Festival Report フェスティバル レポート 2023
今という時間を大切に / Ray麗
青空の下、時刻は昼の12時を回った。
駿府城公園の中心部に舞い降りたのは、和装のドレスを身にまとった可愛らしい姿のバルーンアーティストRay麗さん。雅な音楽が流れ、ステージスタート!
「作品ができたら、一斉に拍手お願いします!」という声とともに、なんと後ろ向きで背中で作品をつくりはじめるRay麗さん。
まさかの技に観客の方々は、暑さなどそっちのけ。完全に釘付けに。
「完成まで、3!2!1!」
できたのはかわいらしいプードル!みな一斉に大きな拍手を送ります。一気に会場が一つに。
「おかえりって声が聞こえて泣きそうになりました」とパフォーマンス後に話していたRay麗さん。
Ray麗さんにとって、この大道芸ワールドカップはバルーンアートをするきっかけになった、思い入れのある場。コロナが明けた大道芸ワールドカップの場は、「お客さんはみんな待っていたんだ、大道芸を。」そう思わせるものだったそうです。
そこからはRay麗さんの華麗なパフォーマンスの連続。テンポの速い音楽とともに、素早い動きで一気にバルーンを組み合わせ、形をつくっていく。しかし、ただ手元を動かすだけではない、体全体を使ったパフォーマンス。作っている途中の作品を観客に見せながらのパフォーマンスは、なにができるのか考えさせます。
Ray麗さんのパフォーマンスの見どころで外せないのは、実際にバルーンをもらえるというところ!拍手をたっくさんしたら、とてもかわいらしい形の作品を手にすることができるかも!?観客たちはRay麗さんの作り出す、まさに「舞台」に誘われていきます。
そして最後は、2018年「Twist & Shout 2018 in Las Vegas」で優勝したパフォーマンスを披露。まさに圧巻。その一言につきます。
Ray麗さんは自身のパフォーマンスについて「バルーンはしぼんで、割れて、なくなって…はかないものです。私はこのパフォーマンス通して、皆様に生きているのはいましかない、今っていう時間を大切にしてほしいという思いが伝えられたらと思います」と語っていました。
そんなRay麗さんのパフォーマンス、ぜひ会場にてご覧ください!
2023/11/02 04:31 PM
光洋ワールド全開!! / 山本光洋
夏の日差しかと疑うような暑さの中、青空の中で笑い声が響いていた。
今回の参加は実に4年ぶりである山本光洋さん。光洋ワールドで名を馳せる彼が大道芸ワールドカップへ4年ぶりに帰ってきた!
私たち取材班は、記念すべき4年ぶりであり第一回目の舞台を見ることができた。たくさんの小道具で溢れ、舞台ではいろんな技が炸裂し、いつの間にか彼のパフォーマンスに引き込まれていく。
開始早々突如現れた不思議な犬の人形。子供たちはすぐさまその犬の虜になっていた。観客を巻き込んで不思議な犬は会場を右へ左へ猛ダッシュである。たくさんの子供達や観客に囲まれて、パフォーマンスは笑いに包まれていた。
コロナ明けでやっと本格的に再開できた大道芸。30回目を迎えた大道芸ワールドカップin静岡について伺うと、様々な事情があるとは思うが続けて欲しいと正直に伝えてくれた。
パフォーマンスの一つ一つが、少し小道具を変えることで途端に新しいものに変化していく。操り人形に一瞬で変化し、テーブルクロス引きや頭の上で華道を披露したりと、どれも見逃せない大技だ。
久しぶりの参加で緊張していたが、「お帰りなさい」そう言わんばかりの会場の温かい拍手には彼自身もぐっとくるものがあったという。コロナの影響で、中々接近してパフォーマンスをすることが難しくなっていた今日この頃。久しぶりに思い切り観客の人たちに関わることができたそうだ。
新しい技を考えるときには、いつも遊びから派生して生み出している。たまにはお客さんからいただいた声を参考に生まれるパフォーマンスもあるそうだ。ちなみに最近始めた新しいことは、スープカレーとそば打ちだそう。
これからもどんどん新しいことに挑戦し、観客に笑いを届けてほしい。
2023/11/02 04:16 PM
2006年チャンピオン、アランシュルツ登場!
出だしは特大ビーチボールを客席に投げ込んでのコミュニケーションで始まった。
慣れてきた観客の皆さんが上手にボールを返せるようになった頃、その特大ビーチボールでジャグリングをして見せる。
途中、9年前に結婚した奥さんのベロニカが、フットジャグリングで4枚の四角い座布団状のものを両手両足で回転させる妙技を披露してくれた。
次はアランが素晴らしく速く、キレのいいステップで超高速のバウンスボール9個の早ワザを披露して館内を沸かせた。
アランは最高12個のバウンスボールをパフォーマンスしたことがあり、多分、ワールドレコードかもしれないと語っていた。
8度目の静岡はコロナの中断でのブランクがまったく感じられず、観客の皆さんの熱い思いが伝わってきた、と語っていた。
運が良ければ、またベロニカのアクロバティックなフットジャグリングもアランのスーパーテクニックとともに楽しめるかもしれない。
(記事・写真/フミさん)
2023/11/02 04:06 PM