Festival Report フェスティバル レポート 2017

ディアボロ 台湾からの超新星/チーハン・チャオ

わ!わ!わ!演技が始まった瞬間、観客はチーハン・チャオの華麗な動きに目を奪われた。

チャオが操るのはディアボロと呼ばれる独楽の一種で、空中に浮かべたディアボロを紐で操る曲芸。しかしチャオのスタイルは他のアーティストと似るところがなく、あくまでcoolかつstylish。豪快なダンストラックに合わせて竜巻のように身をよじり、振り回したワイヤーで空中のディアボロを次々と捕まえていく。

両手に持った二つのワイヤーがそれぞれディアボロを捉えると、観客席からは一斉にどよめきの声があがった。





チーハン・チャオは台湾出身の25歳。といっても、小学校の部活動としてディアボロを始めてから、すでに18年ものキャリアを重ねている。

チャオは暮らしの中のあらゆる物事からディアボロ新技の着想を得て、その習得に打ち込んできたという。チャオの高度な技は、どれもが不断の練習を重ねてやっと習得できるもの。時には挫折して諦めたいと思うことがあっても、ディアボロを仕事にしたいという一念で困難を乗り越えてきた。

ソロでの日本のパフォーマンスは今回が初めてで、特に今回は静岡のワールドカップのために新しい技を準備してきたという。静岡で初披露となる新技で、チャオのディアボロはどんな動きを見せるだろう?あなたのその目でぜひ確かめてほしい。



Written by Kamome

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/03 09:03 AM
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