Festival Report フェスティバル レポート 2007

くやしい、けど忘れられない! ふくろこうじ

まじめで少し貧弱そうな男が現れて、なにやらパントマイムを始めた。…と思ったら、手がうにょ~んと伸びた!!予想外のパフォーマンスに、一同「やられた!」という感じ。驚く観客に向かって、ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべる。これがふくろこうじなのか。明らかに異様な存在感だ。でも面白い、面白いぞこの人!
どこか懐かしく、昭和のアメリカ映画調の音楽が流れる中、ふくろこうじのお茶目でちょっとヘンなパフォーマンスが続く。観客も、何が起こっているのか、これから何が起こるのか、目をこらして見つめる。みんなが真剣になってきたころ、わざとボケてみたり、そうかと思ったら突然スゴ技を出してきたり。そのたび観客は、彼の思い通りの反応をしてしまう。これでは思うツボではないか…。こんなふうに観客を完全に手玉に取り、ふくろこうじ様もご満悦のニヤリ。うーん、悔しい、悔しいけど素敵!
じわりじわり攻めてくる彼のパントマイム。目を閉じても、なんだか残像がやきついている。ふとしたときに、なんだか思い出してしまう。センスのいいパントマイムは、その場限りで終わらないんだな。こんなふうに、見た人の「懐かしい」という記憶の一部になっていくんだなぁ。もう少しだけ、このパントマイムの余韻に浸っていたい。そう思わせてくれる、不思議なパフォーマンスでした。
(mei)

2007会場レポート / 2007パフォーマー オン部門
2007/11/04 03:53 PM

海賊登場! ハッピィ吉沢(ワイルドバージョン)

天候と旗日に恵まれて前日よりも3~4倍のオーディエンスに恵まれての開演となりました!
パイレーツ・オブ・カリビアンの衣装に身を包み、BGMも映画パイレーツのサントラのシンフォニーを使用してのダイナミックな雰囲気作り…♪
ストーリー性の強い緊張感あるパフォーマンスであると同時に、ノスタルジックな彼の独特の空間・世界観にオーディエンスは皆圧倒されていた様子。
彼自身、オーディエンスの集中力を高める為にもパフォーミング中は一切言葉を使わずに取り組んでいるという。
言葉を挟まない方がより観衆の想像力が高まるんですって。
今回のワイルドバージョンと名付けられたパフォーマンスは自己表現にワイルドさを取り込みたかったという。
実は日舞や歌舞伎も嗜む彼の自己表現は素晴らしく、マジックの合間にはメリハリのある決めポ-ズが効果的に「場」を盛り上げていました!
マジック技術もさることながら、「場」の創り方も大きな課題なんですね~。

2007会場レポート / 2007パフォーマー オン部門
2007/11/04 03:38 PM

イザベラ、エキゾチックでストイックな空中パフォーム!♪

バレーとオペラ等様々なダンスのルーツを融合させた彼女独特のアクロバットパフォーマンス!
日本初公演という彼女は大の日本文化好きで念願の来日だという。
アジアの神秘に興味を持つ彼女の選曲も衣装も大変エキゾチックな仕上がり…♪
ポーランド出身の彼女の夫はロシア人のモダンダンサーであり、インスピレーションを受ける事は多々あるという。
無駄のないストイックな「美」を表現する彼女はシルクを操り、時には天女のように、また妖精のように宙をひるがえる。
実は屋外パフォーマンスは滅多にしないという彼女は、天候、特に風・雨で危険を伴うパフォームに一変するという。
しかし、日差しを受けた彼女の演技は力強く美しく本当にすばらしかった。

(kanakon)


2007会場レポート / 2007パフォーマー オン部門
2007/11/04 03:14 PM

素敵なパフォーマーと幻想の世界へ~ 宙-Kanata

5回目の登場!今回は「球斗」改め「宙(かなた)」となって出場です!
3年ぶりの彼の出場を心待ちにしていたファンも多かったはず。

黒のタキシードと帽子を身を包み、時折ステキな笑顔を見せながら、
5つのボール巧みに操ります。それらはまるで宙(かなた)の体の一部になったかのよう。

幻想的な音楽とともに、彼のパフォーマンスの一番のみどころが始ります。
透明な筒のなかの4つのボールを、宙(かなた)はボールに触れることなく自在に操ります。
筒のなかで何が起こっているのかは、誰にもわかりません。
観客の頭の中は「???」に…

自分のパフォーマンスのイメージにより近い名前にしたかったという彼。
いくつものボールが宙に浮いているかのような、宙(かなた)によるイリュージョンの世界をぜひ体験してみてください!

nana

2007会場レポート / 2007パフォーマー オン部門
2007/11/04 02:58 PM
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