Festival Report フェスティバル レポート 2017

天空の円舞 / フライトオブパッション

2つのストラップに、男女が絡み合い、そっと離れてまた絡み合う。
空中だけでなく、地上でも止まることなく2人の愛の物語は続く。
優しく、時には激しく、見ている私たちはただ吸い込まれるように引きこまれる。
2人の愛に胸を打たれた。

彼らの演技の中で、口でストラップをくわえて女性をつり上げるところがある。
「ここは大変じゃないですか?」
と質問すると、
「25年やっているが、ここ10年はマウスピースのみで、
補助具を使わずノーガードでやってるよ。170kgまでトライしたよ。」
と答えてくれた。
これを行うのにハードなトレーニングをしているとも言っていた。

美しく、優雅な演技はストーリーを重視しているラブストーリーだから。
でも2人があんまり親密になると妻が怒って落とされちゃうよーww。
(彼の奥様はクレーン担当)
とジョークが。
どこまでホントか悩むほど(笑)

女性が男性を吊り上げるのも珍しい。
彼女は体操をやっていたので、鍛えているから大丈夫。
両親をはじめ家族はみんなスポーツ一家なのよと。

普段はシアターでやっていて、外でのパフォーマンスは初めてだと。

この後はドイツでのディナーショー。
2メートルの円形のステージでの演技は、回っていると足が観客に当たりそうになるのよ
と最後まで笑わせくれる2人。

オンとオフの切り替えが早いのも素晴らしい。

愛に充実している人も、愛に飢えている人も
この秋の素敵なラブストーリーで、心を満たしませんか。






みゅげ




2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/04 03:44 PM

女は強し!男は優し! / カレン&ドミニク

結婚式の後、二人の間に邪魔がはいり、花嫁はご機嫌ナナメ。








そんな花嫁に花婿があれこれと頑張ってアピールするが、なかなかお許しいただけない。
でも最後は…。やっぱり物に弱いよねー(笑)





ちょっぴり笑ってしまうラブストーリーは仲直りしてショーが始まる。

カレン&ドミニクの魅せどころはここから。

プレビューの演技が脳裏に焼きついて、この2人にどうしても聞きたい!!と思ってた。

ポールの演技、パントマイムの様に歩く姿に驚き、あまりにも素晴らしくて。
空中を歩いているような…、そう空中遊泳?!のような気がして目を疑ってしまった。
10年前から行っているこのパフォーマンスは他の人がやってないことと考えたオリジナル。
これを行うのに気をつけることは、筋肉の動きを良くすること、
2人が一体感できるためのアイコンタクトだそうだ。

息がぴったりの2人は、2年半前に結婚していてコンビも4年半。
演技の中だけでなく、それ以外でも仲が良くて、美男美女の素敵なカップル。


静岡は初めてだが、日本は2回めで。
以前、福岡で番組にも出たそうだ。

「観客が素晴らしいので、全力を尽くすのみ!!」

と答えてくれた彼らの演技は見逃さないでほしい。



みゅげ

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/04 03:27 PM

ワールドチャンピオン狙ってます!/コミック トリオ エクイヴォキー

ウクライナ出身の男性3人組…ということは筋骨隆々のアクロバットか?
と考えたあなたは大道芸ワールドカップにお詳しい方ですね!
でも、エクイヴォキーはちょっと違うんです。
コミックトリオエクイヴォキー、直訳すると「喜劇三人衆駄洒落組」といったところでしょうか。
エクイヴォーク equivoke ちょっと複雑なジョークという意味の言葉を名前に使い、
一瞬考えてワーッと笑える、そんなパフォーマンスを見せてくれます。

背の高いジョージ(Georgii)、髪の毛くしゃくしゃのディミマ(Dmyma)、キューピー髪型ユーリ(Yuriy)の三人は、
2001年にサーカス学校で出会い、それから16年以上一緒に芸を磨いてきました。
リーダー等の役割分担は特になく、常に3人で共に考え共に鍛えているとのこと。
そして、練習するというよりも、現場での実践とお客様の反応を大切にし、新たなパフォーマンスを創っていっているのだそうです。

昨年のブロンズ賞から、今年はチャンピオン目指して気合入れてきました。
息の合った3人から繰り広げられる笑い、ときどき、筋肉、お見逃しなく!

