Festival Report フェスティバル レポート 2019

「ダメじゃん」小出?いやいや、めっちゃ「イイじゃん」小出!/ダメじゃん小出

きわどいジョークでうわっと場を盛り上げるのは、ぶっつけ本番、言葉で一期一会の笑いを巻き起こす「ダメじゃん小出」
彼の芸は、マジック、風船アート、ジャグリング。いたって普通かと思いきや、そんな微妙な反応を示す観客とのやり取りで、会場に大爆笑を巻き起こす。



観客をステージ上に呼び込んで、「面白いネタを考えてください。」って自分は何もしないんか~い!
そんな感じでお送りする台本なしのどきどきコメディーは突っ込みどころ満載!腹筋崩壊間違いなし!!



ダメじゃん小出は今年で芸暦29年目の51歳。大道芸人になる前はなんとエンジニア!20代のときに観たサーカスから刺激を受けてジャグリングをはじめたらしい。でもはじめのうちは失敗の連続!
投げてるより拾っている時間のほうが長くて、言い訳しまくり!気づいたら、手よりも口が達者になっていて、今の言葉のアートという芸風にたどり着いたらしい。
いやそれ言っちゃ「ダメじゃん!」っていうようなブラックジョークで観客を魅了し、めっちゃ「イイじゃん!」な小出ワールド創り出していく。
「ダメじゃん」という芸名の由来はというと、それは「語感」らしい。ダメじゃんが一番しっくり来るからという理由は、なんとも、小出の自虐的なセンスが現れている。



インタビューの最後に、「今大会での盛り上がり、すばらしいですね。」と尋ねたところ、
「まあ、先にお金配ってましたから、どっかの大臣さんみたいに。(笑)」とまた、きわどいジョークで場を盛り上げることを忘れない。
そんなジョークマシンガンの引き出しの多さ(奥行きはないと自虐してらっしゃいましたが笑)には、驚かされます。
ダメじゃん小出の一期一会の笑いは必見です。



T.U

2019フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2019/11/02 05:36 PM

加納ワールド/加納 真実

演技開始の2時間前から、たくさんの人がステージ前に並んでいる。
彼らが待つのは加納真実だ。

どこか聞き覚えのあるレトロなミュージックと共に、独特な世界観を展開する。
くたびれた青いジャージ姿で現れた彼女を前に、1分と経たずして自然と手拍子が始まった。


パントマイムを始めた彼女は、2003年から大道芸ワールドカップに10回以上出演しているという。
クセになるファンも多く、まさに”加納真実中毒”状態だ。
小道具が壊れてしまうハプニングさえも笑いに変えてしまうほど、気づけば観客は彼女に虜になっている。

時にシュールなマイムを、時に観客を巻き込んで一緒にダンスを。
指の先から顔の表情まで全身全霊で表現される、加納真実の自然体を見逃すな。


(まり)

2019フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2019/11/02 05:14 PM

おとぎの世界を楽しもう!/エンチャンティッド フラワーグローブ

「すごくかわいい!」
「とってもきれい!」

 幸運にも、花の妖精に会えた人々が言葉を漏らす。
これは、「ショー・グローブ」のメンバーであるニッキーとティムによって創られたスノードームならぬ、
動くフラワードームの幻想的な世界だ。
 このフラワードームを静岡で実現するために、二人は英国から10個のスーツケースを持ち込んだ。
すべての部品を組み立てるのに費やした時間は、なんと8時間!

 花の妖精(ニッキー)に手を振ると、彼女は微笑み、蝶が舞う。
キスと共に、すべての人に(犬にも!)魔法の時間を届けてくれる。

 「一体、どうやって動いているんだろう?」と首を傾げる人もいるかもしれない。
ティムによれば、一生懸命、ネズミたちが下に隠れて働いているらしい。もしかしたら、一匹見つけることができるかも!?

 今回が、二人にとって初めての訪日だ。今のところ、静岡の滞在を楽しんでいるという。
ぜひ、この動くフラワードームを見つけてみてほしい。きっと、自分だけの素敵なおとぎの時間に浸れるに違いない。(Snowy)
 


2019フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2019/11/01 06:05 PM

不思議なカーチェイス!?/アノニマ テアトロ

ロイック(仏)とヤコボ(伊)のデコボコ・コンビ。そこに、紅一点、音楽担当ドリーヌ(仏)の3人組が繰り出す不思議な人形劇パフォーマンス。


どういう訳か、大きな象が急に路上を爆走。通報を受けたパトカー42号がそれを追う。そこに自転車に乗った犬も飛び出し、もうひっちゃかめっちゃか。何が何だか判らないうちに、警察の発砲許可が出て、飛行機から象に向かってバキューン!一度は倒れたものの、また暴走する象。ついには、近付いてきた大型ジェット機の尾翼に飛び乗り、遊覧飛行を楽しみながら大空に消えていく…。

ロイックとヤコボが出会ったのは11年前、パリの演劇学校でのこと。最初、ヤコボが爆走映画を撮影したいと思って製作した手作りのセットが、いつの間にか人形劇に発展。

知らず知らずに引き込まれ、大人も子供も楽しめる人形劇。コミカルな人形の動きとともに、二人の豊かな表情にも注目。

一番大変なのは、最初に登場する際に被っている象と豚のフェイスマスク。暑くて暑くて息をするのも一苦労とのこと。

今回が初来日。そしてこのパフォーマンスが初演で、静岡の皆さんの反応に興味深々。将来は人形に歌を歌わせ、更に楽しいショーにしていきたいと夢を語ってくれました!

(福)

2019フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2019/11/01 05:34 PM

運命の人を見つける秘訣は?/ジェシカ アルパン

生涯未婚率 男性23% 女性14%という日本。
この危機的状況にある日本に、お手本を示してくれるアーティストが初上陸!

3週間の猛特訓でマスターしたという勢いある日本語で男性を圧倒し、

ステージ開始15分で結婚してしまいました。

ブラジルに生まれ、アメリカ、スイス、カナダ、スペインと住まいを移し、
ポルトガル語、スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、カタルーニャ語の7つの言語をマスター、
体を鍛え、笑顔を絶やさず、積極的に人と関わる。
彼女のパフォーマンスには、前向きな姿勢で人生を切り拓く後押しをする力があります。
でも、運命の人を見つける秘訣は、

…靴を落とすこと?

現在はスペインで幸せな家族を築いているジェシカ。
普段から自転車に乗るのがお好きだそうです。
静岡の太平洋岸自転車道サイクリング、おすすめしておきました。
これからも、世界中いろいろなところで黄色い自転車のジェシカに会えるかも?
ちなみに公式ガイドブックの写真はローマで撮影されたものだそうです。
やはりイタリアカサマツだったのですね。

(yyukke)

2019フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2019/11/01 05:23 PM
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