Festival Report フェスティバル レポート 2016

国境を越えたハンドトゥハンド/Duo AB


ウクライナの女性オーリャと日本人の男性真志のアクロバットデュエットです。

ウクライナ国立サーカスカレッジで一緒だった二人は、試した技が成功したこときっかけに組むことを決めたそうです。
また、組んでから七年の二人は結成1年目で大道芸に出場、一昨年からON部門に選ばれました。

彼らはアクロバットだけではなく、巨大風船などを使ったパフォーマンスを行い、笑いを巻き起こしてました。


photo by Atsumi

そして磨きあがれた肉体で、息を呑むようなハンドトゥハンドも披露してくれました。
オーリャと自分を両方手だけで支える真志の姿は観客に感動を与えました。


photo by Atsumi

また、いすを使ったパフォーマンスでは、机の上にいくつものいすを重ね、その上で逆立ちをするというスリリングなものでした。
観客は息を止めて見守り、技が決まったときに盛大な拍手を送ってました。


photo by Atsumi

お互いの出身が違うため、文化の違いで驚くことがたくさんあるそうです。
生活面ではもちろん、日本でよく行われる外のパフォーマンスには最初は慣れなかったそうです。

二人はもともと'Duo Abimanola' という名前で活動していたが、みんなに名前が言いにくいユニットとして覚えられるのではなく、
しっかり覚えてもらいたいということで 'Duo AB' と二年前から変えたそうです。

静岡の大道芸の感想を聞いたところ、
「静岡の人は大道芸に慣れてる。同じ『大道芸語』が通じる。リアクションがよく、やりやすい。」と伝えてくれました。

もともとは結構まじめな演目を行ってた二人は子供からも楽しんでもらえるように少しふざけた内容も取り入れたそうです。
確かにパフォーマンスを見ていた観客には小さい子もたくさんいて、幅広い年齢層から楽しまれてることがよくわかりました。

6歳からアクロバットをやっているオーリャと高2でジャグリングを始めてそこからアクロバットに切り替えた真志。
国の違う二人が出会ったのは奇跡としかいえません。
そして二人が出会ったからこそたくさんな人に笑顔を与えることができたのだと思います。


photo by Atsumi

笑いもスリルもある二人のパフォーマンスを見る機会があったらぜひ見てください!

(フジ)

2016フェスティバルレポート / アーティスト オン部門
2016/11/06 02:33 PM
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