Festival Report フェスティバル レポート 2015

鏡を見に来て / ふくろこうじ

赤いほっぺた とぼけた表情 首をかしげて 時々にやり
ちょっときれいめのジャケットとズボンに、お洒落な帽子、杖、鞄
そんな「クラウン」ふくろこうじです。

photo by H.Shinohara

ぎこちない動きをしながらのハット・シガーボックスを使った華麗なジャグリングやパントマイムの妙技は一見の価値有りですが、
彼の一番の魅力は細かい表情の変化でしょう。
ふくろこうじ曰く、ココを見てほしい、というものはないとのこと。
人間の鏡であるクラウンの動きを見て、それぞれの感性で、日頃感じている想いを再確認する、
驚かせてもらうのを待っているのではなく、自分で探しに行く、そんな積極的な鑑賞もこの大道芸ワールカップin静岡で楽しんでみてはいかがでしょうか。

あ、敢えて言えば、鞄、今年新調したそうです。
パフォーマンスに対する真摯な想いが表れるような、手入れの行き届いた道具類にも注目してみてください。

「うそは つかない」

(yyukke)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/01 10:34 PM

楽しい音色につられて / パオパオ堂

「偶然の出会いをお楽しみください」のウォーキング部門、ONとしての参加も10年目となりました、華やかなマントが目印のパオパオ堂。
偶然出会ってしまった子供や大人がハーメルンの笛吹きのようにぞろぞろと行列に加わり、
まるで呉服町通りが静岡まつりの音楽パレードのようになります。

耳にした事のある皆様はご存知のとおり、彼らはプロのミュージシャン。
アンコンで全国に出たり、サックスの先生をやっていたりする方々、と言えば一流の腕前であることが伝わるでしょうか。
屋外を練り歩くようになったのは、一度やってみたら楽しかったから、という回答は意外でしたが、
のびのびとした音色から、演奏を楽しむ気持ちが伝わってきます。
特に今回の新曲は素敵でした。まだ聴いていらっしゃらない方は、ぜひ偶然出会ってください。

安定したドラムでメンバーを支えるはせ、大きなバリトンサックスを抱えて低音を頑張るあきママ、MCを主に担当するテナーサックスのまるゆん、花形のアルトサックス ヒロ、そして一番軽いソプラノサックスのリーダーしょーたろー。
個性豊かな5人が集まると、楽器を吹かずにしゃべっているだけでも楽しそうかも。

現在のレパートリーは約100曲。動きながら吹くのは大変だけど、これからもどんどん新しいことに挑戦し、活動の場を海外でも広げて行きたいとのこと。韓国ではすでにだいぶ活躍されているようですが、ほかのアジアの国々にも進出予定です!

雨でもやるのが名物になりつつありますが、本来サックスは濡れたらいけない楽器です。どうかご無理をなさらぬよう。
お客様もお手柔らかにお願いしますね。

(yyukke)

※メンバーのお名前が一部間違っておりましたので修正させていただきました。すみませんでした。(11/3)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト ウォーキングストリート部門
2015/11/01 10:10 PM

時空を超えてSHIZUOKAから/望月ゆうさく

世界を舞台に活躍する静岡出身のスーパージャグラー。今回のワールドカップでは歴史をテーマとした新作を披露している。

望月のライフワークであるディアボロ史の研究成果をパフォーマンスにまとめたものだ。明治時代の『見世物研究』技術編(朝倉無声著)を読み解き、室町時代の放下師(大道芸人)による輪鼓(りゅうご)=ディアボロが庶民の間で人気であったという記述に着想を得た。ショーでは『室町時代の人気ナンバー1の技』を披露。



その後、時は現代に移りディアボロをタップダンスと合わせて披露。ビートを刻みスピード感のある技を次々と展開し、ラストでは4つのディアボロが宙を舞う。



ナイトショーでは『見世物研究』からの絵をスクリーンに投影し、光と映像を使った奥行きのあるショーを展開。



「なぜ昔も今も人々はジャグリングに魅了されるのか。」

時代を超えて愛され続けるディアボロの歴史を掘り起こすなかで、望月はジャグリングの本質に迫る。

「人々は同じものに共感する。昔も今も人のこころは変わらない。」



最後に、観客の皆様にメッセージをいただきました。
「いつもあたたかく見守っていただきましてありがとうございます。これからも望月ゆうさくの独自の世界を追求していきます。」

(yuuki)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/01 08:39 PM

感動の渦に包まれるステージ!/ロボットのぞみ

昨年度に続き今年二回目の出演となった「ロボットのぞみ」。「心をもったロボット」とし、多くの感動を生んできました。
彼は日本国内にとどまらず、海外でも活躍しているアーティストで、数多くのメディアにも出演しています。
パフォーマンス中の曲は自身が作詞・作曲もしているもので、戦争や家族、命の大切さなどの非日常的なことをテーマにしています。
彼のパフォーマンスは「心をもったロボット」をコンセプトにしており、観客を巻き込んでステージを盛り上げたり
後半は多くの人の心を揺さぶるストーリーになっています。

