Festival Report フェスティバル レポート 2011
大好きだから難しい!/ジャパンカップ審査員
20週年企画の一つ、ジャパンカップ。
その審査にはボランティアスタッフ、そして「世界大道芸倶楽部」会員の中から
応募し、当選された方々で行われました。
「大道芸倶楽部」の中から当選された審査員の方々に、
審査の様子を休憩中に伺いました。
静岡市在住の山田さん。
「日本人アーティストの真髄を見た感じで、とってもよかったです!」
愛知県の松本さん。
「パフォーマンスを見て審査するだけでなく、お客さんの反応を見て、
それも審査の基準にしています」(マニアな視点だ!)
岐阜県の渡辺さん。
「こういう審査があることを偶然知って、運良く当選して来たけど、
本当によかったー」
皆さんそれぞれ楽しんでいるご様子。
しかしながら長時間の審査。
大変だと思うのですが、皆さん口々に
「疲れるけど楽しいから!」と。
大道芸好きなのでそれを審査するのは非常に難しい!
でも、違った視点で見ることができる貴重な体験もできて
本当によかった、と皆さんにこやかに語ってくれました。
(ミーコ)
photo:Kunihiko.U
2011/11/03 11:07 PM
シュールヴプレ?/シルヴプレ
今年もやってきた!
全身を白い衣装に身を包み、どこか懐かしい雰囲気と共に彼らの舞台が開演。
言葉のない、パントマイムならではのコミカルな動きと表情(時には無表情!?)に、
こだわりの音楽が加わり、観客は徐々にふたりの世界に引き込まれていく。
なかでも、会場の広さを生かした『ダブルス』は、
ここ静岡の大道芸オン部門初出場の際にうまれた人気の題目!
運がよければあなたも見られるかも?
その衣装をマネするファンも出てくるほど個性的なふたりの、
愛と笑いがあふれるパフォーマンスは見逃せない!
(あや,aico,kyon)
2011/11/03 06:59 PM
これぞ大道芸/ウィッティールック
ウィッティールックはクラウンと一輪車の愉快な男女コンビです。
初日の初回冒頭で、マイクトラブルに見舞われ二人のパフォーマンスの開始は遅れてしまいました。が、そこはオフ部門で手馴れたこの二人。
トラブルにも動じないで、愉快なクラウンCHEEKY!が「おどけ」、「ふざけ」てお客さんを退屈はさせません。
独特の野太く甲高い大きな声で観客の輪はどんどんと広がっていきます。息もぴったり、体も柔らかく驚きです。
日本を中心に、スロバキア・イギリス・カナダなどさまざまな国での活躍を通して磨かれた面白空間が目の前で繰り広げられます。
4日間「静岡のおいしい料理」を食べてショーを乗り切りたいとのこと。我々からは静岡のおでんと黒はんぺんを紹介しました。
皆さんも二人においしい料理を紹介してあげてください。
(えぬたく、ゆき、なみ)
2011/11/03 06:38 PM
昔ながらのあの玩具が世界へ……!/けん玉師 伊藤佑介
世界初、プロけん玉師の伊藤佑介。
パフォーマンスを見るまでは、けん玉を使ったパフォーマンスなんて想像できなかった。
しかし、実際に彼のパフォーマンスを見たとたん「けん玉をなめていて、ごめんなさい」。
そんな気分にさせられた。
三味線の音楽にのせて、紫のはっぴと足袋姿で登場した。
そして深いおじぎのあと、華麗なパフォーマンスは始まった。
カンコンカンコンとリズミカルな音をたてながら、繰り広げられる連続技。
つづいては、そんな軽快な調子とはうってかわって、アクロバッティックをとりいれた、ダイナミックな技。
彼のけん玉ワールドに、会場は一気に引き込まれた。
そして最後に、彼の一番の見せ所である、紐なしけん玉。
紐がなくなったけん玉は、まるで羽が生えたかのように、けん(けん玉の持ち手)の上を自由自在に飛び回った。