なお、日本・静岡を訪れるのは去年以来2回目のこと、去年食べた焼き鳥と餃子の味を楽しみにやってきたそうです。
屋台で出会えるかもしれませんので、焼き鳥屋さん、餃子屋さんではエクイヴォキーいないかなーと注意してみてくださいね。

(yyukke)


今後の予定

11月4日(土)

13 静岡市民文化会館 12:30 15:00 
プレミアムステージ 15:00開演

11月5日(日)

2  メイン広場2 11:30 13:30 15:30

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/03 09:22 PM

半空中の王者/リ・ウェイ



昨年チャンピョンに輝いたリ・ウェイが、スペシャルゲストとして再び静岡に。陽射しが照りつける中、大勢の観客が彼の素晴らしいパフォーマンスを求めて集まった。
大きく左右に揺れる一本の細いロープの上で、鍛え抜かれた肉体を持つリ・ウェイによって繰り広げられる技は、15年もの歳月をかけて作りあげられたもので、誰にでもできるものではない。

まずは地上。四点杖のような器具の上で、逆立ちをする。片手を離したり、体を横に傾けたり。場が温まったところで、いよいよ空中へとパフォーマンスの場を移す。ロープに手を掛け、体を持ち上げる。安定した足取りで、ロープの端から端へと歩き、地上と同じように逆立ちを。途中からは、杖のようなものをロープの上におき、その上で逆立ちをしたり、ペダルを手で漕ぎながら、一輪車でロープを渡ったりと、リ・ウェイは安定感のあるパフォーマンスで、最後まで観客を魅了し続けた。

リ・ウェイは世界中のフェスに出演しているが、すべてのパフォーマンスにおいて、試合のように思いながらパフォーマンスをしている。
自らのパフォーマンスに対して真摯に取り組む彼だが、そのストイックさと裏腹に、その衣装と髪型には、遊び心が垣間見られる。
人目を引く特徴的な衣装と髪型は、リ・ウェイの、好きなものを好きなように、という精神によるものだ。大道芸では、全日程異なる衣装を着るという。
パフォーマンスだけでなく、服装にも注意して観るとより楽しめるのではないか。(くるみ)




2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/03 06:11 PM

ワールドレコードのジャグリング王者/ドミトリー チェルノフ

 若きジャグリングの王者、ドミトリー・チェルノフは17歳で初来日し、今回が11回目の日本とのことだ。
ボールのジャグリングでは世界レコードの7個を扱うアーティストである。

 黒の衣装には背中や脛など、いたるところにジャグリングのためのボールを収納するための籠上のものが
付けられており、魔王のような雰囲気だ。イメージは忍者か、デビルマンかと質問したところ、シャーマン
とマジシャンを統合してイメージしているとのことであった。「ハロウィンじゃないよ。」と笑いながら語る、
ボールを片手に側転を決めたりする、アクロバティックでとてもフレンドリーなシャーマンだ。

 両親ともにサーカスで活躍していたため、7歳からこの世界に入り、12歳から単独で演技もするようになり、
その12歳の時のロシアでのユースカテゴリーでベストジャグラーに選ばれてもいる。その後はパリやモンテカルロ、
モスクワなど、世界中の大会で優勝している。7つのボールが宙を飛ぶ様は本当に素晴らしい。

 昨年はボリショイサーカスで来日しており、観客とのやり取りも、笑いを誘いながら楽しませてくれる。
日本は世界中色々な所へいっているが、一番素晴らしいと話し、特に静岡の皆さんはリスペクトしていますと、
笑顔で語ってくれた。日本に11回も来ている理由がわかった。
                                          フミさん

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/03 05:44 PM

強靭な信頼が繋ぐ人間ブランコ/ホセフィーナ カストロ&ダニエル オルティス

 力強く、美しい人間ブランコを披露したのはホセフィーナ カストロとダニエル オルティス。2人はアルゼンチンからやって来て、日本へ来たのは初めてだそうだ。文化の違いに驚いたり日本人の親切さに感動したりと、日本を満喫しているようだった。



 2人が出会ったのは2010年。サーカス会社で出会い、共に練習するようになったそう。今までにヨーロッパや南アフリカなど様々な場所でパフォーマンスを繰り広げてきたそうだ。