「のぞみ」のときは観客と一緒になりステージを大いに盛り上げ、
「ロボット」のときは彼が本当に伝えたいメッセージがこめられています。
この切り替えこそが多くのファンを抱える彼の良さなのではないかと思います。

パフォーマンス中彼が言った言葉の中に「色んな所でパフォーマンスをし毎回子供たちに聞くことがあります。
世の中にはたくさんの悲しいニュース、楽しいニュースがあるけどどっちが多いと思う?すると90パーセントの子が
悲しいニュースが多いと答えるんです。
でもそれはとても悲しいことだと思います、パフォーマンスで世界を変えたい、大切な人を思ってこのステージを見てもらいたいです」
と話していました。
また、インタビューの中で「パフォーマンスってエンターテイメントで楽しいものが多いけど、僕は家族や環境、命の大切さを
伝えて少し振り返って人に対してやさしくしようと思ってもらえるように伝えていきたい」と話していました。

彼にはファンも多く、「昨年も見ました」「毎回見ています」と話してくれる方も多くいました。

「自分が落ち込んでいるとき胸に染み込みます。明日からも頑張ろうとパワーをもらえます」
(女性 会社員)
「すばらしいパフォーマンスだ、来年も来てほしい!」
(50歳 男性)
「とにかく最初のパフォーマンスを見て感動しました。パフォーマンスで人の心を動かせるってすごいと思います。
のぞみさんのパフォーマンスを見て、自分も人の心を動かせる人になりたいと思うようになりました!」
(16歳 女性 高校生)


パフォーマンス終了後も寒い中、ファン一人一人と熱心に写真撮影に応じていたところにも彼の優しくて温かい心が表れていました。ブルーハーツの歌詞がすきだと言い、自分が心動かされたものをどうやったら人に伝わるかを考えてパフォーマンスしていますと話す彼の
感動の渦に包まれたステージをぜひ一度、あなたの目でご覧ください!


↑メッセージをいただきました!

(朝比奈・池端・うるし)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/01 06:34 PM

黄色く塗れ! / ペインター

ペインターは全身まっ黄色のアーティスト。
手にはインクローラー、そして目の前の「時給」と書いてある箱からはインクが漏れています。
全身からインクをかぶったかのような姿、そしてもしかして給料もインク!?な彼は今日も町にインクを塗り続けます。
彼の一番の特徴は目だと思います。一言も発しませんが、目で道行く人に語りかけています。
素通りする人、興味を持ってくれた人、近づく人、遠ざかる人・・・目とちょっとした表情だけで、ペンキを塗り続ける彼の心の中が少しだけのぞけるような気がします。
ちなみに彼が喜ぶようなことをすると、とてもよい笑顔をしてくれます。インクを塗られたりはしないのでご安心を。
いったいどうしてペンキを塗り続けるのかはわかりませんが、いつか報われる日を楽しみにしています!

(なが)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オフ部門
2015/11/01 06:17 PM

世界が認めるジャグリングを体感せよ/天平

デビルスティックという棒を使ったパフォーマンスが真骨頂の天平。
その他、ディアボロやフープを使って観客を魅了してくれます。
ノリのよい曲に合わせて繰り出されるジャグリングは、普段は屋内で行うことがほとんどとの事。
大道芸のステージは風の影響もあり、緊張感が高まります。
様々な技を繰り出し、ディアボロやフープを体の一部のように華麗に操る姿は一見の価値有り!
最後に天平の真骨頂であるデビルスティックを使ったパフォーマンス。仕事を忘れ、思わず見入ってしまいました。
技は自分で考えるものもあり、失敗が偶然に技に繋がることもあるそうです。
写真やサインを求める観客も多く、あなたも天平のパフォーマンスの虜になるかも!
そんな彼は数々の賞を受賞し、シルク・ド・ソレイユからもスカウトを受けています。2014年には株式会社ジャグラーズビジョンを
設立。天平のパフォーマンスと共に是非一度チェックしてみてください。 (あっきー)
photo by Toshi.Endo

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト オン部門
2015/11/01 06:11 PM

不思議ワールドへようこそ / ラ タル

何やら大きな不思議な箱が…。

「あれ何??」「何が入ってる?」とざわめく観客。

静かに観客の輪の外から3人組が登場。





3つの演目からルーレットで決まるらしいが、
止まる前からマジック、マジックと叫んで、ルーレットを無理やり止めているではないか!

