Festival Report フェスティバル レポート 2015

本当にSuperなハイドラゴン!/ハイドラゴン

昨年に続き、ワールドカップ出場のハイドラゴン。

一見親子と見間違えるほど、年齢の違うバロンタンとギュス(60歳)。
言葉は通じないけれど、いつの間にか、私たちを笑顔にさせてくれる。
子どもたちも、とってもうれしそう、まるで、魔法にかかったみたいに。

昨年も日本の歌を歌ってくれたけれど、今年は2曲も披露してくれた。
1曲目の「海」は、思わずみんなで合唱してしまうほど!ギュスは、相変わらず乗せるのがうまい。

彼は、元大工で、24歳の時に大工を辞めて、ダンスと音楽を教えるようになった。
コンビを組むバロンタンは、8歳の時に彼の歌を聴き、それ以来ずっとギュスと一緒にパフォーマンスをしたいと思っていた。
そして、夢が叶ったのは、3年前!
30年も願い続けてきたけれど、あきらめたことは一度もなかったという。「どうしてそんなことを聞くの?」と反対に聞かれてしまった。
そんなバロンタンも41歳。なんと、今もサーカススクールで学んでいる。19年になるそうだ。

2人のパフォーマンスを一体何と言ったらいいのだろう。
初めはパントマイムで笑わせて、そして見事なエアリアルへと進む。
裸足で、命綱も身に着けず、ロープ1本でしなやかな動きを見せてくれる。
「怖い」と思うのに、見るのをやめられない。
そして、そのそばでは、ギュスの美しい歌声とアコーディオンが響いている。

最後に新曲を披露してくれた。
バロンタンは2回でこの歌を覚えてしまったそう。

私には、彼らが、芸術的なセンスを全て持ち合わせている2人に見えた。(RAN)(Photo by H.Shinohara)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト ワールドカップ部門
2015/10/31 02:23 PM
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