Festival Report フェスティバル レポート 2008

いぶし銀のコメディー/ラッキーハンズ

「あのひと、ベートーヴェンみたいな雰囲気だったよねー」
「紙吹雪かけられちゃった!」
そんなお客さんの声がきこえてきそうな楽しいショー。

尊大な大音楽家に、若い音楽家が取って代わろうとスプーンを使って邪魔をいれては、そのたび放逐される。とうとう若者をボディチェックする先輩。からだじゅうからスプーンがザックザク!ダンス、トリックと続き、「終」と大書した新聞紙でしめくくり。落ち着いた雰囲気ながら、観衆を最後までグイグイひっぱっていく力わざ!
お話をうかがうと、「コメディアンのあつまりで、彼と知りあえたんだ。パートナーをみつけるのは、難しいんだ…。尊敬の気持ちが、大事なことの、ひとつだと思うね」。パフォーマーになりたいこどもたちへのアドバイスを、と水をむけると、これも真剣な表情で語ってくれた。「簡単に考えてはいけない、趣味と仕事は、もう別の惑星のようなものだよ。」

静岡を、とっても気に入ってくださったようで、高校卒業まで18年静岡にいたわたしは、飛びあがりたくなってしまったのでした。
(TransAm)

2008フェスティバルレポート / 2008アーティスト ワールドカップ部門
2008/11/02 06:32 PM
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