Festival Report フェスティバル レポート 2011
終わりから始まるストーリー/池田洋介
あれ、今から始まるはずなのに「Fin」のパネルが出てる。
何でだろう?
そう思った瞬間から、池田洋介の世界に引き込まれる。
ゆっくりと始まるその世界は、緻密であり繊細。
そしてとっても優雅。
映像とパントマイムの融合は、他では絶対見ることができない。
パフォーマンスのアイデアはどこから来るのか?
「数学の講師でもあるので、日頃からパズルや
図形的なことを考え、アイデアをストックしています。
映画を見て演出のヒントにしたり。
視点を少し変えるだけで変化する見え方、
わくわく感を伝えたいです」
見ているだけで頭が活性化するその世界を、
一度体験することをお勧めします。
(ミーコ)
2011/11/03 03:07 PM
「最後」をたっぷり堪能しよう/王輝
赤と黒のジャケットで今年もバシッと決めた王輝。中国雑技を引っさげて静岡にやってきました。
開始冒頭、毎年おなじみの綱渡りは今年で最後といきなりの衝撃発言が飛び出し、そして来年からは別の芸(?)をひっさげて華麗な転身も予告。
詳細は会場でお楽しみください。
ロープ・皿回し・綱渡りとハキハキとした話術に目と耳で、近くからでも遠くから楽しめます。毎年見ている人も、初めての人も必見。
今年の意気込みをお聞きすると「綱渡りが最後なのですが、他の技も含めていっぱい見てほしい」とのことです。
中国・韓国・日本・カナダを巡りわたる世界の王輝。長年見続けた綱渡りが最後と思うとちょっと寂しいですが、最後まで目に焼き付けましょう。
(えぬたく・yuki・なみ)
2011/11/03 02:11 PM
大胆パフォーマンスに天を仰ぐ!/ベンチャ
空中で繰り広げられるパフォーマンス、エアリアル。
大道芸ワールドカップin静岡では、オランダからやってきたベンチャが
ダイナミックなエアリアルで魅せてくれます!
ベンチャは、スウェーデンのミカ、オランダのサラ、ブルガリアのディミの
女性2人と男性1人からなる3人組。
大道芸ワールドカップin静岡には今回4回目の参加です。
空からつられたフープやリボンに美しくからみついて、
コンテンポラリーダンスとアクロバティックを組み合わせて創り上げた技を披露します。
力強さの中にバレエのような優雅さもあり、思わずため息がでちゃいます。
秘訣は、しなやかな身体と鍛え上げられた筋肉。
週4日は1日4~5時間の筋肉トレーニングや練習を欠かさないそう。
ダイナミックなパフォーマンスに、お客さんはみんな天を仰いで釘付け。
高いところなので遠くからでも見えるのがうれしいですね。
「静岡のお客さんは、いつも笑顔がたえない。温かくて、だいすき」とミカ。
サラも「ぜひ見に来てね!」とにっこり。
あなたも3人のすてきな笑顔と空中の大胆パフォーマンスに魅了されちゃおう。
(ろみ)
2011/11/03 02:04 PM
茶目っ気溢れる天才兄弟/桔梗ブラザーズ
一昨年からプロとして活動し始めた桔梗ブラザーズ。
トップバッターとして、会場を一気に盛り上げてくれました。
パフォーマンスが始まる前からステージの周りには大勢の人、人、人!
彼らはパフォーマンスが始まる前の余興でスピンボール(指でボールをまわすアレです)で楽しませてくれました。
桔梗ブラザーズからボールをもらって自分の指でボールを回せた子供たちは、得意気な顔をしていました。
そしてついにパフォーマンスが始まりました。
和風の音楽が流れ始め、黒い袴を身にまとった2人が颯爽と登場しました。
まずは、ボールを使った演技。
徐々にボールを増やし、最終的には7つのボールを自在に操り会場を魅了してくれました。
ここで曲調が一気に変わりアップテンポの曲が流れ始めたと同時に2人の衣装もチェンジ。
そして、見せてくれたのはディアボロ。
まるで鏡を見ているかのようなピッタリと呼吸のあった演技でした。
そして最後はついに、
2人が最も得意とするクラブパフォーマンス。
5本6本7本、瞬く間に数が増えていき……そして、9本!
おおー、と会場が湧き上がり、これでパフォーマンスが終わりかと思いきや、アンコールが。
これに応えて、彼らはさらに2本のクラブを取り出しました。
なんと11本のクラブパッシングをみせてくれるというのです。
会場は緊張感に包まれ、ついに! 11本のクラブが投げ出されました。
決まったーーー!!!
まさかの一発成功に本人たちも思わずびっくり。
弟の崇さんは嬉しさのあまりクラブを1本観客席に飛ばしてしまいました。(かわいい……!)
お茶目な面も見せてくれた桔梗ブラザーズ。
こんな彼らの世界観に会場の人も私たちもすっかり魅了されてしまいました。
皆さんも彼らのパフォーマンスを見ればファンになること間違いなし!
(がつ、かなコろ)
2011/11/03 01:46 PM
魅せてくれ、サムライ大道芸。/うんぷてんぷ
ドイツ、イタリアなどヨーロッパで活動されているうんぷてんぷさんにインタビューしてきました!
和製ジャグリングの江戸神楽、和製アクロバットの曲芸という日本の伝統的なパフォーマンスを
披露してくれたが、彼らは一味違った。
守りではなく、攻撃の姿勢に。伝統のよさを保存することよりも時代にあったパフォーマンスを披露し、
人々に日本の伝統のよさを知ってもらおうと活動している。たとえばロックを日本の三味線で表現し、
洋であるバイオリンを取り入れることにより、さらに和を引き立てている。
うんぷてんぷとは‘運は天任せから’由来するグループ名だが、日本人としての誇りを大切に、一歩一歩自分の力で
進んでいくことをモットーとしている。これからも海外で日本の伝統を伝えるための活動に期待が寄せられている。
(Eriko、西脇、ペパロニぴざ)
2011/11/03 01:31 PM