 ステージが始まる前から、ダニエルは着替え姿を観客に披露したりTHE BOOMの島唄を突然歌い出すなど、笑いを誘い、観客を魅きつけた。しかしステージが始まると、喧騒に包まれていた観衆に緊張感が走った。愛の喪失と再生の物語を想像させる10分間のパフォーマンスが幕を開けた。

 ダニエルの腕を空中ブランコのようにして空中を舞うホセフィーナ。しなやかさや美しさをも兼ね備えた迫力のあるパフォーマンスに観客は圧倒される。二人の手がふわっと離れる瞬間には誰もが息を飲んだ。並大抵の信頼では成し遂げることの出来ない技に2人の絆を窺える。



 およそ8年もの歳月をかけて完成されるパフォーマンスの練習では怪我をしないよう肩や膝などのストレッチは怠らない。練習の中では衝突や意見の食い違いが頻繁にあるようだが、それを乗り越えた上での、人間ブランコを成功させたいという思いが素晴らしい演出を創り上げている。

 危険を孕んだ技を成功させられるのは2人の愛故他ならない。繋がる愛を感じられるそのパフォーマンスを是非、間近で感じてほしい。

(山男)

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/03 04:38 PM

ディアボロ 台湾からの超新星/チーハン・チャオ

わ!わ!わ!演技が始まった瞬間、観客はチーハン・チャオの華麗な動きに目を奪われた。

チャオが操るのはディアボロと呼ばれる独楽の一種で、空中に浮かべたディアボロを紐で操る曲芸。しかしチャオのスタイルは他のアーティストと似るところがなく、あくまでcoolかつstylish。豪快なダンストラックに合わせて竜巻のように身をよじり、振り回したワイヤーで空中のディアボロを次々と捕まえていく。

両手に持った二つのワイヤーがそれぞれディアボロを捉えると、観客席からは一斉にどよめきの声があがった。





チーハン・チャオは台湾出身の25歳。といっても、小学校の部活動としてディアボロを始めてから、すでに18年ものキャリアを重ねている。

チャオは暮らしの中のあらゆる物事からディアボロ新技の着想を得て、その習得に打ち込んできたという。チャオの高度な技は、どれもが不断の練習を重ねてやっと習得できるもの。時には挫折して諦めたいと思うことがあっても、ディアボロを仕事にしたいという一念で困難を乗り越えてきた。

ソロでの日本のパフォーマンスは今回が初めてで、特に今回は静岡のワールドカップのために新しい技を準備してきたという。静岡で初披露となる新技で、チャオのディアボロはどんな動きを見せるだろう?あなたのその目でぜひ確かめてほしい。



Written by Kamome

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/03 09:03 AM

国技「マラカンブ」を見応えあるエンターテインメントに変えた、インドの神秘

皆さんは、インドの国技である「マラカンブ」をご存知でしょうか?マラカンブとは、元々はインドの武術の基礎トレーニングから始まり、
戦士の体作りのエクササイズとして行われていました。「マラ」とは戦士で、「カンブ」とは柱を意味します。

そんな伝統競技でエンターテインメントに変えたのは、マラカンブ発祥の地であるインドからやってきた3人組、
「インクレディブル マラカンブ (英記)Incredible Mallakhamb」です。彼等は5~7歳の頃からパフォーマンスの勉強をしており、
自らのパフォーマンスを国際イベントなどで披露して回っています。実際にインドでは、日本では小学生にあたる年代からパフォーマンスの勉強をしているようです。

パフォーマンスが行われたのは11月2日の木曜日。場所はメイン広場3。この日の天気は晴れており、行うには絶好の機会とも言えたでしょう。
そんな天気の中で行われた彼らのパフォーマンスは圧巻でした!ポールに登るときにみせる身軽さ。
重力に負けない体から繰り出される様々なポーズ。そして、パフォーマンスから感じさせられるのは、インドの神秘を思わせる文化でしょう。
なんだかインドの文化に興味がわいてきました!皆さんも感じませんか?

