Festival Report フェスティバル レポート 2015
贅を尽くした曲技の宴/プレミアムショウ・プレミアムショーケース
道端の通行人の足を止めての大道芸とは異なり、
トップアーティストが舞台上へ集結しての、
ギュッと大道芸の魅力を詰め込んだプレミアムステージ。
16:40、開幕前から会場にわくわくとした期待感が満ちていき、
ついにはあふれそうになった頃、ジャズバンドの登場で
ナイトショウの幕開けになった。
4日間のワールドカッププレミアムステージは、
初日早々、ほぼ満席の人出。
静岡市の姉妹都市、米国ネブラスカ州の大学から
ジャズバンドが来日しての演奏。
つややかなジャズの音色に、会場全体が
心地よい一体感に包まれる。
昨年度ジャパンカップ優勝者コメディアンのファニーボーンズ(日/英)、
張海輪中国雑技王(中)、ダメじゃん小出(日)という
国籍も大道芸のジャンルも大胆に横断した一日限りの司会四人組。
今日一日の即席チームとは思えないほど、息の合った進行を見せていた。
■ラソテッラ
レトロな自転車にまたがり、クラシカルなBGMに乗せて
三人一体のバランス芸をみせた三人組。
狭い自転車の上でのサーカスアクションも優雅にこなし、
会場全体がおとぎ話の世界に迷い込んだような錯覚を受ける。
■ジョニーフィオリン
ジャグリングの技術を織り交ぜたドタバタ芸が魅力の彼。
隙あらば会場の子供たちを舞台に引き上げて主役に変えてしまい、
半ば強引に、会場のテンションを盛り上げていた。
■ジョーダンマックナイト
驚異の軟体アーティストの彼女。
背筋をピンと反らせた姿勢からどんどん背中をそらせてゆき、
ついには股関節から頭を挟むまでに。
目を疑う光景に、観客は驚きの声があがっていた
■サンズカンパニー
〆はスウェーデンからの二人組み、サンズカンパニーの二人。
普段から見慣れていたはずのシーソーが
互いの体を天井までと打ち上げる発射台と変貌した。
重力から解き放たれた空中パフォーマンスに、
会場からは鳴り止まない拍手がいつまでも響いていた。
■当日は偶然にも、ジョニーフィリオンの誕生日。
司会から差し出されたケーキの蝋燭をジョニーが吹き消すと、
和やかな雰囲気の中、ナイトショウの幕切れとなった。
(photo by K.umemoto)
2015/11/01 12:59 PM