Festival Report フェスティバル レポート 2013
ラストシーンの感動を/池田洋介
思わず息をのむ、頭脳派パントマイム。
それは声のない、音楽だけの世界。
最初のお辞儀とともに、会場が池田洋介ワールドに包まれた。
動作と音楽の絶妙な一体感。
入念に計算された細かい仕掛けの数々。
誰が見てもわかりやすいパフォーマンス内容。
非常に頭脳派ではあるが、常にユーモアのセンスを忘れない。
小さなお子さんからご年配の方まで、誰もが思わず魅入ってしまう独特の世界観だ。
1つ1つのピースがすべて繋がるラストシーンの感動は、ぜひ生で観て体感してほしい。
何か面白いものはないか、常にアンテナを張っているという池田氏。
まったく関係のない物や、新しい音楽からアイデアを広げるという。
そんな、色々なところから発掘する表現方法は、まるでマジックだ。
軽快な音楽とともに繰り広げられる予想外のパフォーマンスに、観客が思わずため息をこぼす。
そして次の仕掛けはなんだろう?という、わくわく感がたまらない。
「わかりやすいパフォーマンスだからこそ、より多くの人に観ていただけたら嬉しい」
黒衣装に黒ハットが似合う池田氏の、スマートでクリエイティブなショータイム。
その場でしか味わえない感動を、ぜひ大道芸ワールドカップで。
(Akari)
2013/11/02 07:19 PM
ハンサムなジャグリング兄弟
静岡は勿論、日本にも初めて来日のロシア育ちの双子の様なハンサムジャグラー”カリトノフブラザーズ。
今まではヨーロッパやアメリカ等の各国で豊富な経験を積んだペアの息はピッタリ! ボールを操るテクニックはもちろん、
時折アクロバティックな動きをまじえ息の合ったしなやかなジャグリングが観客の目を引く。
途中観客の一人をショーに引きこみ、コンビニエンスストアーのプラスチックバッグを使いジャグリングを教える。
サービス精神もたっぷりのヂュオ。きっと彼らがボールを追いかけるとき、プラスチックバッグが
ふわりと宙に浮くかのごとく見えるのだろう。そこまでストイックに磨き上げた二人のショウー。是非とも必見、見逃しなく。
Yuki & Torii
2013/11/02 06:42 PM
最上級のコメディで子供心にかえろう/NAKED LUNCH
アメリカとアイルランド出身のコメディアン男性二人組。
終始子供のような笑顔で観客も自然に笑顔になる。
ショー後のサインやフォト対応も丁寧で、サービス精神あふれる二人からは、芸への愛と日本の人々への愛が感じられた。
設定はレストランのコック。
二人がニンジンで演奏するところから始まる。
いろいろな大きさのフライパンを楽器にして、ニンジンでたたけば素敵な音の音楽が流れてくる。
そんなユニークなオープニングを経てから、ズボン、ジャケット、下着…と、服をだんだん脱いでいく。
観客も「キャー」とか「オォー」と言いながら大盛り上がり。
「どこまで脱ぐの!?」と、誰もが思っただろう。
あたりまえだ、最終的に全て脱ぎ去ったのだから。
顔を覆いつつも、楽しくてたまらない観客たち。
なぜか二人から目がはなせない。
こんなにも笑いがあふれるショーは他にあるだろうか。
フライパンで体を隠しながらアクロバティックもしてくれる。
見える!?見えない!?そんなスリルを味わいながら、
最上級コメディで、最高の笑いを体験できた。
中学生のような発想で、子供心を思い出させてくれる二人のパフォーマンスは必見だ。
(松田)
photo by A.Suenaga
2013/11/02 06:29 PM
これを見ずには終われない!実力派ブレイクダンスデュオ/しょぎょーむじょーブラザーズ
「大道芸はとてもいい。一年で一番気合を入れるイベント。1週間前はとてもナーバスになるけどね。」
穏やかな笑顔で関西弁の軽快なトークをかます"しょぎょーむじょーブラザーズ"は
大阪出身HIDEと札幌出身Toshi-ROCKの二人組。
結成して1年目から、大道芸のON部門で活躍する実力派。
経歴は華々しいもので、国内外のコンテストで優勝経験多数。
HIDEは数少ない、日本人シルク・ドゥ・ソレイユの登録ダンサーでもある。
開演時間が迫るにつれて人足は増え、開演時には観客は最初の3倍以上にも増えた。
ついに開演間近、とてもお茶目だった彼らの表情はプロのそれへと変わった。
そして、赤と青の鮮やかな衣装で颯爽と登場。
コメディー要素を含みつつ、華麗なステップを踏み観客を沸かせた。
Tシャツを脱ぎ露になった引き締まった体に思わず観客から歓声が。
ファンサービスの精神も旺盛で、パフォーマンス中に決めポーズしてサービスショット満載!
