Festival Report フェスティバル レポート 2014

心がぽっかぽか…静岡の星・わっしょいゆ~たくん

「地元静岡出身の子はいねが~?
静岡の大道芸ワールドカップを見て
アーティストになった子はいねが~?」
(注:子=アーティスト)

と、さまよい求めて辿り着いたのが
伊勢丹の北側。
そこで目に飛び込んだアーティストに
地元の「におい」を感じた。
実は筆者はその手の嗅覚が異様によく、
この嗅覚による勘を外したことが
ほとんどない。

…間違いない。彼は真の静岡人だ。
でなければ出自が静岡だ。
そう思って近づいた。

…当たった…

彼の名は「わっしょいゆ~たくん」。
どこか外国の衣装で現れた。

大道芸ワールドカップに足を運び、
アーティストの芸にあこがれて
小3でジャグリングを始めて
いまやプロの大道芸人。ジャグラー。

…絵で描いたような静岡出身大道芸人。



他にも何人かそういう人を知っているが、
ここにもいたよ。

おとなしそうに見えて実はおだっくい
(静岡弁でお調子者)な静岡人らしく、
彼の演技は最初は控えめにちまちまと
サイコロ芸から始まった。
芸を続けながら繰り広げるトークは
軽妙で楽しい。もちろん芸の手も
まったく抜かぬままである。



やがて得意のジャグリングが目の前で
バラエティ豊かに繰り広げられ、
観客は彼のトーク&芸にずずっと
引き込まれていく。

小さなお友達も大きなお友達も
「わっしょいわっしょい」と手を叩き、
ゆ~たくんワールドにはまっていく
その様子がファインダー越しからすら
はっきりと見える。

盛り上がりが最高潮に達した頃…

出た!秘儀・大一輪車ジャグリング。



トークも最高潮。観客の盛り上がりも
もちろんMAX。

そして最後はメキシコ仕込みの、
人間離れしたジャグリング技で〆!



いやあー楽しかったよ。
ビル風ビュービューで寒かったのに
観た後は心が、体がぽかぽかする。
後味のさわやかさも半端ない。

ちなみに、観客の皆さんにも
感想を尋ねたのだが、みな一様に
上記と同じ感想だったので省略。

この大会には2度目の出場。
しかし彼ならすぐにオン部門に
上がってくるだろう。
目指せワールドチャンプ!
がんばれ静岡の星。

若い彼の目指す道の先には
これから苦難もあろう。
しかしきっと彼の未来は明るい。

富士山なすび

2014フェスティバルレポート / 2014アーティスト オフ部門
2014/11/03 02:59 PM
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