Festival Report フェスティバル レポート 2025

兄弟ジャグラーが魅せた奇跡のフィナーレ/桔梗ブラザーズ

突然出てきた2人の兄弟。クラブを投げながら風を確認する姿は、ショーが始まっていないのにも関わらず綺麗で、観客は一瞬にして目を奪われた。その後、MCを合図に、兄弟ジャグラー桔梗ブラザーズのショーが始まる。

まず彼らが最初に見せた技は、ボールジャグリングだ。5個から始まったボールは彼らの手を軽々と行き来しながら徐々に個数を増やしていく。その目に見えないほどのスピードと正確性に、観客の拍手は止まらない。

その次はディアボロだ。2人でパスしあいながらの技の連続は、何度も何度も見ている人をわくわくさせた。リズミカルな音楽に合わせてみんなが手拍子をしていると、途中で音楽が途切れて「話してもいいですか」と兄が言い、ユーモアなMCが始まる。トーク力は素晴らしく、観客がみな笑顔になった。

後半はクラブジャグリングが主流のショーだ。8本のクラブが宙を舞い、それを落とすことなく彼らは行き来させる。テンポよく高速ジャグリングをする姿に、観客は圧倒されるばかりだ。

「挑戦させてください」

兄が言ったその言葉に、観客は息をのんだ。桔梗ブラザーズは普段、確実にできる技しか披露しない。そんな彼らは、大道芸ワールドカップを挑戦の場として毎年選んでいる。

今年の挑戦は、11本でのグラブジャグリングだ。繰り返し挑戦し見事成功した時には、観客は驚嘆し拍手が鳴りやまなかった。ガッツポーズをする彼らの姿は輝いていた。

たくさんの練習と家族ならではの自然と息の合った動き、彼らは毎年挑戦し、あなたに元気と笑顔、活力をお届けするだろう。

(とす)



2025フェスティバルレポート / アーティスト オンステージ
2025/11/01 16:58