「 え~⁉︎ルーレット関係ないやん!!」
と突っ込みを入れたくなる。





いよいよ、扉が開く。
何が出てくるか、
プレゼントを開ける時のようなわくわくした気持ち。

・・・ん⁈
青い服のターバンの男登場。

カゴの中からヘビを出す、蛇つかいを期待した。(ちょっと古い?!)
しかし、ただの空の段ボール箱。
中に人が入り、
外から剣で、傘で、モップでと…ダンボールを刺していくのだが…。
どうなるか⁈は、見てからのお楽しみに。


ここで終わりかと思いきや、またルーレットが回る。
そしてルーレットが止まる前から、不思議な箱も回転している。

「やっぱり、ルーレットは関係ないやん!」
と2度目のつっこみ。

こんどの演目は、オペラらしい。
この3人のオペラはもちろんのこと、ドタバタのコメディとなる。
歌声の素晴らしさは蚊帳の外。
人魚もすっかりお笑いとなってしまい。
終了。
そのようすも見てからのお楽しみにしましょう。





この3人のドタバタは昔の遊園地のようなセットと同じように
とてもスローペースで進んでいく。

ゆったりとした昔の物語のような彼らの世界に入り込んだ!素晴らしい!
と観客のひとりが、感動を伝えてくれました。

ノスタルジックなひとときを与えてくれる
愉快な3人組の摩訶不思議ワールドに
あなたも足を踏み入れてみませんか?   

momo



2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト ワールドカップ部門
2015/11/01 06:01 PM

無知への恐怖/ZOOMWOOZ



スクリーンに映し出される廃れきった架空の街。
高層ビル群、誰もいない商店街や工場。

 
  Photo by K. Umeno


どこからともなく現れる様々な形をした
無数のエイリアンたち。

 
  Photo by Yukari Iwazaki


襲うわけでもなく、ただこっちを見つめて
何かを訴えかけてくる彼ら。



何を私たちに伝えたいんだろう?




資本主義への違和感

支配者からの圧力

戦争反対

自由

貧困問題

増産され安売りされていくものたち

原発問題、増税


 
  Photo by Yukari Iwazaki



友達、親戚、恋人、家族

自分の大切な人たちだけど

彼らの本当の姿を自分は知っているのだろうか?

そもそも自分ってどんな人間なんだろう?



世の中、自分の周りには
自分の知らない様々なモノで溢れているのだ。


あなたは今身の回りにあるモノから目を逸らし、
知らないふりをしたり忘れたりしていないだろうか?



“今目の前にあるモノから目を逸らさず、考えろ”



そんなことをエイリアンたちは私たちに伝えたかったのかもしれない。



捉え方は百人百色。

是非自分のその目で見て、自分自身を今一度見つめなおしてほしい。



作者のカレラ(絵)とアンドリュー(シナリオ)はこのパフォーマンスを通して
このようなことを訴え続けている。


 
  Photo by Yukari Iwazaki


圧倒的な世界観と五感を刺激するこのmovie
実は、自作のミニチュア模型をカメラで
映しながら創るライブ映像なのだ。

 
  Photo by K. Umeno



目の前で作り上げられていく臨場感たっぷりの
パフォーマンスをその目に焼き付けてほしい。  (Yukka)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト スペシャルプログラム
2015/11/01 05:36 PM

帰ってきたチャンピオン/ロスト ロコス! オーレ!



開始前から会場は観客であふれ2014年チャンピオンの帰りを待っていた。
早弾きのギターのテクニック、幅広いジャンルの歌声、ピンポンボールの巧みな使い。
今年のパフォーマンスではそれらすべてが健在で、さらに磨きがかかっている。
観客の心をつかみ音楽で生み出すコメディに会場は大きな笑いにあふれる。
ショーの後にはファンによる長蛇の列ができる。
この三人組は静岡で根強い人気を勝ち取った証である。オーレ!

(yuuki)

2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト ワールドカップ部門
2015/11/01 05:23 PM

アメリカから来た爆笑男

さわやかな笑顔と次々に披露されるマジックで観客を魅了する
アメリカ出身のアーティスト、エリック・バス。


シンプルだが多くの人を楽しませるようなマジックと
人々を笑わせる彼のパフォーマンスは、まるでコメディーショーのよう!


0歳の人でも100歳の人でも、どんな人にでも楽しんでもらうもらうことが彼のモットーだ。
そんな彼が大道芸を始めるきっかけとなったのが16歳のとき同僚にマジックを教えてもらっていたことだという。


教えてもらううちにどんどんマジックがうまくなっていき路上でショーをやるようになる。
最初は音楽とマジックを合わせることが変だと思っていた彼だが、あるとき間違えて2つ合わせて披露したら笑われてしまい、
コメディーみたいなショーもいいなと思いたくさんの人に笑ってもらえようなマジックを始めた。



たくさんの人に笑って楽しんでもらいたいという思いのこもったマジックをぜひご覧ください!!(佐野)


  


  


  


  

   Photo by Hitoshi Shoji



2015フェスティバルレポート / 2015アーティスト ワールドカップ部門
2015/11/01 05:16 PM
<<次の記事 前の記事>>