Festival Report マッチョで愉快なナイスガイズ - レ ビタミン - - フェスティバル レポート 2015

マッチョで愉快なナイスガイズ - レ ビタミン -

舞台に出てきたのは
真面目そうでマッチョな2人の外国人。
一目でアクロバットとわかるいでたち。
これから真剣勝負が始まる・・・
そう思っていた。

ところが!

演技が始まったとたん、その概念は
跡形もなく吹っ飛んだ。

彼らはいきなりコントを始めたのだ。
気の抜けた愉快すぎる掛け合いに
たちまち笑いだす観客たち。
その笑いがさらに彼らのコントを
冴えわたらせ、それはやがて
肉体と肉体のぶつかり合いとなり、
文字通りの「マッチョなコント」と化した。

やがて。

その演技の随所にさりげなく入る
難易度の高いアクロバットの数々。
愉快すぎるコントを継続して
こちらの笑いを存分に取りながらも
次第にその肉体はむきむきになり、
アクロバットの難易度はさらに上がり、
ついには信じがたいまでに超人的な
ものすごい事が目の前で起きている。

にもかかわらず、彼らは相変わらず
涼しい顔をしながらコントを繰り広げ、
観客に何度もちょっかいを出しては
高笑いしながら超人的なアクロバットを
次々と披露していくのだ。

彼らは一体なにもの?

本人たち曰く、カナダのケベックから
遠路はるばる静岡に来たらしいが、
超絶レベルでとても人間業とは思えぬ
アクロバットをこともなげにこなすような
超人達がこの地球上の生き物とは思えない。
本当は彼らは「宇宙人」なのではないか?
そう錯覚してもおかしくはない。

そしてその「宇宙人」たちは、
初めてであった観客がどこでウケて
どこで爆笑するかを熟知したかのように、
こちらが期待するような演技を披露し、
なおかつ笑わせてくれる。
なんて愉快ですばらしいマッチョたちよ!



かくして。
ショーの最初から最後までずっと
笑いが途切れることなく続いた
約30分。本当にあっという間だった。

このマッチョなコントショーを観られるのは
今年は明日が最後に違いない。
まだ彼らのショーを観ていないあなた。
このラストチャンスを逃すときっと後悔する。
ぜひ会場に足を運んでほしい。

(富士山なすび)



2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/02 11:31 PM
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