客の中から女性一人をボランティアとして選び出し、最後に頬にキスをして客席に返した肉食的な行動は、
さすがイタリア人!とでもいうべきだろうか!そのときには観客席から冷やかす声とうらやましがる声が聞こえた…


舞台の外でもパフォーマンス中でも常にオープンでフレンドリーな彼らにぜひ会いに行ってみることをおすすめしたい

(No15)

2014フェスティバルレポート / 2014アーティスト ワールドカップ部門
2014/11/01 04:06 PM
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