パフォーマンスの始まりに、観客の皆さんにも体験させてもらいました。彼らが「できる人はいませんか?」と観客の皆さんに尋ねてみたところ、
なんと!元気な子供達が元気良く手を上げていました!子供達も彼らのパフォーマンスに大変興味を持ったでしょう。裸足になり、ポールに登りました。
ところが簡単には登ることが出来ませんでした。大人でも難しいでしょう。パフォーマンスが本格的に始まる前から、
インクレディブル マラカンブが難しいテクニックを持っていると感じられます。

パフォーマンスの後のインタビューで、『自分たちのパフォーマンスをもっと広げたい。静岡だけでなく、世界中に。』と答えてくれました。
プレミアムステージのワールドカップ部門でも披露されるインクレディブル マラカンブのパフォーマンスと、今後の活躍にに乞うご期待!!


 《今後のスケジュール》

 11月3日 (金・祝) ①11:45~ ②13:45~ ③15:45~  会場;常磐公園

 11月4日 (土)   ①11:00~ ②18:00~        会場;富士見芝生広場 
          
           *15:00からプレミアムステージにて、ワールドカップ部門に出場。

 11月5日 (日)   ①11:45~ ②13:45~ ③15:45~  会場;札の辻

 (Naoki Sugiyama)

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/02 07:22 PM

空に描く物語/Duo eMotion

PierreとMorganeからなる男女二人組のユニットDuo eMotion。
巨人像のように筋肉質なpierreと妖精のように華奢なMorgane。
今回はブランコを利用したパフォーマンスを披露してくれた。

ひとたび演技が始まると、小さなブランコに身をまかせ、
木の葉のように優雅にひらひらと舞台を舞い上がっていく。

ブランコを利用して舞台上の三次元空間を余すところなく使いきり、
鍛え上げられた体躯を通して伝える表現はまさに舞台芸術!

命綱もなく空中でただただ自然になめらかに絡み合う二人を見ていると、
二人のまわりにはまるで重力が存在しないよう錯覚してしまいそう。

開幕からひと時も途切れない流れるような演技で、
その舞台はまさに一瞬のようだった。

世界最大のサーカス学校で学んだという二人。
二人が描く物語を、ぜひ会場で体験してほしい。

(don)

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/02 05:36 PM

世界に広がる楽しさと驚きの輪/Mr.Dyvinetz

南米チリ出身で、現在はバルセロナを拠点に活動しているMr.Dyvinetz。大きさの違う2種類のリング(cyr wheelといいます)を使った
アクロバティックで美しいパフォーマンスに、クラウンコメディーのようなにぎやかさ、ドタバタ感を織り交ぜた、
感情の振れ幅の大きい印象的なショーを見せてくれます。



「連続性のある要素を使ってパフォーマンスをするのが好き。それにcrywheelはアクロバティックで初めて使った日からとても
気に入ったよ。」と、このリングを使ったパフォーマンスを始めたきっかけを話してくれました。「特に小さいリングを使うのは
面白いね。自分には小さすぎるから。」



「大道芸ワールドカップは世界中のアーティストの間で有名で、ここに来られることはとても光栄なことだよ!」
日本に来るのはこれが初めてということですが、1回目のパフォーマンスを終えた時点で早くもこの会場の雰囲気を
大変気に入ってくれています。「観客と一緒にステージを作り上げている感じ。笑ったり、拍手してくれたりして、エネルギーを感じる。」
「自分のパフォーマンスはきっと回を重ねるごとにどんどん良くなる。なぜなら既に見た人たちが話題にしてくれて
もっと多くの人が見てくれて、盛り上げてくれるから。」と話してくれましたが、きっと彼も他の優れたアーティストに
大道芸ワールドカップのことを話してくれて、世界中に広めてくれるはずです。



とても気さくな人柄で、パフォーマンス後のサインや写真撮影に快く応じてくれるのはもちろん、パフォーマンス中の撮影もOKなので、
ご覧になった方は是非このステージをお知り合いの方にも広めてください。英語はあまり得意ではないようですが、
"Hola,Francisco!(オラ、フランシスコ[本名]!)"と話しかけるときっと楽しいコミュニケーションが取れるはずです!
(スペイン語とドイツ語が話せるそうなので、どちらか話せる方は是非いろいろ話してみてください!)

(リンク)Mr.Dyvinetz 公式Facebook



(わほーい)

2017フェスティバルレポート / アーティスト ワールドカップ部門
2017/11/02 04:54 PM
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