あまりの激しいダンスに、ズボンが破けてしまうハプニングも。
会場の笑いを誘い雰囲気は格段に暖かいものになった。
徐々に高まる会場のボルテージとともに、彼らのダンスもレベルの高いものへとなっていく。
最後のトリとしてドイツの大会で優勝を飾ったパフォーマンスを披露した。
鐘の音で始まった力強くしなやかなダンスに観客も釘付け。
見所満載のブレイクダンスショーは大盛況の末に幕を閉じた。
パフォーマンス終了後には体に汗がにじんでいた。
激しいこのダンスを1日に数回も公演するというのだから驚きだ。
”2年目でまだまだ見ていない人もいるけれど、これからどんどん活躍していく!”と意気込みを語った。
ちなみに...
昨日11月1日はToshi-ROCKの誕生日で、アーティスト仲間に祝ってもらったそうです。
HIDEはけんだま1級を取得していて、インタビュー中に披露してくれました!
私は取材で今年初めて拝見させていただきましたが、
ダンスのクオリティーの高さと、彼らの気さくで明るい魅力的な人柄で一発でファンになりました。
(ひよこまめ)
photo by N.Saito
2013/11/02 06:27 PM
ニーニョ再び!/ニーニョ・コストリニ
いたずら好きな2007年ワールドカップチャンピオン、ニーニョが
愛する奥さんと子供、そして生後6ヵ月の赤ちゃんを故郷に残し再び静岡にやってきた。
「静岡だから来た」彼は笑顔でそう語った。
彼のパフォーマンスはお客さんと一体化することで成り立つ。
彼がお客さんを選ぶセンスは抜群。それは大人でも子供でも犬でも関係ない!
今回、ニーニョと一緒にボールのパフォーマンスをしたタカシさん。
実はニーニョとパフォーマンスを行うのはこれが3回目。
1回目はニーニョが優勝した2007年の時,
ニーニョが彼を選んだのは彼のすばらしい笑顔があったから。
まさに2人の出会いは運命的。
楽しい演技で口元がほころんでいれば、
あなたもニーニョと一緒に楽しいパフォーマンスができるかも! (yuki, hiromi and sachi)
2013/11/02 05:57 PM
フツウじゃないショーがしたい!/ステルザファミリー
ピアノやトランペット、美しい歌声……だけで彼らのミュージックショーは終わらない。
自転車の空気入れ、チューブにじょうごやのこぎり。普通の道具でフツウじゃない音楽が奏でられそこに4人全員で考え出されたストーリーとボケとツッコミのユニークなバランスが加わる。
そうして、コミカルミュージックショーがはじまる。
彼らの息の合ったショーはまさに「家族」。
このミュージックショーで演奏される有名な「オー・ソレ・ミーオ」や「猫ふんじゃった」の曲と一緒にさらに観客たちの笑い声が加われば、あら不思議!
ユニークなミュージックショーと観客が一緒の音楽を奏でる。
観客もまた彼らと一緒に「家族」になれる。
はじめての日本、静岡に彼らはとても好感をもってくれた。
音楽が好きで、たくさん笑いたいあなた。彼らの音楽に、「家族」に加わろう。(yuki, hiromi and sachi)
2013/11/02 05:42 PM