Festival Report フェスティバル レポート 2016

空を泳ぐ人魚姫 オーレリー・ドーファン

パフォーマンスが始まると、会場はもうすでに彼女の美しい海の世界の虜に。

彼女はゆっくり上昇し、しなやかに身体を使い、海の生き物や彼女の持つ世界観を巧みに表現していく。

すると突然、身体に巻いていたリボンを解き、一気に急降下!
会場から驚嘆の声があがり、暖かい拍手に包まれた。

一度地面に降りた後、彼女は網を身体に巻きつけ再び上昇。
彼女のパフォーマンスのテーマでもある『海』を彷彿とさせる演出だった。

約15分間、会場は人魚姫のような彼女の美しくも力強いパフォーマンスに圧倒された。






パフォーマンスが終わると、静かな声で観客にメッセージを送っていました。

「私からのコインを受け取ってください。そして私のことを思い出してください。」

アルプスの小さな村の出身で、幼いころから自然に囲まれ、自然のエネルギーを感じながら育ったので、今でも自然や動物、環境を守ることに積極的に活動しているのは、納得させられます。

16年間ダンサーとして活躍し、8年前からエアリアルを始めたそうです。

空中でのパフォーマンス中、富士山が見えたわ!と言っていました。

日本は2度目の滞在で、日本人が物に敬意を払うところ、自然や環境もとても気に入っていて、
できれば富士山の山頂にコインを置きに行きたい、と言っていました。

そう、彼女にとってコインは思い出のシンボル。

「私はここに、メッセージを伝えにきたのです。静岡の人にはとても感謝しています。」

彼女にとってパフォーマンスとは、見せることではなく、意思を伝えることなのだと感じました。

by いずみこ Marine Lapin

2016フェスティバルレポート
2016/11/05 05:01 PM
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