Festival Report フェスティバル レポート 2011
大胆パフォーマンスに天を仰ぐ!/ベンチャ
空中で繰り広げられるパフォーマンス、エアリアル。
大道芸ワールドカップin静岡では、オランダからやってきたベンチャが
ダイナミックなエアリアルで魅せてくれます!
ベンチャは、スウェーデンのミカ、オランダのサラ、ブルガリアのディミの
女性2人と男性1人からなる3人組。
大道芸ワールドカップin静岡には今回4回目の参加です。
空からつられたフープやリボンに美しくからみついて、
コンテンポラリーダンスとアクロバティックを組み合わせて創り上げた技を披露します。
力強さの中にバレエのような優雅さもあり、思わずため息がでちゃいます。
秘訣は、しなやかな身体と鍛え上げられた筋肉。
週4日は1日4~5時間の筋肉トレーニングや練習を欠かさないそう。
ダイナミックなパフォーマンスに、お客さんはみんな天を仰いで釘付け。
高いところなので遠くからでも見えるのがうれしいですね。
「静岡のお客さんは、いつも笑顔がたえない。温かくて、だいすき」とミカ。
サラも「ぜひ見に来てね!」とにっこり。
あなたも3人のすてきな笑顔と空中の大胆パフォーマンスに魅了されちゃおう。
(ろみ)
2011/11/03 02:04 PM
茶目っ気溢れる天才兄弟/桔梗ブラザーズ
一昨年からプロとして活動し始めた桔梗ブラザーズ。
トップバッターとして、会場を一気に盛り上げてくれました。
パフォーマンスが始まる前からステージの周りには大勢の人、人、人!
彼らはパフォーマンスが始まる前の余興でスピンボール(指でボールをまわすアレです)で楽しませてくれました。
桔梗ブラザーズからボールをもらって自分の指でボールを回せた子供たちは、得意気な顔をしていました。
そしてついにパフォーマンスが始まりました。
和風の音楽が流れ始め、黒い袴を身にまとった2人が颯爽と登場しました。
まずは、ボールを使った演技。
徐々にボールを増やし、最終的には7つのボールを自在に操り会場を魅了してくれました。
ここで曲調が一気に変わりアップテンポの曲が流れ始めたと同時に2人の衣装もチェンジ。
そして、見せてくれたのはディアボロ。
まるで鏡を見ているかのようなピッタリと呼吸のあった演技でした。
そして最後はついに、
2人が最も得意とするクラブパフォーマンス。
5本6本7本、瞬く間に数が増えていき……そして、9本!
おおー、と会場が湧き上がり、これでパフォーマンスが終わりかと思いきや、アンコールが。
これに応えて、彼らはさらに2本のクラブを取り出しました。
なんと11本のクラブパッシングをみせてくれるというのです。
会場は緊張感に包まれ、ついに! 11本のクラブが投げ出されました。
決まったーーー!!!
まさかの一発成功に本人たちも思わずびっくり。
弟の崇さんは嬉しさのあまりクラブを1本観客席に飛ばしてしまいました。(かわいい……!)
お茶目な面も見せてくれた桔梗ブラザーズ。
こんな彼らの世界観に会場の人も私たちもすっかり魅了されてしまいました。
皆さんも彼らのパフォーマンスを見ればファンになること間違いなし!
(がつ、かなコろ)
2011/11/03 01:46 PM
エキゾチックジャグリングクイーン降臨!/ミラ ロージロ
「日本には初めて!」笑顔が素敵なロシアのジャグリングクイーン,
ミラ ロージロさんを一目見ようと沢山の観客が訪れました。
始まる30分前から心待ちにしていた観客に期待以上のパフォーマンスを
披露してくれました。
ジャグリングの芸は海外でパフォーマンスしていますが、フラフープの芸は2ヶ月前に作り、
日本が初ステージになりました。
色鮮やかなコスチュームが観客を釘付けにし、さらに一日3-4時間と練習し、
洗練された芸とダンスにはひとつの迷いもない。
神秘的な音楽はさらに彼女のエキゾチックな世界へ我々を連れて行ってくれることだろう。
あなたも彼女がジャグリングしている玉のように操られてください。
是非とも彼女のパフォーマンスに転がって?きてください。
(ペパロニぴざ、Eriko、西脇)
2011/11/03 01:40 PM
魅せてくれ、サムライ大道芸。/うんぷてんぷ
ドイツ、イタリアなどヨーロッパで活動されているうんぷてんぷさんにインタビューしてきました!
和製ジャグリングの江戸神楽、和製アクロバットの曲芸という日本の伝統的なパフォーマンスを
披露してくれたが、彼らは一味違った。
守りではなく、攻撃の姿勢に。伝統のよさを保存することよりも時代にあったパフォーマンスを披露し、
人々に日本の伝統のよさを知ってもらおうと活動している。たとえばロックを日本の三味線で表現し、
洋であるバイオリンを取り入れることにより、さらに和を引き立てている。
うんぷてんぷとは‘運は天任せから’由来するグループ名だが、日本人としての誇りを大切に、一歩一歩自分の力で
進んでいくことをモットーとしている。これからも海外で日本の伝統を伝えるための活動に期待が寄せられている。
(Eriko、西脇、ペパロニぴざ)
2011/11/03 01:31 PM
さあ幕開けです/プレビューショー
昨夜の夜から並んでいる人もいたというプレビューショー。大会開幕に先駆けてグランシップで行われました。
開場と同時に前列から着々と埋まる席と人々の流れに熱風を感じるほどの勢い。
今回出場する総勢87組のアーティストや市民クラウン達が集まり開会し、約1分間という短い時間でしたが59組ものアーティストが演技を見せてくれました。この1分が20分になったときにどれだけの興奮と感動になるかと思うと、今からわくわくしてきます。
この一点に凝縮されたアーティスト達が静岡の街々に散らばり四日間の大会がはじまります。
アーティスト、ボランティアスタッフ、お客様、街の人々が交わり、静岡のすべてが「劇場にアートにお祭り」になる「特別」な時間の始まりです。
(えぬたく)
photo:Kunihiko.U
2011/11/03 10:30 AM
大道芸と街づくり/パフォーミングアート国際会議 in 静岡
プレビューショーに先駆けてグランシップ11階会議ホールでは『パフォーミングアート国際会議 in 静岡』が開催されました。
今まで体験した大道芸ワールドカップのイベントの中では異色ともいえるお堅い内容ですが、約三時間があっというまに感じられるほど中身の濃いものでした。
「芸術と都市復興」をテーマに三人のゲストスピーカーがそれぞれの立場からお話をされ、最後はプロデューサー甲賀さん司会の下、対談形式でそれぞれの質問に答える形で行われました。
ケベック州政府から来たアメリアさんは文化政策の立場から、シルク・ドゥ・ソレイユ東京代表のクロードさんは商業の立場から、神戸のNPO法人代表の大谷さんはダンサーと現在のNPO団体代表としての立場からそれぞれアートと人々の関わりについてお話しされました。
こんな膨大な講義内容ですので、予定時間を大幅にオーバーするアクシデントも・・・ありましたが、一人一人の話が今まで知らなかったものであり、ゲストスピーカーの三人の方々の共通してアートが街と人を活性化させることを考えていたいたことに驚きました。
イベントとしての大道芸ワールドカップだけではなく、そういう視点も見ることが出来、有意義な会議となりました。平日にも関わらず様々な世代の方々が(静岡だけでなく全国から!!)来た方もいるとのことで、大道芸ワールドカップへの感心の高さが伺えます。
(えぬたく)
photo:Kunihiko.U
2011/11/03 10:28 AM