「静岡大道芸のステージでできることは、本当にありがたい」
と、笑顔で語ってくれた伊藤さん。
彼は、6年前からこの大道芸ワールドカップに出場し、
ついに昨年、オフ部門からオン部門に上がったのだ。
ジャパンカップを終え一安心して迎えた、本日三回目のステージでは、
一回目よりものびのびと楽しくできたそうだ。
インタビューの最後に、けん玉の魅力とはなにか尋ねると、
「パフォーマンスとしても使えるけど、誰でも気軽に遊べる伝統玩具というところです」
と、答えてくれた。
彼はこれからも、けん玉の新しい可能性を切りひらき、更なる驚きと感動をわたしたちに与えてくれるだろう。
(がつ&かなコろ)
2011/11/03 05:55 PM
大道芸とダンスの融合!~引き込まれる世界、ウィリアムワールド/ウィリアム ウェイ リャン リン
大音量のマイケル・ジャクソンの音楽とともに始まるパフォーマンス。
一瞬で観客は彼の世界へと引き込まれた。
ウィリアム ウェイ リャン リンのディアボロショーが始まった。
彼は台湾出身の22歳、ディアボロを操るアーティストで、
2006年の世界大会ジュニア部門で1位をとった期待の新星である。
パフォーマンスが始まる前、ウォーミングアップを見学したが、
その表情は真剣そのもの。だが、いざステージにあがるという時に
取材陣である私たちに「日本語でこんにちは、はなんというの?」
と笑顔で気さくに声をかけてくれた。
カメラを片手にわくわくしながら待つ観客に手を振っていた。
彼の、観客を思うやさしい一面が垣間見れた。
「僕は観客に楽しんでもらいたいんだ」、笑顔でそう語ってくれた。
10歳の頃、小学校で先生がディアボロを授業で扱い、
そのときからディアボロを始めたというウィリアム。
その先生がなんと今も彼のそばでパフォーマンスを見守っていた。
彼と先生は笑顔でインタビューに答えてくれ、師弟の絆を感じた。
ウィリアムのディアボロはもちろん素晴らしいが、
そのディアボロをいっそう引き立てているのがダンス!
キビキビとした動きと俊敏さ、音楽に体を任せて踊るウィリアムは
本当に楽しそうで、見ていて私も一緒に踊りたくなったほど。
その一方で難易度を増していくディアボロ!
1個、2個、3個と増えていくディアボロを華麗に操るウィリアム。
ダンスとディアボロ、どちらも目が離せない!
今大会大注目のアーティスト!皆さんもぜひ見てください!
(とみぃ)
2011/11/03 04:48 PM
観客にいつも笑顔を/ケージービー クラウンズ
ケージービー クラウンズはロシアとドイツから来た二人組で、コミカルな演技を見せてくれます。
観客席には親子連れが目立ちました。二人が手を振り、にこやかに登場し、新聞紙や布、手作りの小道具を使い、ステージ上を所狭しと動き回ります。
観客も一緒に手拍子をし、笑い声に包まれました。
二人は古くからの友人で、お互いに元々は別のグループで活動していたそうです。今回は「日本のみなさんを驚かせたい!」と、日本の歌謡曲を使い、
コサックダンスも取り入れたパフォーマンスをしています。
赤鼻の、クラシックなクラウンのいでたちをしていますが、独自の新しいスタイルを目指している、とのこと。
構成はいつも二人でアイデアを出し合って、決めるそうです。
「議論はよくするけど、それは当たり前だと思う。」
そう言って、二人で笑いあっている仲のよいコンビです。
メッセージをお願いしたところ、「観客の皆さんには、悲しい顔はせず、いつも笑顔でいてほしい。人生は美しいのだから。
日本の観客に笑いを誘うのが難しいですが、日本人の持つ、礼儀正しさを尊敬します。」と答えてくれました。
愉快で、そしてどこか温かさに満ちた、二人の演技を是非ご覧下さい。
(さお)
2011/11/03 04:09 PM