Festival Report フェスティバル レポート 2008

けん玉が回る!舞う!奏でる!/伊藤佑介

最前列には、小さな男の子がたくさん。
パフォーマンス開始前から、ウォーミングアップを熱く見つめています。

けん玉師・伊藤佑介さんのパフォーマンスは、
BGMも衣装も和風に統一された空間で始まります。
パフォーマンスの場所を囲うひもまで、けん玉の糸になっているんです。

しかし、いざパフォーマンスが始まると、そのスピード感に圧倒されます。
一般的に想像されるけん玉のイメージを一新すること請け合いです。

2本のけん玉が体のまわりを華麗に回り、
剣と玉が分かれて別々に宙を舞い、
時には剣と玉がリズムを奏でることもあるのです。
客席からは、「けん玉じゃない!」という驚きの声が上がりました。

今までに生み出されたオリジナルの技は50以上になるとか。
練習中に、体を動かしながら考えることが多いそうです。
あとはジャグリングなど他のジャンルの技を見て
思いつくことも多いとのこと。

「従来のイメージとは違ったけん玉で、
また別のけん玉の魅力を感じてもらえたら」と話す伊藤さん。
けん玉の可能性ももちろん感じているし、
人やものの可能性を信じて、そこから広がっていくものがあることを
伝えていきたい、と語ってくださいました。

こだわりのけん玉、そしてその中に込められた熱い心を見逃すな!

(みーな)

2008フェスティバルレポート / 2008アーティスト オフ部門
2008/11/01 02:54 PM
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