Festival Report フェスティバル レポート 2007
奇妙なキノコの素顔に直撃! テアトル デラ トゥピン
会場内でひたすら異質な空気を放ちながら、あっちこっちをトントコトントコ叩きまわるふたつのキノコ。もちろん、遭遇してしまった人、叩かれてしまった人、物をとられてしまった人、泣かされてしまった人…たくさんいることでしょう!この場を借りて、スタッフ一同深くお詫び…するわけないでしょう。なんてったって、これが彼らのパフォーマンス!
大人気の二つのキノコ、どうしてもその生態に迫りたい!というか素顔が見たい!すっかりキノコ中毒になってしまった私は、休日で大勢の人に囲まれて進むキノコをひたすら尾行。人の波に流され、つぶされ、走って逃走するキノコを全速力で追いかけ、怪しまれてはいけないと思って隠れ…。ヨロヨロになりながら、楽屋まで尾行。無言で歩き続けるキノコをついに捕まえました!
スタッフ「フフフ…さぁ、とうとう捕まえましたよ!初日からずっと、このときを待っていたんです!」
キノコA「ちょっとキノコを脱いでもいいかい?とっても重たいんだ。」
スタッフ「(おおおお!素顔のキノコ!)メルシー。」
キノコB「さぁ、一体何を聞きたいんだい。」
スタッフ「キノコ、どのくらい重いんですか?」
キノコB「20キロだよ。」
スタッフ「そんなに!それじゃあ体力作りも必要ですね。」
キノコB「まぁね。でもなにせ2年もキノコやってるから、もう慣れちゃったよ。」
スタッフ「食べられるんですか?」
キノコA「僕は、毒キノコ。ハエを殺すキノコなんだ。」
キノコB「僕は食べられるよ。」
スタッフ「ハエ・キラーと食用ですか。そもそも、なぜキノコなんですか?」
キノコA「まず、わかりやすいからだね。すぐに、『あ、キノコだ』って。それに、こうしてるうちにだんだんキノコが本当に人間みたいに見えてくるのがおもしろくない?」
キノコB「リズムも、エキサイティングなものと静かなもののギャップが楽しくって。」
スタッフ「怖がっていたり、おもしろがったり、ノってくれたり、観客の反応もいろいろですね。」
キノコA「キノコも喜んでるし、楽しんでるよ。」
スタッフ「不思議な世界ですね、なんだかおとぎの国のような。」
キノコB「夢の世界だよ。キノコがふっと現れて、日常なのに夢のような気持ちにさせてくれるんだ。」
臨戦態勢のときは、ちょっと「キモかわいい」キノコ。ちょっと怖いキノコ。
でも、とっても紳士的でユーモラスな素顔のキノコ。
フランス産キノコ、テアトル・デラ・トゥピンの魔法の胞子に、すっかり毒されてしまった私でした♪
(mei)
2007/11/04 02:48 PM