Festival Report フェスティバル レポート 2015

心優しい手品師/紙麿呂

間近で見て楽しんでほしいと観客を手前まで寄せた紙麿呂。


物静かで控えめであるが、先日行われたドイツでのストリートマジシャンの世界大会で優勝した経験を持つ紙麿呂の、次々と繰り出されるパフォーマンスに観客はぐっと引き込まれてゆく。

赤い衣装と白いメイクが対照的で印象に残る紙麿呂が作り出す世界は独特だ。

それは一見静かで小さな世界のように見える。


しかし、小さな動きに集中して引き込まれた観客はお釈迦様の手のひらの上で飛び回った孫悟空のように紙麿呂の術中にはまる。

そんな観客を見つめる紙麿呂の表情は穏やかで優しく見えた。

パフォーマンス終了後にお話を伺ったが、雨を感じながらでも楽しんでもらえたらよかったとの言葉が印象的だった。


(うるし、宮本)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/02 05:32 PM
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