Festival Report フェスティバル レポート 2017

会場とともに作る暖かい空気と笑いの渦/山本光洋

大道芸ワールドカップin静岡の会場であるパルシェ屋上が、暖かい空気と笑いに包まれた。



チャーミングな笑顔が特徴なパントマイム師、山本光洋。
彼は、ニューヨークで偶然パントマイムに出会った事をきっかけにこの道を進み始めた。
現在ではダンス・オペラまで活動の幅を広げる注目の的だ。

そんな山本光洋の創り出すユニークな世界観に、観客は魅了されていく。
独特な視点から考え抜かれたギャグ。体の細部まで行き届いた動き。
小さな人形やブルーシートを加工した簡素な小道具や自身の声の使い方。

親近感が沸くコミカルな音楽と動き、ネタと顔の表情の豊かさが観客の笑いを誘う。
アイディアの源は?と聞くと、「こもって考えて、パッとあるとき思いついたら稽古場で試してみる」を繰り返しているそうだ。



ショーでは常に動きの緩急をつけること、また、自分が楽しむことを大切にしている。
講演前後に、ファンから「がんばってね」という温かい声援をもらうと、それがショーを勇気づけるものにしてくれるとのこと。

普段のギャグの練習はしないが、新ネタは熟考し、どうすれば観客を喜ばせられるか、
この難題に常に正面からぶつかって挑戦している。
そんな彼の新ネタである「浦島のカベ」が今年は披露されている。



観客を巻き込んだショー構成はどこまでがアイディアでどこまでがアドリブなのだろうか?
ライブでしか味わえない山本光洋の笑いに溢れたショーをぜひご覧あれ!

(Chiiton)

2017フェスティバルレポート
2017/11/03 06:08 PM
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