Festival Report フェスティバル レポート 2007
見せるショーじゃない!参加するショー! が~まるちょば
世界各国を又にかけ、日本よりもむしろ海外で絶大な人気を誇るあの「が~まるちょば」がまた静岡に帰ってきた!
彼らのショーは見せるショーじゃない。
ショーの開始を今か今かと待つ観客に、小さな笛をやさしく吹きながら「ちょっと下がって」のジェスチャー。
この時、既に彼らのショーは始まっていた!
ステージがあるのにもかかわらずそれを使う様子もなく、観客と同じ世界にステージを築いた。
これが今回の彼らのスタイルらしい。
観客の半分以上は以前からのファン、あるいは噂を聞きつけてやってきた人達で、そのノリ具合は驚くほどの激しさと暖かさを帯びている。
それだけではない。
一見さんでもいつの間にか引き込まれて、今回は記者が没頭しすぎて写真を撮るのを忘れるほどだった!(ごめんなさい。。。)
一瞬たりとも目が離せないすべての瞬間が笑いの元で、最初から最後まで勢いよく駆け抜けていく爽快感がたまらない。
お客さんを巻き込みながら会場を笑いで包み込む、が~まるちょば本人たちが大切にしている臨場感や一体感もその場にいなければ味わうことはできない!
ネタの基本はしっかりと用意しておきながら、お客さんの反応を敏感に感じ取り臨機応変に笑いを生み出していくまさに匠の技!
ショーが終わって彼らに尋ねると、今迄で一番うれしかったのは「こんなに笑ったのは久しぶりだよ」と言われた事だとか。
苦労している点は「言葉を使わない分、お客さんの想像力を借りて自分たちの世界を組み立てていく。
お客さんからもこちらに歩み寄ってきてもらえないと、楽しんでもらうのは少し難しくなる。
また、ステージを使わないのが今回のスタイル。
最初から場所取りをして待っていてくれているのはありがたいが、移動をお願いするときはそれなりの理由があるので理解していただきたい」とのこと。
が~まるちょばを楽しむならば、この協力、一体感が欠かせないのだ!
ショーに参加をお願いされたお客さんが実はが~まるちょばの大ファン!
「基本の芸は同じでも、お客さんとの掛け合いで毎回違っておもしろい。
今回ショーに参加できたのもいい思い出」と語ってくれた。
これからも今回の大道芸スタイルに限らず、いろいろな笑いを提供してくれるであろうが~まるちょばに期待大だ。
2007/11/03 08:54 AM